夏の風物詩である花火の写真を撮ったことはありますか。
色彩や大きさ、優雅な形、打ち上げの音など数ある魅力の中で、
それが夜空を彩る一瞬の、そのとき限りの芸術であることもまた魅力の一つです。
ただしそれを写真に収めるとなると、
それはたちまち挑戦状のようにカメラマンの前に立ちはだかります。
一眼レフをお持ちの方はご存知でしょう。
花火は動く芸術品なので、撮影のピントはどこが最適か、
どのタイミングでシャッターを切るのか、くっきりと写し出す露出度やISOはいくつか、
光の流れを美しく撮るためにシャッタータイムの設定はどうするか…
頭を悩ませなくてはならない点が山ほどあります。
その設定の組み合わせの数に加え、花火の種類との組み合わせも考えたら音を上げたくもなります。
オート撮影に任せるという、一種の「逃げ」に走りたくもなります。
そんな人のためにある助っ人アプリが、「花火撮影 notepad」アプリです。
一眼レフ花火撮影の初心者は必読です。
とりあえず理屈は抜きで表示通りにマニュアル設定。
一眼レフの醍醐味は、マニュアルモードを駆使してできる、被写体に寄り添った写真撮影です。
花火撮影はそれを専門とするカメラマンにとっても、常に試行錯誤を求められる難しい被写体。
初心者のために、そのハードルを超えやすくするために生まれたのが 「花火撮影 notepad」アプリ。
経験者の知識と技術を拝借できるとは、何ともおいしいお話です。
メニュー「花火一覧」から撮りたい花火の種類を選択すると、まずはサンプル写真が表示され、
その写真をタップすると使用機材とマニュアル設定の詳細が表れます。
初めて一眼レフを手に花火大会を観賞するなら、必要機材とともに「花火撮影 notepad」アプリを持参し、
とりあえず記載通りに設定して撮影してみてはいかがでしょうか。
理屈は後からでも勉強できます。
まずは「花火撮影 notepad」アプリの助けで、できる手応えを感じてください。
画像:著者撮影
花火の特徴を見極めたマニュアル設定が学べる「花火撮影 notepad」アプリ。
花火には様々な型と種類があります。
「花火撮影 notepad」アプリでは21通りのケースを撮影例として挙げています。
項目としては重複しているものもありますが、それらを見比べると、
同じ種類の花火でも撮影状況によって設定内容が変わってくるということが学べます。
具体的には、メニューの「花火一覧」から一つ選択するとまずその撮影例が表示されます。
その画像をタップすると以下の設定値が一画面にまとめて表示されます。
・絞りF値 ・Sスピード ・ISO感度 ・ホワイトバランス ・使用機材
その画面をタップすると、撮影時の状況や注意点などの詳しい解説が表示されます。
構図のアドバイスも含まれており、参考になります。
画像:著者撮影
花火撮影はシャッタータイミングが命。
花火は静物ではなく、動きのある瞬間の生き物です。
いくらマニュアル設定が完璧でも、シャッタータイミングが合っていなければ花火撮影は成功しません。
「花火撮影 notepad」アプリは、その点もしっかりサポートしてくれます。
「花火撮影タイミング」にあるのは記述式の解説だけではありません。
花火打ち上げの瞬間から6コマほどのコマ撮り写真を使って視覚的解説しています。
加えて、各コマの音も音声ガイドで再生できるのは、書籍などにはないアプリならではのメリットです。
シャッターを押すタイミングや、バルブ設定の場合にはレリーズを離すタイミングも、
この解説を見聞きしながら事前にイメージトレーニングできます。
ピント位置の解説もされています。
花の中心が唯一のピント位置という考えの方は、意外な発見があるかもしれません。
画像:著者撮影
一眼レフ用語解説は「花火撮影 notepad」アプリにお任せ。
一眼レフのマニュアル設定値の理屈も「花火撮影 notepad」アプリがしっかり説明してくれます。
それぞれの設定値が何のためにあるのか、
いくつに設定したらどのような撮影効果が表れるのかを分かりやすく解説してくれます。
解説されている用語は以下の5つです。
・BULB(バルブ) ・絞り ・ホワイトバランス ・ISOノイズ ・レンズ
基本的な解説はさることながら、各設定値での実際の撮影効果を、同一シーンで比較して紹介してくれます。
ただし、「花火撮影 notepad」アプリの中の解説なので、撮影例は夜景のみです。
だからこそ各設定値での撮影効果がはっきりしていて、一眼レフ初心者には好都合です。
画面を触って動かしながら学べる点は、アプリだからこそできることです。
画像:著者撮影
まとめ
花火撮影は夢のまた夢と思っていた方は、「花火撮影 notepad」アプリをお試しください。
手取り足取り親切に解説してくれます。
撮影例とそのマニュアル設定値のヒントまたは答えを教えてくれる、ありがたいアプリです。
花火撮影や夜景撮影を攻略すれば、愛用している一眼レフも本望といったところでしょう。