『ディバインゲート』レビュー。クールなビジュアルと直感のひらめきを楽しむパズルRPG

『ディバインゲート』は、ガンホーがおくるパネルRPGです。『パズル&ドラゴンズ』から一転、クールなビジュアルでまとまった本作は、一風変わった戦闘システムとともに高い評価を得ています。

戦闘はリアルタイムで、5秒間というわずかな制限時間でパネルを組み合わせて戦っていく非常にスピーディーなシステム。忙しい現代人にぴったりなテンポのよさと、何度も遊びたくなる完成度の高さは、他のタイトルにはない特徴といえます。

既存のパズルRPGに飽きた、という方におすすめしたい作品です。

世界観を盛り上げるビジュアルとフレーバーテキスト

ディバインゲートの世界観は独特で、その様子はキャラクターたちのフレーバーテキストから読み取ることができます。本編のストーリーでは語られない、細かいサブストーリーは、フレーバーテキストを読むことで補完でき、その完成度も非常に高いのがポイント。

また、本作のビジュアルはスタイリッシュさを全面に押し出しており、シャレたUIも相まって非常に厨二心をくすぐられます。このイラストやUIに惹かれてプレイを決意したというユーザーも多く、ディバインゲートが評価されている要因のひとつです。

リアルタイムでパズルを並べる、制限時間5秒のバトル

『ディバインゲート』は、独特なパズルアクションでも人気を博しているタイトルです。一回の攻撃には制限時間が設けられており、その時間わずか5秒。5秒間の間にパネルを組み合わせて、より高いダメージを与えなくてはなりません。

制限時間5秒のあいだに、「エナジーパネル」と呼ばれる同じ色のパネルを組み合わせ、何枚も重ねればコンボが繋がってより高いダメージを与えることができます。ひらめきによる超速入力でコンボが決まっていく爽快感とテンポのよさは、一度味わえば病みつきに。

バトル中はスキルを使用して戦闘をより有利にすすめることができるので、キャラが持つスキルもバトルでは重要です。

また、この忙しさとスピーディーさは、他のタイトルにはない独特なバトルとなっています。好みは若干分かれるかもしれませんが、一回遊んでみて気に入ったなら間違いなく、長く楽しめるでしょう。

## パネルをめくってダンジョンを攻略する、シンプルながら自由度の高い探索システム

基本的なダンジョン探索の流れは、5×5に敷き詰められたパネルをめくり、鍵やアイテムを見つけ、最奥のボスの部屋を目指していくといったものです。

パネルはダンジョンを模しており、カギの位置は最初から明らかになっているので、敵との戦闘を最小限にして最短ルートで突き進むこともできます。もちろん、途中に落ちている宝箱を拾いながら攻略していってもよく、ステージクリア型のスマホRPGでは珍しい内容となっています。

なお、歩くたびに行動地である「SP」が減少していき、SPがなくなるとパーティ全員のHPが減少していく仕様となっています。そのため、ダラダラと同じ階層を探索することはできず、効率のよいルートを選んで探索していく必要があります。

ありふれた「パズルRPG」じゃない、納得のRPG要素

『ディバインゲート』には、RPG要素も多分に盛り込まれています。中でも強化時にフレンドの能力が影響する「強化合成」システムなど、一風変わった育成システムは特徴的。

進化もただ進化素材を合成させるだけではなく、進化用の「Evolve Quest」に、進化させたいキャラと素材にしたいキャラを連れて挑み、クリアする必要があります。一見面倒に見えますが、普段と異なるパーティで挑む「試練」は、緊張感があって意外と面白い要素に仕上がっています。

このように、『ディバインゲート』には、ビジュアルだけではない独特な特徴が多く盛り込まれたパズルRPGです。テンポよく進みますが歯ごたえはあり、遊びがいは充分。

他作品とのコラボも活発に行われていますので、お気に入りの作品のキャラクターを目当てに始めてみてはいかがでしょうか。