「PCM録音」の基本的な使い方&おすすめの使い方
- 会議録音やテープ起こしなどに最適!高音質のボイレコアプリ「PCM録音」
- 「PCM録音」の基本的な使い方
- 「PCM録音」のおすすめの使い方3つ
- 簡単操作で高音質録音!ビジネスやプライベートで「PCM録音」を活用しよう
- 「PCM録音」のレビュー
目次
会議録音やテープ起こしなどに最適!高音質のボイレコアプリ「PCM録音」
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「PCM録音」は、高音質な形式で録音できる、無料のボイスレコーダーアプリです。面倒な事前登録・設定は不要。直感的に操作できる分かりやすいビジュアルで、ダウンロード後すぐに録音をスタートできます。録音データは不要な部分をカットしたり、必要な部分を切り出したりなど、簡単な加工も可能で、再生スピードの調整、早送り・早戻し機能も充実。他アプリとの共有はもちろん、iTunesと同期してPCへ転送もできます。重要な会議の録音や会話のやりとりなど、ビジネスからプライベートまで幅広く活用できるアプリです。
「PCM録音」の基本的な使い方
ここでは「PCM録音」をダウンロードした後の、基本的な操作方法と使い方を紹介します。
録音する
「PCM録音」をダウンロード後に開くと、すぐにシンプルなトップ画面が現れます。面倒な登録画面や設定画面はありません。右の赤いボタンを押せば、すぐに録音がスタートします。
録音中は、中央のメインタイマー(赤枠)が増えていきます。右下の小さなタイマー表示(緑枠)は、1つのファイルに録音できる時間を表し、録音中は減っていきます(1ファイルに録音できるのは2GBまでです)。
「録音可能時間」(青枠)はiPhoneの空き容量に応じた数値で、容量が残されている限り制限はありません。一時停止したいときは「一時停止」ボタンを押すと、メインタイマーが点滅します。「録音再開」ボタンを押すと、再び録音がスタートします。
バックグラウンドで録音できるので、録音中にブラウザやSNSを使ったり、カメラアプリを使ったりしても、音声が途切れることはありません(録音中は画面の上部バーが赤くなります)。
保存・再生する
「停止」ボタンを押すと録音がストップし、音声データが保存されます。初期設定のファイル名は「日時+時刻」になっています。
トップ画面右上の「再生」ボタンを押すと、録音した音声データの一覧が見られます。ファイル名をタップすると再生がスタートし、「±10」「±60」ボタンで、それぞれ10秒・60秒の早送り・早戻しができます。また、スライダー上の白い丸を左右に動かすと、任意の場所から再生が可能です。
「PCM録音」のおすすめの使い方3つ
ここでは、活用シーンや目的別に、事前の設定方法と便利な機能を紹介します。
会議の録音に使う
記録として残しておきたい重要な会議の際は「PCM録音」が活躍してくれます。会議時間の長さや、テープ起こしの必要の有無などに応じて、最適な録音形式を選択することが大切です。
ファイル形式を選ぶ
会議の音声をクリアに残したい場合や、後日テープ起こしの必要がある場合は、劣化の少ない非圧縮フォーマットである「WAV形式」の方がよいでしょう。
長時間に及ぶ会議をしっかり録音したいときは、データ量の少ない高圧縮フォーマットである「AAC形式」が向いています。
ただし、WAV形式はファイルサイズが大きく、AAC形式はファイルサイズが小さいもののWAV形式よりも音質が劣るので注意が必要です。なお、AAC形式を選択したときのみ、ビットレートが64・128・160kbpsの3段階から選べます。
サンプルレートを設定する
「サンプルレート(サンプル周波数)」とは、アナログデータである音声をデジタルデータに変換する際、1秒間にデータのサンプル(標本)を計測する回数を表したもので、単位はHz(ヘルツ)です。計測回数が多いほど高音質になりますが、反面、データ量が多くなります。「PCM録音」では8,000~48,000Hzの5段階で調整できます。テープ起こしに利用する場合は、初期設定で推奨されている44,100Hzで十分でしょう。
