『無人島クエスト - 脱出への挑戦』レビュー。RPGとサバイバルのクラシックな調和
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『無人島クエスト - 脱出への挑戦』は、無人島でサバイバル生活をしながら、脱出への手がかりを探し出して島からの脱出を目指すRPGです。
本作は、サバイバル要素のあるRPGながら、クラフト要素や謎解き要素など、プレイヤーを飽きさせない要素が随所に盛り込まれており、非常に評価の高いタイトルとして人気を博しています。
ほどよい緊張感と成長要素、ほどよいパズルが好きな方にオススメのゲームです。
無人島からの脱出を目指し、使えるものはなんでも使う
『無人島クエスト - 脱出への挑戦』は、豪華客船が難破・沈没し、無人島に命からがらたどり着いたところからスタートします。優雅な船旅から一転、どん底に突き落とされたプレイヤーは、明日生き延びられるかもわからぬまま、無人島での生存という未知の領域へと足を踏み入れることになります。
着の身着のまま、何も持っていない主人公ですが、島にはさまざまな動物や植物が群生しており、プレイヤーはそれらをうまく組み合わせて、道具を作りながら生活していきます。いろいろな道具を作り、生活を豊かにしながら、島をどんどん探索、脱出の手がかりを探すのがこのゲームの大まかな目的です。
クラフトをしながら生存していく、という要素は、有名なサンドボックスタイトルである「Minecraft」っぽさもあり、さまざまな場面でゲーマーにとって馴染みやすい下地が敷かれているゲームです。
骨太な謎解き要素と、成長の楽しみが味わえるRPG要素の融合
『無人島クエスト -脱出への挑戦-』は、レベル制を採用しており、プレイヤーの行動によって経験値がたまり、レベルが上がっていきます。道具の作成などにレベルが要求されることもありますので、レベルを上げながら探索していくことになります。
道具が増えるとできることが増え、島からの脱出の手がかりが集まりやすくなりますが、どうやれば島から脱出できるのか、どの道具を作れば良いのか、という要素は、さまざまな場所を探索してアイテムを探す「脱出ゲーム」としての側面が強く出ています。
また、島にはさまざまなパズルが存在し、頭を使うことも要求されます。試行錯誤を繰り返して少しずつパズルを解き、うまくいったときは喜びもひとしお。RPGと脱出ゲームがうまくまとまった、中毒性の高いゲームに仕上がっています。
他にも、ボーナスゲージが溜まることで突入する「ボーナスタイム」というユニークな要素も盛り込まれており、ボーナスタイムでは大量にアイテムを入手することができます。この「ボーナスタイム」の親和性は意外と高く、ボーナスゲージを貯めるためにゲームプレイにメリハリが出るようになります。
総じて、システム面においては非常に完成度の高いものになっているといえるでしょう。
道具を作り、無人島から脱出しよう
『無人島クエスト - 脱出への挑戦』は、脱出ゲームとしての要素を、無人島という大きな器に落とし込み、RPG的成長要素もプラスした、細かい達成感を多く味わうことができるゲームとなっています。
特に、少しずつ扱える道具が増えていく喜び、成長していく喜び、新しい脱出の手がかりを見つけたときの喜びなど、プレイヤーを飽きさせないゲームメイクが最大の魅力であり、特徴といえます。
そして、本作には緊張感を持続させるためのサバイバル要素もバランス良く盛り込まれています。ウサギや魚を捕まえ、水や食料を確保し、飢えを凌いでいきながら脱出への手がかりを探す、という明確なゲーム目的は、常にほどよい緊張感を提供してくれるでしょう。
レトロ風のRPGながら、現代的な要素も数多く盛り込まれたサバイバル脱出ゲーム『無人島クエスト - 脱出への挑戦』。ミニゲームや謎解きを攻略し、島を探索しながら脱出を目指しましょう。