動画編集は音声が決め手!動画編集アプリの音声機能を使いこなそう!

動画編集は音声が決め手!動画編集アプリの音声機能を使いこなそう!

ドットアップス編集部
最終更新日 2018/5/9 16:29
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動画再生・動画編集のヘッダー画像
2024/12/22 05:00

    目次

  1. Adobe Premiere Clip - 動画編集の基礎ツールともいえるモバイル版動画編集アプリ
  2. KineMaster - プロ並みの編集ができる動画編集アプリ
  3. 動画の中の「音声」に注目して、高度な編集に挑戦してみよう!

(画像:著者撮影)

スマホの性能が高くなり、きれいな動画を手軽に撮れるようになったので、スマホで動画を自分で撮影して楽しむ人が増えてきました。
しかし、撮影した動画を再生した際、余計な外部音が入ってしまっている場合があります。
また、美しく撮影できた情景動画は元々の音声を消して別のBGMに置き換えたい場合があるでしょう。
しかし、動画内の一部の音声だけを消去するのはなかなか難しい作業です。
そんな時に余計な音を目立たなくしたり、よいBGMと置き換えることができれば便利です。
そこで今回は、数多い動画編集アプリの中から、映像と音声を別々に編集できるアプリをふたつ選び、その基本的な操作方法を紹介します。

Adobe Premiere Clip - 動画編集の基礎ツールともいえるモバイル版動画編集アプリ

(画像:著者撮影)

Adobe社によるモバイル版動画編集アプリで、基本的な編集機能がコンパクトにまとめられています。
上位ソフトであるAdobe Premiere Pro CCとの連携が可能なので、Adobe IDを持っていない人は取得することをお勧めします。

Adobe Premiere Clipの概要

(画像:著者撮影)

Adobe Premiere Clipは複数の動画をひとつに結合できるアプリですが、編集したい動画を読み込み「カスタム編集」を選ぶと「デュレーション」という動画の再生時間を決める画面が開きます。
ここでクリップごとのトリミングから編集を始めるわけですが、画面の上部にふたつの“音に関するボタン”が表示されています。
ひとつは「音符」のマーク、もうひとつは「スピーカー」のマークです。
音符マークは別の音声をBGMとして加えるボタン、スピーカーマークは元動画の音声を調節するボタンです。
元動画が映像のみで音声がない場合は、スピーカーマークは表示されません。

音声編集の方法

(画像:著者撮影)

まず音符ボタンを押してBGMを追加してみましょう、端末内の音声ファイルを自由に選べます。
BGMを追加すると、サウンドトラックの画面が開き、追加したBGMの“波形”やボリュームスライドなど、BGM音声を調節する機能が画面下部に表示されます。
波形部分を左右にスワイプすると、BGMのどの部分から音を出すかを決められ、ボリュームスライドを左右に動かせば音量を0%~200%の範囲で調節できます。
ここで「自動ミックス」をオンにしておくと、元動画の音声が始まるときにBGMのボリュームが自動的に下がります。
また、フェイドイン・フェイドアウトをうまく使うと、効果的なBGMになります。
これらの項目は画面を上下にスワイプすると現れます。

動画音声の音量調節

(画像:著者撮影)

次にスピーカーボタンを押して元動画の音声の音量を調節します。
「オーディオを再生」をオフにしてしまえば、元動画の音声そのものをカットしてしまうことができますし、ボリュームを0%~200%の範囲で調節できるので、BGM音量とのバランスを取ることができます。
また「Smart Volume」をオンにしておくと、結合した動画クリップの音量が異なる場合に一定の音量に調節できます。
最後にデュレーション画面右上の「設定ボタン」で、各動画クリップのフェードイン・アウトやクロスフェードなどのビデオ設定を行います。
完成した動画はそのままYouTubeに投稿できますが、まずは端末のギャラリーに保存しておきましょう。
保存には1080Pの高解像度も選べますが、元動画と同じ解像度にしておきましょう。

以上が基本的な編集操作ですが、さらに細かい編集が必要な時は上位ソフトウェアであるAdobe Premiere Pro CC(パソコン用動画編集ソフト)に引き継ぐことができます。
たいへん使いやすく、またコンパクトにまとめられていて、おすすめです。

Adobe Premiere Clip 公式サイト

 

KineMaster - プロ並みの編集ができる動画編集アプリ

(画像:著者撮影)

プロレベルの編集機能を持った動画編集アプリです。
各編集機能はモバイル用にうまくデザインされており、操作は一見難しそうですが、慣れてしまうとかなりわかりやすく、簡単にデスクトップ並みの編集結果が得られます。

動画編集の基本操作

(画像:著者撮影)