ファイル名を変更する
ファイル名は変更が可能なので、後から音声データを探すときに分かりやすいよう「第1回ミーティング」「販促会議」など、分かりやすい名前を付けておくことをおすすめします。ファイル名は並べ替えが可能なので、ファイル名の先頭に日付を入れておくと検索しやすくなります。
不要な部分をカット・切り出しする
iPhoneの空き容量の範囲内であれば録音時間の制限がないため、長時間の会議中、ずっと録音し続けることも可能です。途中、休憩時間をはさんだり、雑談になったりなど、不要な音声データが含まれてしまったときは、その部分だけカットしたり、必要な部分だけ切り出したりして編集できます。編集手順は以下の通りですが、実際に音声を再生しながら行えるので便利です。
- 音声ファイルを開き、右端のメニューボタンから「音声データを編集」を選択します。
- 青の三角を左右に移動させて範囲を選択します。
- 「選択範囲を削除」または「選択範囲を切り出す」を選びます。切り出した部分は、別ファイルとして保存されます。
再生スピードを変更する
再生画面の右上にある青い「Speed」ボタン(赤枠)を押すと、再生スピードを0.5、0.8、1.2、1.5、2.0倍速の5段階で変更できます。テープ起こし作業の際は、自分の聞き取りやすいスピードに調整するとよいでしょう。
音声データをPCで管理する
録音データはデータ量が多くなりがちです。ある程度音声ファイルがたまったら、PCに転送して管理・保存しておきましょう。ここでは、音声ファイルをAppleの無料メディアプレーヤー「iTunes」を通じてPC (MacやWindows)に転送する方法を紹介します。
- PCにiPhoneをつなぎ、PC側のiTunesからiPhoneを選択します。
- 「ファイル共有」をクリックし、表示されるアプリのリスト内から「PCM録音」を選択すると、保存した音声ファイルの一覧が表示されます。
- 転送したいファイルを、PCのデスクトップにドラッグして保存します。
楽器の練習・音楽活動に使う
趣味で楽器を演奏している人、バンド活動をしている人など、自分の演奏を高音質で録音したい人も多いのではないでしょうか。そんなとき「PCM録音」の機能が役に立ちます。
マイク感度を調整する
録音中にマイク感度を調整できます。初期設定では中央値に設定されていますが、中央のボタン(赤枠)を左右にスライドさせることで感度の高低を無段階で調整できます。賑やかな場所でノイズを拾いたくないときなど、周囲の状況に応じて細かく調整し、最適な感度を選べます。
音声データを共有する
共有機能を使えば、DropboxやEvernoteなどを利用して、趣味の仲間同士で音声データをやりとりできます。
注意点
録音中は、「設定」メニューにあるサンプルレートや録音形式の選択、ファイルの保存場所の変更など、各種設定を変更することができません。あらかじめ対象に応じた設定を整えてから録音をスタートしましょう。また、通話中の音声録音や、ラジオアプリなどの音声データの録音には使えないので注意が必要です。
簡単操作で高音質録音!ビジネスやプライベートで「PCM録音」を活用しよう
無料アプリとして十分な録音機能を持つ「PCM録音」は、幅広い用途に使える便利なアプリです。一番の魅力は、操作画面が限りなくシンプルで、ダウンロードしてすぐに使える点。簡単な編集加工もでき、iPhoneの空き容量内なら時間を気にせず録音できるのもうれしいポイントです。仕事や趣味で、ぜひ活用してみてください。
画像:著者撮影
「PCM録音」のレビュー
WAV形式の録音データはとてもクリアで聞き取りやすく、無料のアプリとしては大満足。テープ起こしの仕事でよく使うが、再生スピードの調整と早送り・早戻し機能がとても便利。ただ、±10秒または±60秒のどちらかしか選べないため、もう少し細かく調整できれば申し分なし。
★総合評価 4.5