寒い夜にはノベルゲームを。名作アプリゲームのスマホ移植版『歪みの国のアリス~アンコール~』
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寒い日は家にこもりたくなるものです。筆者も用事をまとめて済ませ、なるべく石油ストーブの前でぬくぬくと過ごせるように日々努力しています。
そんな時にプレイしてもらいたいアプリゲームが『歪みの国のアリス~アンコール』です。
本アプリゲームには暴力的な表現が多用されているホラーテイストの作品となっているため、グロテスクな表現やホラーものが苦手な方はプレイをお控え下さい。
『歪みの国のアリス~アンコール』は『不思議の国のアリス』をモチーフとしたホラーノベルゲーム『歪みの国のアリス』のスマホ移植版です。基本無料となっており、ストーリーをプレイするために必要な緋色の羽は毎日補充されるため、課金せずに最後までプレイすることが可能です。また、携帯アプリゲームとしてリリースされた原作にあたる『歪みの国のアリス』をプレイ済みの方向けに追加エピソード「追憶の国の異邦人」「アフター・ティーパーティー」、開発秘話、キャラクターコラム、シナリオライターによるキャラ解説といった特別コンテンツが追加されているため、『歪みの国のアリス』をプレイした方にもおすすめすることの出来るアプリゲームとなっています。
ストーリーは主人公の葛木亜莉子がチェシャ猫に出会うところから始まります。放課後、気がつくと1人自習室に取り残されていた亜莉子は、チェシャ猫やシロウサギといった『不思議の国のアリス』でおなじみのキャラクターたちと出会いながら不思議な形に歪んでしまった学校から脱出するために右往左往する事になります。『歪みの国のアリス~アンコール』はサウンドノベル・アドベンチャーゲーム形式で進行して行き、プレイヤーは要所要所で選択肢を選んで話を進めていきます。選択を間違えるとバッドエンドになってしまいますが、『歪みの国のアリス~アンコール』ではバッドエンドになってもすぐに一つ前の選択肢に戻れるため、詰まらずリトライの煩わしさも少なく進めていけます。
『不思議の国のアリス』からの引用がキャラクターのみならず、小さな扉とそれをくぐる手段等、随所に見られる一方で、『歪みの国のアリス~アンコール』ならではの味付けも色濃く、血や人体の一部など生々しいモチーフが多用されており、『不思議の国のアリス』を元にしたダークファンタジーとして独自性を打ち出すことに成功しています。
どこか不思議で魅力的なキャラクターたちと、とてつもなく不気味なダークファンタジーの世界観を、ファンタジーのお手本とも言える『不思議の国のアリス』のモチーフを利用して絡み合わせているのが本作の魅力です。ぜひともお手にとって、暖房の温かみが身にしみるホラー体験を味わってみて下さい。