トップ画面中央の、+マークの入った赤いボタンを押すと「プロジェクトアシスタント」と「空プロジェクト」というボタンが表示されます。
「プロジェクトアシスタント」ではタイトルや挿入テキストなどを先に決めなくてはならないので、「空プロジェクト」から始めたほうが、自分の構想どおりに動画編集を進められます。
タイトル等は、いつでもあとから自由に決めることができます。

「空プロジェクト」をタップすると開くのが「編集画面」で、ここに編集したい動画を加えていきます。
画面右上の丸い枠で囲まれたボタンの中の「メディア」(メディアブラウザー)をタップすると、端末内のフォルダーが表示されるので、編集したい動画を選びます。
必要な動画ファイルをタップしていくと、画面の下に次々とフィルム状にクリップが追加されていきます。
この部分をアプリでは「タイムライン」と呼んでいます。
追加が終了したら右上のチェックボタンをタップします。
これで編集準備が整いました。

音声に関する編集操作

音声に関する編集には大きく分けて三つの方法があります。

  • 元動画の音量を0%~200%の範囲で調節する
  • 元動画から“音声だけ”を切り出して、それを編集する
  • BGMを加えてそれをトリミングしたり、音量を0%~200%の範囲で調節する

つまり動画を無音にもでき、動画の音量とBGM音量のバランスを自由に変えられ、音声のみ切り取っても元動画の音声ファイルは壊れないので、いつでも元に戻せるということです。

その他、マイクから新たに音声を録音したり、プリセットされた効果音や別の音楽を使うこともでき、これらのすべてについて同じようにトリミングや音量調節ができます。

元動画の音声を調節する

(画像:著者撮影)

タイムラインにフィルム状に表示された動画クリップをタップすると、クリップが黄色の枠で囲まれ、画面右上には「編集機能ボタン」が表示されます。
スピーカーマークのボタンをタップすると、ボリューム等を調節するスライダーが表示されるので、これで元動画の音量を調節します。
ここではスピーカーマークが動画音量、音符マークは効果音を入れた場合の効果音の音量です。
コンプレッサーは、各クリップの音量が異なる場合、オンにすることで一定の音量にそろえることができます。
他のスライダーはステレオ感や音程を調節するものですが、デフォルトのままにしておくのが無難です。

元動画から音声だけを切り出す

(画像:著者撮影)

フィルム状に表示された動画クリップをタップし、「編集機能ボタン」中のハサミマーク(トリムボタン)を押し、さらに「オーディオを抽出する」を押します。
すると動画中の音声のみが抽出されてタイムラインに表示されます。
このとき、動画音声は自動的にオフになりますが、音声ファイルそのものは残っています。
抽出した音声は同様にしてトリミングや音量の調節ができます。

BGMを追加する

(画像:著者撮影)

編集画面で画面右側の丸い枠で囲まれたボタンの中の「オーディオ」を押すと、端末に保存された音楽ファイルや、アプリが持つプリセットサウンド、効果音などを追加できます。
タイムラインに追加されたBGMクリップをタップすると、同じように黄色の枠で囲まれ、画面右上に「編集機能ボタン」が表示されます。
スピーカーのマークをタップすると、BGM音量を調節できます。
BGMや効果音は、クリップをタップしてスライドさせることで再生開始位置を変えることができ、またトリミングも可能です。

音量の調節範囲はどの場合でも0%~200%と幅広いので、BGM等を加えた動画中の全音声をかなり細かく調節できますから、元動画中の不要な音を目立たなくすることなどが可能です。
また「プロジェクト設定」(初期設定)で「自動主ボリューム」をオンにしておくと、動画音声とBGM音声が自動的に適度なバランスになります。
クリップのフェードイン・アウトもここで設定できます。

以上が音声に関する基本的な編集操作ですが、一般的な動画編集アプリと比べても非常に高機能なアプリです。
アプリそのものは公式サイトで4K対応と説明されていますが、4Kを生かすには端末が対応していることが必要ですので気をつけましょう。
プロ並みの編集アプリといっても何ら遜色のないすばらしいアプリで、高度な編集にチャレンジしたい人にお勧めです。

KineMaster 公式サイト

動画の中の「音声」に注目して、高度な編集に挑戦してみよう!

今回はふたつのアプリを紹介しましたが、映像と音声を別々に編集できるアプリなら、元動画の音を消したり別のBGMを加えて音量バランスを調節したりすることが意外と簡単にできます。
動画の音声をうまく処理できれば、せっかく撮った動画が動画中の“音”のために無駄になることはなくなるでしょう。
音声の編集が可能な動画編集アプリを使いこなして、みごとなイメージビデオを作ってみてはいかがでしょうか。

 

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