本格的な写真編集をしたい人におすすめのアプリ「Darkroom」
洗練されたデザインと多彩な編集機能を備えた「Darkroom」
「Darkroom」は写真編集用のアプリです。今やスマートフォンの写真には何らかの編集をするのが当たり前ですが、「Darkroom」は多種多様な機能を持った本格的な編集アプリです。英語で「暗室」を意味するアプリ名らしく、黒を基調にした洗練されたデザインも印象的です。
一部有料機能もあるが無料でも十分使える
「Darkroom」は基本的に無料で使えます。一部のフィルターや編集機能は有料ですが、基本的な機能はダウンロードするだけで使えます。有料機能を購入する前に試すこともできるので、購入を迷っている人は、ひとまずダウンロードして使ってみることをおすすめします。
基本的な使い方
ここからは「Darkroom」の基本的な使い方を解説していきます。有料機能もありますが、この記事では無料機能を中心に取り上げます。
写真を編集してみよう
アプリを起動するとカメラロールが表示されるので、編集したい写真を選びます。上の画像が編集画面です。画面下に表示されているアイコンをタップして編集します。各アイコンの機能を左から順に解説します。
写真の変形
左端のアイコンをタップすると写真の変形ができます。基本的な機能はトリミングです。写真の枠を長押しして動かして任意の形に切り取っていきます。写真の中央には白い丸が表示されており、この丸を長押しして動かすことで、枠全体を動かすことができます。
画面下にある「アスペクト比」というアイコンをタップすると、写真をあらかじめ用意されているアスペクト比通りに切り取ることができます。アスペクト比を設定してから枠の大きさを調整することもできます。
「グリッド」というアイコンをタップすると写真に格子状の線を表示することができます。トリミングの際に参考にしてください。
画面下に表示されている目盛りを左右にスワイプさせるとパースペクティブ補正ができます。パースペクティブ補正とは被写体のゆがみを調整する機能です。アングルのために被写体がゆがんでしまったときなどによく使われます。目盛りの上にある3つのアイコンをタップして、上下、左右、斜め方向を切り替えて調整します。
また目盛りの左端にあるアイコンをタップすると写真を左右に反転し、右端にあるアイコンをタップすると写真を時計回りに回転させることができます。
フィルター
変形の右横にあるアイコンをタップすると写真にフィルターをかけることができます。好きなフィルターをタップして選びましょう。もう一度タップするとフィルターの強さを調整することもできます。
フィルターの種類は豊富ですが、残念ながら無料のままでは全てのフィルターを使うことはできません。どんな効果があるかを試すことはできるので、気に入れば購入しましょう。
明るさやコントラストなどの設定
フィルターの右横にあるアイコンをタップすると、写真の明るさやコントラストなどの調整ができます。各パラメーターがスライダーで表示されているので、左右に動かして調整しましょう。上の画面はコントラストの値を強めた状態です。
上の画面はシャープネスというパラメーターの値を強めた状態です。被写体の輪郭が際立っています。
上の画面は明るさを強めた状態です。分かりやすく見せるために極端な値にしていますが、実際には細かい調整ができます。他にも多くのパラメーター調整ができるので、ぜひ試してみてください。
枠へのはめ込み
順番通りだと次は赤色のアイコンですが、有料機能なので、後ほど解説します。2つある赤色のアイコンを飛ばして四角いアイコンをタップすると、写真を枠にはめ込むことができます。
まず画面下に表示されている枠の種類を選びます。次にスライダーではめ込み幅を調節し、最後にスライダーの上に表示されている枠の色を選んで完成です。
編集の履歴確認とリセット
右端に表示されているアイコンをタップすると、編集の履歴を確認できます。履歴は上から新しい順に表示されています。履歴を一覧できるだけでなく、編集をリセットすることもできます。
残したい編集をタップすると、その編集よりも後に行った編集がリセットされます。全ての編集を一気にリセットしたい場合は画面右下にある「リセット」という項目をタップしてください。
写真のエクスポート
編集が完了したら、写真を保存しましょう。画面右上にある「エクスポート」という項目をタップして保存します。元画像を残さず保存するか、残してコピーを作成するかを選びます。元画像を残さずに保存してもアプリでリセットできるので、安心して保存しましょう。
基本的にはスマートフォン内のカメラロールに保存しますが、TwitterなどのSNSに直接投稿することもできます。
有料機能でさらに細かい調整ができる
先ほど飛ばした有料機能はトーンカーブ(明るさやコントラストの細かい調整)と色の細かい調整です。本格的な編集なので、写真編集に慣れている人にはおすすめです。どちらの機能も試すことができるので、使えそうであれば購入しましょう。
さらに便利に使いこなすために
ここから「Darkroom」をさらに便利に使うための方法を解説していきます。「Darkroom」には写真編集以外にも優れた機能があるので、うまく使いこなしましょう。
写真の非表示機能
カメラロールにある写真が多くて見づらい場合には、必要がない写真を非表示にすることができます。画面右上にある「バッチ」という項目をタップして非表示にしたい写真を選択し、画面下に表示されている目のアイコンをタップするだけです。
また一般的に編集することが少ないスクリーンショットであれば、自動的に非表示にすることもできます。画面左上にあるアイコンをタップして設定画面を表示します。設定画面の一番上にある「スクリーンショットを隠す」という項目をONにすると、スクリーンショットが非表示になります。
ハッシュタグを付けて写真に素早くアクセス
先に解説した写真のエクスポートの画面に「ハッシュタグをコピー」という項目があります。これはInstagramなどのSNSに写真を投稿する際に使われるハッシュタグをあらかじめ設定する機能です。
またSNSの投稿だけでなく、iPhoneの音声アシスタント機能であるSiriと連携させると、ハッシュタグを付けた写真にSiri経由でアクセスできるようになります。
慣れれば操作は簡単なので気軽に使ってみよう
「Darkroom」は一見操作が難しそうですが、直感的に操作できるので、慣れれば誰でも簡単に使えます。無料機能だけでも十分な編集ができるので、ぜひ試してみてください。
(画像:著者撮影)
「Darkroom」のレビュー
無料機能のみであれば、十分な編集機能がそろっている。有料機能も便利ではあるが、やや高い上に、本格的な編集ソフトと比べると見劣りする。パソコンの写真編集ソフトほど本格的な機能はいらないが、一般的なアプリでは物足りないという人におすすめのアプリ。
★レビュー 4.2