本当に使える?法的根拠は?残業証拠レコーダーアプリの実用性を徹底検証
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- ブラック企業社員必見の残業証拠レコーダーアプリとは?
- 残業証拠レコーダーアプリの有用性を徹底検証!
- 実際に残業代をもらうまでのチャートを確認!
- 残業代請求の注意点やデメリットは?
- おすすめの残業証拠レコーダーアプリを紹介
- もう泣き寝入りしない!怪しいと思ったらアプリの導入を!
目次
残業証拠レコーダーのアプリには法的根拠があるのか?実際に残業代を請求することができるのか?残業証拠レコーダーアプリの実用性を徹底的に検証します。
画像:著者撮影
ブラック企業社員必見の残業証拠レコーダーアプリとは?
残業証拠レコーダーアプリは、設定した範囲内(社内など)にいる時間を計測してGPSで自動で記録として残すことができるアプリです。タイムカードの偽装打刻や改ざんを防ぐことが可能です。
残業証拠レコーダーアプリの有用性を徹底検証!
法的根拠として認められるのか?
実際に法廷で争うことになっても、きちんと法的証拠として使えます。タイムカードの証拠よりも強い根拠として確認されます。
残業証拠レコーダーアプリのGPSデータは客観的な証拠である上、サーバーで保管していて後から改ざんされないため、労働時間を証明する強い証拠になるからです。
残業証拠レコーダーアプリに入力した労働時間のメモも、入力履歴とともにサーバーで保管しているため、GPSデータと相当程度の証明になる場合も多いです。
年棒制や裁量労働制、管理職でも残業代はもらえる?
一般的に残業代が発生しないと言われる勤務形態でも、残業代がもらえる可能性があります。
年棒制、歩合制、裁量労働制、みなし労働制、固定残業制(管理手当)などのキーワードをできるだけ多く使用してください。
ただしこれらの特定勤務形態の場合は、残業証拠レコーダーの他に揃えておきたい資料もあります。
弁護士紹介機能もあるアプリも!
アプリがあれば残業問題に強い弁護士を紹介してもらえます。アプリ連動で必要証拠書類制作の手間も省けます。
実際に残業代をもらうまでのチャートを確認!
残業証拠を集める
まず、残業証拠レコーダーアプリを利用しましょう。会社との交渉や労働審判などを有利に進めるために、次のような証拠も集めておきましょう。
・タイムカード
・労働時間が記録されている業務日報
・パソコンの起動・終了時間の記録
・オフィスの入退館記録
・残業時間中に会社のメールアドレスから送信した業務に関するメール
・残業時間中の携帯電話からの発信記録または業務に関するメール
証拠としては弱いですが、出退勤時間を記録した手帳も証拠として利用できる場合があります。
就業規則や給与明細、雇用契約書を確認する
残業代がどれだけ発生するかに必要な情報を集めます。何が必要かわからない場合、先に弁護士に相談してみましょう。
就業規則(本来の労働時間や賃金など)は変形労働時間制やフレックスタイム制が採用されていないか調べておきます。
賃金規程で基本給のみを残業代算定の基礎賃金とする旨を定めていたとしても、労働契約の内容とはならず、基本給意義についても残業代に加える必要があります。
なお入社時の雇用契約書に残業代が出ないことへ同意していた場合は、残業代は支払われませんので注意が必要です。
給与明細では残業代は、残業手当、休日出勤、深夜残業、営業手当、超過業務手当などと記載されています。残業代を算出するベースとなる金額は基本給と役職手当です。
弁護士に相談する
弁護士は残業証拠レコーダーアプリで紹介されている場合もあります。会社との交渉を始める前から弁護士に依頼することで残業代請求の成功率があがります。
弁護士に残業代請求について相談する場合の流れ
1.電話メールで相談日時を予約
残業証拠レコーダーアプリから近くの法律事務所に連絡します。
2.法律事務所で弁護士に法律相談
状況にあわせて今後の方針についてのアドバイスがもらえます。
通常は手元にある資料と印鑑(認印)だけでよいですが、持ち物は日時を予約する際に確認してください。
3.その弁護士に依頼した場合には正式に依頼する
弁護士のアドバイスを聞いて依頼したいと思った場合には、その場で委任状などに署名・捺印して依頼することができます。相談に行ったら必ず依頼しなければならないものではないので安心してください。
弁護士に払う費用は相談料、着手金、報酬金の3種類あります。弁護士ごとに費用が異なるのでよく比較してから考えましょう。
会社に残業代を請求する
最初は間違いなく示談交渉、交渉がもつれた場合は労働審判、訴訟と続きます。
示談交渉にかかる時間は2ヶ月程度のことが多いです。弁護士に依頼すれば多くの場合、示談交渉で残業代は払ってもらえます。
労働審判にかかる時間は通常は2ヶ月半程度、長くて4ヶ月程度です。労働審判になった場合、8割程度は残業代を払ってもらえます。
訴訟(裁判)は、半年程度から1年以上の可能性もあります。訴訟問題まで発展することは稀です。
残業代請求の注意点やデメリットは?
残業代請求には時効がある!
残業代として請求できるのは過去2年分のみです。残業をした日の給与支給日から2年間請求しないでおくと、残業代は時効によって消滅してしまいます。
残業代請求することにより社内での立場が悪くなるのでは?
たしかに在職中に残業代請求をすると、ほぼ確実にその後の社内待遇は悪くなります。そもそも残業代未払いをする企業なので、その後に好待遇されたり、社内環境がよくなる可能性は低いです。
それでも泣き寝入りするより正しい行為であること、転職も視野に勇気を出すことが大事です。残業代を払ってもらって、就職活動資金に当てたほうが良いでしょう。
おすすめの残業証拠レコーダーアプリを紹介
残業証拠レコーダー(残レコ)
画像:著者撮影
数々のメディアで紹介された残業レコーダーアプリの先駆けです。
チュートリアルがついていて操作が分かりやすいです。自動で残業時間の証拠確保&残業代推計ができます。退職後の残業代請求も可能です。
STEP:1
氏名やメアドなどの個人情報の入力は不要で、IDとパスワードだけで簡単登録できます。
STEP2:
給与額など3項目を入力します。正確な残業代を計算したい方は残業代厳密推計モードも利用可能です。
STEP3:
勤務地登録、GPSはONにし、自動記録がスタートします。
弁護士検索&労働時間証明書で残業代を請求できます。残レコの弁護士に依頼すれば証明書の保管・発行手数料は無料です。
サポートボタンを押すと残業代請求についてフリーダイヤルやメール、LINEで相談や質問ができます。残業証拠レコーダーアプリAI弁護士に質問ができます。
80h
画像:著者撮影
自動スタンプ・手動スタンプを使って、締日・始業時刻・残業開始時刻などを記録することができます。勤務地と通勤ゲートも記録できます。
管理ログ・自分ログで記録を見ることができます。
シフト手帳Pro
画像:著者撮影
シフト、予定、給料をまとめて管理できるシフト管理の決定版です。ウィジェット対応なので、すばやく確認できるでしょう。
残業、ダブルワーク他、細やかな設定に対応しています。
初めに3分でわかる使い方ムービーを見ることができます。 カレンダーに通常の勤務時間、残業・深夜・休日手当などを記録することが可能です。
もう泣き寝入りしない!怪しいと思ったらアプリの導入を!
残業代請求には証拠が必要です。これまでの精算をしたいと思ってからでは遅いので、払ってもらえないかも、と思った時点で自分で残業証拠レコーダーアプリを使ったり、証拠となるものを残しておきましょう。ぜひ今回紹介した残業証拠レコーダーアプリを使ってみてください。