今回は世界のニュースを配信するアプリ「ロイター」を紹介します。ロイター通信という名前を耳にしたことはあるでしょうか?普段、日本国内のニュース番組しか見たことない方は分からないかもしれませんが、世界的に有名なニュース通信社であり、経済や投資に詳しくなりたい方ならこれほどピッタリな媒体もありません。
経済を知ることは、どの業種の会社に入っても役に立ちます。ニュースを覚えておくことはもちろん、経済の流れが分かってくると営業面で先手を打てるようになるのです。投資面でも同様で、経済情報を仕入れないことは勝負に負けるようなものです。ロイターで質の良い情報を世界中から集めて、経済に詳しくなりましょう。
ロイターの特徴
画像:著者撮影
世界各国の報道機関にニュースを提供するサービスを行っているロイターですが、設定で地域を合わせることで、その地域の内容の記事をその地域の言語で配信してくれます。日本に設定すれば日本向けの記事が並びますし、表示も日本語になります。もちろんいかにも機械翻訳で文章の意味がわからないといった変な日本語もありません。日本の新聞社のニュースアプリの記事と比べても遜色のない非常にハイクオリティな記事が提供されています。
またここは海外(本拠地はイギリス)の報道機関ならではと思う点があります。海外の専門家による日本のニュースや出来事に対する見解記事、日本の専門家と視点が少し違っていて「海外からは日本ってこう思われているのか」という発見があり非常に興味深いです。
ロイターのおすすめポイント
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「ロイター」の特徴で紹介した通り、アメリカやイギリス、中国など他の地域に設定すればその地域向けの記事がその地域の言葉で配信されます。一つのニュースアプリで日本のニュースだけでなく、外国のニュースを見たいと考えている場合、有力な選択肢になります。
また外国語で配信される点に着目して、難易度は高いですが、外国語の勉強として外国語のニュースを読む練習に使えます。特にトランプ大統領の動向に関する記事など世界的に注目されているニュースについては、日本版、アメリカ版にほぼ同じ趣旨で言語だけ違う記事がある場合もあるので読み比べできます。
そして一番のおすすめポイントはハイクオリティに関わらず無料アプリである点です。
ロイターをインストールして気が付いたこと
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ロイターは従来からの一般のニュース用の資料や記事を各国の報道機関に提供する伝統的なサービスだけではありません。トレーダーや投資会社、金融機関に提供する株や為替など、いわゆるマーケット情報を提供するサービスに力を入れていて、現在ではマーケット情報提供サービスに事業の重心が移りつつあります。そういうこともあってか、世界中のマーケットのデータが確認できます。
株式情報で例を挙げれば日経平均やTOPIXに始まって、アジアでは香港・ハンセン、中国・上海総合、シンガポール・STなどがあります。他にアメリカではダウ平均、NASDAQ、メキシコ・IPC、ブラジル・BVSPなど、欧州ではイギリス・FTSE100、ドイツ・DAX、フランス・CAC40、ユーロ・SX5E、モスクワ・MICEXなどの主要各国の株式市場の指標が一通り確認できます。
更に感心したのは、“フォロー銘柄”を主要各国の株式市場から登録することができる点です。日本の会社はもちろん、Facebook社やApple社といった米国企業や、アルファロメオやフェラーリなどのブランドを傘下に収めるイタリアの車メーカーであるFiat社や、BMW社のようなドイツ車メーカーの株式情報も、アルファベットで社名を入力してあげれば簡単に検索できました。
良質な世界のニュースをアプリのロイターで!
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「ロイター」の良さはなんといっても地域設定さえ変えれば、上質な世界のニュースを無料で見ることができるという点です。世界を股にかけるビジネスマンや留学中の学生など、日本とそれ以外の地域のニュースを確認しておく必要がある方はとりあえずインストールしておきたいアプリです。