青空文庫おすすめ名著7選&ビューワーアプリ
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無料で数々の名作を読むことができる、インターネット上の電子図書館、青空文庫。
読書が趣味という方や、文学に興味があるという方だったら、一度は利用したことがあるのではないでしょうか。
スマホで、いつでもどこでも好きなだけ作品を読むことができるので、ちょっとした空き時間のお供にもぴったりです。
ここでは、そんな青空文庫で公開されているたくさんの作品の中から、1度は読んでみて欲しいおすすめの名著と、青空文庫がグッと使いやすくなる、便利なアプリを紹介していきます。
読書に苦手意識のある方も、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
画像:著者撮影
ネット上の図書館!青空文庫とは?
青空文庫では、著作権の保護期間が過ぎた作品や、著者が公開に同意をした作品が、電子テキストとして掲載されています。
1997年7月に公開が開始されて以降、ボランティアの手によって入力・校正された作品が、1万4800以上も収録されており、公開作品は現在でも続々と増やされています。
文学作品をはじめ、哲学、歴史、芸術、自然科学など、扱っている分野も多岐にわたるので、誰でも興味のある作品に出会えるのではないでしょうか。
公開されている作品は、PCやタブレット、スマートフォンなどで青空文庫にアクセスするだけで、誰でも無料で閲覧することが可能です。
青空文庫で人気のある名著7選
日本では、作者の没後50年で著作権が消滅するため、青空文庫には明治から昭和初期にかけて発表された、さまざまな名高い著書が収録されています。
青空文庫のアクセスランキングを参考にして、どのような作品が多く読まれているのかを紹介していくので、気になったものがあればぜひ読んでみてください。
雨ニモマケズ-(宮沢賢治)
宮沢賢治の代表作の1つである『雨ニモマケズ』は、青空文庫でもたくさんの人たちから読まれている作品です。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」からはじまる有名な詩で、国語の教科書で読んだことのある方も多いのではないでしょうか。
カタカナと漢字を織り交ぜて書かれた、原文が収録されているので、1度目を通してみてはいかがでしょう。
こころ-(夏目漱石)
『こころ』は、夏目漱石によって執筆された長編小説です。
「私」を語り手として「先生」との出会いや交流が描かれるのですが、「先生」は「私」や周囲の人に対して、なかなか心を開いてはくれません。
「先生」はいったい過去に何があり、何を抱えているのか。
ある日「私」の元に届いた「先生」からの手紙によって、その悲しい過去が明らかになっていきます。
山月記-(中島敦)
中島敦の『山月記』は、優れた詩人になる夢が敗れ、虎へと姿を変えてしまった男の、哀しみが描かれた短編小説です。
漢文のような独特の文体なので、はじめはとっつきにくいと感じる方もいるかもしれませんが、読み始めると、その魅力的な世界観にどんどん引き込まれていくことでしょう。
羅生門-(芥川龍之介)
大正時代に発表された芥川龍之介の短編小説『羅生門』は、現代になっても読み継がれている、大変有名な人気作品です。
荒廃した京都の羅生門を舞台に、生きるために行う悪について描かれており、読んでいてさまざまなことを考えさせられるのではないでしょうか。
檸檬-(梶井基次郎)
優れた文学作品として知られる、梶井基次郎の短編小説『檸檬』も、青空文庫で大変人気を集めています。
主人公が抱える鬱々とした心情が、美しく繊細な文章で表現されていると、高い評価を受けている名作です。
檸檬を爆弾だと空想する、著者の豊かな感受性に、ぜひ1度触れてみてください。
舞姫-(森鴎外)
森鴎外の処女作であり、代表作の1つでもある短編小説『舞姫』では、せつない恋物語を読むことができます。
ドイツに留学した日本人男性と、留学中に出会った美少女との悲恋が情緒たっぷりに描かれているので、読んでいていろいろな感情が湧き上がってくるかもしれません。
手袋を買いに-(新美南吉)
『手袋を買いに』は、『ごん狐』の著者としても知名度の高い、新美南吉による児童文学です。
