自宅にあるパソコンを遠隔操作するための「RDP Lite」アプリの使い方
- 毎回5分だけ、自宅のパソコンを遠隔操作できる無料アプリ
- アプリを使うための条件
- 条件がそろった後の使い方
- 接続できないときの対処方法
- 課金する前にLite版の使用がおすすめ
- パソコンを自宅に置いたまま外出しても安心
- 「RDP Lite」アプリの総合評価
目次
毎回5分だけ、自宅のパソコンを遠隔操作できる無料アプリ
引用元:https://itunes.apple.com/jp/app/remote-desktop-rdp-lite/id288362576?mt=8
手軽なパソコンが多く出回っているとはいえ、家から持ち出すのはまだまだ面倒なものです。
iPadやiPhoneとパソコンの両方を持っているなら、必ずといっていいほど家に残していくのはパソコンでしょう。
それでも、出勤後や外出後に、パソコンに保存した内容が必要となるハプニングが起こることがあります。
また公共交通機関の遅延などで、家にたどり着くまでに時間がかかることがあります。
そんな時に遠隔から自宅のパソコンにアクセスして、作業ができたら理想的だと思いませんか。
「RDP Lite」アプリは、手持ちのiPadやiPhoneを通して、自宅のパソコン上で作業ができるよう考えられたアプリです。
無料版とあって、1回の接続で作業できる時間は最大5分です。
英語アプリなので抵抗を感じるかもしれませんが、設定方法などは画像付きで説明してあり、分かりやすくなっています。
アプリを使うための条件
アプリをセットアップする段階で、いくつかの条件をクリアする必要があります。
Windowsのエディションが、プロフェッショナルかビジネスであること
「RDP Lite」アプリはWindowsホーム版に対応していません。
2019年5月現在、対応しているエディションは以下の通りです。
- Windows XP プロフェッショナル版
- Windows 7/8/10/Vista (プロフェッショナル版/ビジネス版)
まずはパソコンのOS名を確認し、対応しているエディションかどうかを調べてください。
調べる方法は、アプリトップ画面のメニュー欄、下から2つ目の「Setup wizard for PC」を参照してください。
ネットワーク環境にあること
Wi-Fi、3G、EDGEなど、何らかの方法でインターネットにつながっている必要があります。
セットアップおよび使用の際は、Wi-Fiマークが点いていることを確認しましょう。
IPアドレスが必要な場合があるので、事前に確認しておいてください。
その他、LANを通してPCを立ち上げるなどの操作も可能です。
それぞれに必要な設定内容があるので、「Setup wizard for PC」をしっかり読みましょう。
条件がそろった後の使い方
PCの情報を入力して設定し、接続した後は、表示されるキーボードを使って操作します。
以下にそれぞれのステップの詳細を説明します。
「Configure」でPCの情報を入力する
メニュー欄の上から2つ目にある「Configure」をタップします。
「New...」という、オレンジ色のパソコンのアイコンが表示されるので、その欄をタップすると、データを入力する画面が表示されます。
31の入力項目に、必要な情報を入力してください。
2項目目の「PC Port」と、7項目の「WOL Port」だけは数値が決まっているので、変えたり消去したりしないようにしましょう。
画面右上の「Help」をタップすると、各項目の説明と入力方法の一覧が表示されます。
参考にしながら入力、およびON/OFFの設定をしましょう。
「Connect」から接続したいPCを選んで通信スタート
設定内容の記入が終わったら、メニュー欄の1つ目にある「Connect」をタップします。
設定の終わっているパソコン名が表示されるので、接続したいものを選んでタップします。
パソコンにサインインするために、ユーザーIDとパスワードを入力するよう求められます。
それぞれを入力したら、OKしましょう。
接続されるまで時間がかかります。
5分という制限時間が気になりますが、接続されるまではカウントが開始されないので心配いりません。
パソコンを5分間使う
引用元:https://itunes.apple.com/jp/app/remote-desktop-rdp-lite/id288362576?mt=8
接続に成功したら、パソコンのデスクトップ画面が表示されます。
画面下に表示されるキーボードを使って、パソコンを遠隔で使い始めましょう。
制限時間が5分であることを忘れずに、編集内容などをこまめに保存してください。
制限時間が訪れたら、再度接続して作業を続けられます。
キーボードの使い方や、画面下の黒いメニューバーの使い方は、トップ画面のメニュー欄にある「Quick Guide」に説明があります。
マウスの操作に該当する、画面上の操作方法についても書いてあるので、使う前に目を通しておきましょう。
感覚的に触りながらでも、見当の付きやすい操作方法を採用しているのですぐに慣れるでしょう。
キーボードバナーは2つ使えます。
それぞれのバナーにどの操作ボタンを配置するかは、メニュー欄の「Configure keys」から設定できます。
バナーに残すものはONに、削除するものはOFFにして、2つのバナーの内容が重複しないようにすると便利です。
接続できないときの対処方法
接続できない場合には、アプリの使用条件と、使用環境を再度確認しましょう。
設定内容の修正は何回でも、「Configure」からできます。
接続できずに全く使えないと分かったパソコンを、アプリから削除したい場合は、メニュー欄の「Delete and Move」をタップします。
削除したいパソコンの赤いマイナスマークをタップすると、同じ欄の右側に赤い「Delete」マークが表れます。
それをタップすれば、同パソコンの情報はすべて削除されます。
何らかの環境の影響で接続しにくいパソコンを、一覧の最下位に移動させ、別の機会に試すということもできます。
その場合は、移動させたいパソコンの右端にある3本ラインをタッチして、移動させたい位置にスライドさせます。
課金する前にLite版の使用がおすすめ
「RDP Lite」アプリは、有料版アプリである「RDP」のお試し版です。
有料版には制限時間がありません。(2019年5月現在、¥720)
Lite版でアプリの内容を気に入った人は、有料版を購入することで、時間を気にすることなくパソコン操作を続けることができます。
関心のある人は、メニュー欄の最下位にある「Lite or Paid version」をタップしてください。
「Show me more info in the App Store」というボタンをタップすると、有料版の購入ページにジャンプします。
パソコンを自宅に置いたまま外出しても安心
Windows Professional版を持っている人の多くは、ビジネスシーンでパソコンを頻繁に使う人でしょう。
「RDP Lite」アプリを使えば、出勤や出張の手荷物をよりスッキリさせられます。
遠隔操作が売りの1つであるProfessional版を最大限に活用するためにも、このアプリを一度試してみてはいかがでしょうか。
画像:著者撮影
「RDP Lite」アプリの総合評価
WindowsをProfessional版にしようか迷っていたとき、このアプリを知った。
パソコンを頻繁に使うが、家から持ち出さずに、身軽に出かけられるのはとても助かる。
もうしばらく使ってみてから、有料版の購入を検討しようと思う。
総合評価:★4.7