- 思いついたらすぐ描ける「マンガネーム」
- 他ユーザーの作成工程を動画で勉強もできる「アイビスペイント」
- 描いて投稿できる「メディバンペイント」
- ジャンプ作家の作品で練習!?「ジャンプPAINT」
- 高機能なペイントアプリで素敵な作品を生みだそう
目次
画像:著者撮影
漫画といえば日本のポップカルチャーとして海外でもよく知られています。
雑誌や同人誌、ウェブコミックなど漫画が読める環境は幅広くなり読み手だけでなく描く側としても発表の場が多様化しています。
漫画を描く媒体も紙だけでなくデジタルで描けるようになりました。
そこで漫画を描くのに便利なアプリをご紹介します。
使いこなしていけば作家としての道も開けるかもしれません。
思いついたらすぐ描ける「マンガネーム」
画像:著者撮影
漫画を描く工程のひとつに「ネーム」という作業があります。
いわゆる「漫画の設計図」のようなもので、コマ割りやコマの中の建物や人物、ふきだしの位置などを配置していきます。
マンガネームはネームを作成することに特化したアプリで、メモ感覚で思いついたらすぐ起動して描けるという特徴があります。
ちゃんとした絵を描かなくても大体の位置やセリフがわかれば、下書きや清書で迷うことがありません。
漫画で良く見る「キラキラ」や「あせり」などはスタンプで簡単につけられますし、ペンツールも太さや色を変えられますのでネーム作りにはとても便利です。
セリフもテキスト入力ができることにより、絵の部分とセリフ部分がより明確になるので清書をする上でも作業がやりやすくなります。
もちろん、コマ割りをする場合も自由に形を変えられるので魅力的なストーリー展開を表現できます。
「あのシーン、こんな構図ならかっこよくなるかも!」
そうひらめいた瞬間、忘れずにマンガネームを起動して描きとめてみましょう。
他ユーザーの作成工程を動画で勉強もできる「アイビスペイント」
画像:著者撮影
紙に描く漫画と違いデジタルで描く場合、ツールがひとつあれば画材をあれこれ準備しなくても良いというのは素晴らしい利点です。
アイビスペイントは無料アプリであるにも関わらず、欲しい機能が揃っている嬉しいアプリだと言えるでしょう。
漫画の主線で活躍するGペンはもちろん、ふんわりした表現にも効果を発揮するエアブラシやその他丸筆、平筆など豊富な種類のブラシツールが収められています。
その中でも手描きではかなりの練習をしないと上手く描けないと言われているカケアミやナワアミも、プロ並みの仕上がりになります。
アイビスペイントのユーザーの作品をオンラインギャラリーで見ることができますが、気になった作品は作成工程を動画で見ることが可能なのでぜひ見てみましょう。
どのような工程で作品が仕上げられていくのかを見るのは、大変参考になります。
自分の知らなかった意外な使い方を発見するかもしれません。
公式サイトでは各機能の詳しい使い方も記載されていますので、参考にしてみてください。
描いて投稿できる「メディバンペイント」
画像:著者撮影
アイビスペイントと同様に高機能な描画アプリです。
パソコンのように大きな画面でなくても、快適に描けるように最適化されています。
イラストだけでなく、もちろん漫画を描くことができます。
漫画を描くためによく使われるGペン、丸ペンなど50種類以上ものブラシが利用できるだけでなく自分好みにカスタマイズも可能です。
表現したい線を作ることができるのは大きな利点でしょう。
漫画に必要不可欠なコマ割りも感覚的に操作できますので、とても簡単です。
昔はカラス口という道具でコマの枠線を引く作業も大変神経を使いましたが、指一本で思いのままに引けるのは便利です。
スクリーントーンや背景も豊富な種類を取り揃えています。
素材ウインドウから使いたいトーンや背景をダウンロードすれば、いつでも簡単に場面を盛り上げる演出が可能です。
出来上がった作品は、どんどん投稿していきましょう。
自分の作品を見てもらうことは上達の近道かもしれません。
ジャンプ作家の作品で練習!?「ジャンプPAINT」
画像:著者撮影
メディバンペイントがジャンプ公式の漫画制作ソフトを配信しています。
基本的な描画ツールの使い方は、メディバンペイントと変わりなく非常に高機能です。
ただ、ジャンプPAINTは漫画雑誌とのコラボだからこそできる内容が魅力です。
このアプリの大きな特徴のひとつとして、プロの作品を見本としてネームから仕上げまで覚えられることが挙げられます。
チャレンジジャンプで見本を見ながら練習をしていきますが、ジャンプマークをタップすれば講座を読むことができます。
ジャンプ漫画賞講座も必読しておくとスキルアップにつながるでしょう。
練習を重ねるごとに、描画ツールを自然と使いこなせるようになっていきます。
もうひとつの大きな特徴はオリジナルの漫画を仕上げたら、アプリから少年ジャンプルーキーに投稿することが可能なこと。
毎月実施されている月間ルーキー賞で受賞すれば、少年ジャンプへの掲載も確約されますのでプロデビューも目指すことができますよ。
高機能なペイントアプリで素敵な作品を生みだそう
今回ご紹介したアプリは、高機能ながら全て無料アプリです。
アナログだと原稿用紙、インクにペン、雲形定規やスクリーントーンなど用意するものがたくさんあり、しかもそれを揃えるのは決して安くはありません。
無料のアプリを利用すれば、そのアプリの中に必要な道具が揃っているのです。
プロを目指す人、同人誌で描いてみたい人、初心者だけど描きたい人、と使う人の目的は違っていても「漫画を描く」ことは一緒です。
使いやすそうだなと思うアプリから始めてみましょう。
練習して作り上げた作品が、注目を浴びる日も近くなるかもしれません。