子狐が、手袋を買うため人間の町へと行き、帽子屋を訪ねるのですが、描写1つ1つがとても可愛らしいので癒される思いがすることでしょう。
青空文庫がサクサク読めるビューワーアプリ
青空文庫は、ブラウザからアクセスすることでいつでも読むことができますが、アプリを使用すれば、より快適に読書を楽しむことができます。
ここからは、読書に活用して欲しいおすすめのアプリを紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。
シンプルな青空文庫リーダー- i読書
画像:著者撮影
『i読書』では、青空文庫の作品をダウンロードし、スマホに保存して読むことができます。
まずは、画面下の「作者名別」か「作品名別」をタップし、読みたい作品を探してみましょう。
見つかったら、作品名の隣に表示されている「ダウンロード」をタップすることで、作品が「マイ本棚」に追加されます。
画面をスライドさせることで、ページをめくることができるので、紙の本を読んでいるような感覚で読書ができるのではないでしょうか。
読んでいる途中でアプリを閉じても、自動のしおり機能で、またそのページから再開できるようになっているのでとても便利です。
「設定」からアップデートを行えば、青空文庫の新規公開作品が追加されるので、ぜひ活用してみてください。
小説から漫画まで読める- Kindle
画像:著者撮影
『Kindle』は、Amazonから提供されている電子書籍リーダーです。
Amazonアカウントを持っている方なら、誰でも無料でアプリを使用することができ、AmazonでダウンロードしたKindle版の青空文庫作品を、スマホで好きな時に楽しむことができます。
Amazonでの無料取得が完了した作品は、自動的にアプリの「ライブラリ」に追加されるので、読みたい本をタップで開いてすぐに読書をはじめることができるでしょう。
読書中に画面をタップすると、上部にメニューが表示されます。
しおりを使用したり、フォントや背景の色などを変更することもできるので、好みに合わせて設定してみてください。
もちろんアプリでは、Amazonで購入した漫画や雑誌を読むことも可能です。
自分だけの本棚を作ろう-青空本棚 2
画像:著者撮影
お気に入りの青空文庫作品を、一瞬でダウンロードできてしまうアプリ『青空本棚 2』で、あなただけの本棚を作成してみてはいかがでしょう。
トップ画面左上に表示されている「青空文庫」をタップすると、「新規公開作品」をはじめ、「作家別」「作品別」「分野別」に作品を探していくことができます。
「その他」をタップすると、青空文庫のアクセスランキングを見ることもできるので、作品探しに活用してみてください。
読みたいタイトルをタップすれば、瞬時にダウンロードが完了し、そのまま作品を読みはじめることができる他、選んだ作品が本棚へと追加されます。
読書中の画面をタップすれば、しおりの設定や表示スタイルのカスタマイズを行うこともできるので、好きなようにデザインしてみてください。
多機能で使いやすい- neo文庫
画像出典:https://itunes.apple.com/jp/app/neo-wen-ku/id525695233?l=ja&ls=1&mt=8
『neo文庫』は、iCloudに対応した480円の有料青空文庫リーダーです。
iPhoneやiPadなど、複数の端末で作品を楽しむことができ、しおりも自動で同期されるため、いつでもどこでも快適な読書ができることでしょう。
検索機能も充実しており、読みたい作品をすぐに探し出すことが可能です。
Twitterにも対応しているので、アプリから感想などをつぶやくのもおもしろいかもしれません。
内臓辞書も搭載された便利なアプリなので、思う存分読書がしたいという方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
アプリで名作をたくさん読もう!
青空文庫のおすすめ作品と、便利なビューワーアプリについて紹介しました。
アプリを上手く活用すれば、スキマ時間での読書も満喫することができるでしょう。
興味のある方はぜひ一読して、古き良き文学作品の世界観に浸ってみてください。
※紹介している無料アプリは一部無料を含みます。