(筆者撮影)
放置系RPGにもいろいろありますが、「新型中二病」はちょっと毛色の変わったアプリでないでしょうか。エフェクトが派手だとかBGMがいいだとかそういうことは一切排除され、主人公に至っては「あーだるい。今日も地球滅亡しなかったー」とぼやく残念なキャラクター。「飯を錬成」とほざいて壁を殴り、母親に食事の催促をするという、まさに最低ラインの引きこもりニートであるようです。唯一萌えキャラらしい「アニマ」がいることが救いでしょうか。どうやら彼女にはある企みごとがあるよです。さて、このアニマに、主人公はある頼み事をされ、ゲームが始まります。早速見ていきましょう。
「今日からあなたには…世界を征服してもらうわ!!」
アニマは「暇そうな」主人公に目をつけ、いきなりこんな頼みごとをしてきます。人選ミスの感は否めません。彼女自身も「世紀末だ…」と後悔しています。
当然やる気などない主人公は取り合おうとしませんが、アニマの「何でもする」という言葉に、下心丸出しで飛びつきました。
アニマが持ってきた「ミニアルマ」なる人形が、いかにも中二病的な武器を渡してくれます。これは、「他人の生気を吸ってその人の妄想を武器にできる」能力だそうです。渡された武器を持って、戦いに行くことになりました。
(筆者撮影)
まずは「群馬県」の「未開の地」を征服するようです。これは群馬県民への挑戦状と見て良いのでしょうか。「力を解放する」という、いかにも中二病的なコマンドをタップしましょう。
「これでたたかいにいく」を選択すると、どうやらこの地を征服に向かったようで、成功率と帰還時間が表示されます。その間やれることは何もありませんので、別のゲームでもして待っていましょう。ちなみに、帰還時間を早くしてくれるアイテムのような、ユーザーフレンドリーかつ気の利いたものはありません。
忘れた頃に開いてみると、
(筆者撮影)
成功していました。主人公のレベルが上がり、「クズ」の人数が増えたようです。アニマの言う「征服」は、要するに「クズ」を増やすことであるようですね。
攻略を進めていくと、征服に失敗して進めなくなるポイントがあります。その場合でもレベルは上がっており、また、ミニアルマが出してくれる武器によっても成否は左右されるようなので、くじけずまた征服に出かけましょう。繰り返し挑めば、成功率が上がっていくはずです。
やりこみ要素も充実
(筆者撮影)
こうして次々と日本各地を制覇していくことで「日本侵略度」が上がります。日本を侵略しつくせば今度は世界に挑むことができます。余すところなく制覇しましょう。現在どこまで制覇しているかは、「記録」の「日本侵略度」「世界侵略度」から確認できます。
また、トップ画面に表示される「称号」や、これまでミニアルマから授かった武器が一覧で見られる「妄想図鑑」など、やりこみ好きにはたまらない要素も。妄想図鑑に掲載されている武器(武器らしくないものが多数を占めますが…)は何と1000アイテム! そのひとつひとつにユニークなコメントがついていますので、集めるのが楽しそうです。
アプリのバグに注意
アプリのレビューでも多く見受けられた指摘ですが、「自慢する」というコマンドをタップすると「新型中二病」アプリが強制終了してしまいます。シェアするための機能だと思われますが、ストレスなくプレイするためには、タップしないほうが良さそうです。2017年7月現在、このバグは修正されていませんので、今後のアップデートを待ちたいところです。
クズがクズを呼ぶ
クズニートの主人公に制覇された日本は、やがてクズの大国に…。果たして世界を制覇した先にはどんな未来が待っているのでしょう。やりこみ要素を楽しみつつ、うんと気長に遊んでみたいアプリです。