シンプルで味気ないSMSを自分好みにカスタマイズできるアプリ3選
-
この記事をシェア
-
今回紹介するアプリは、「SMS」をさらに便利にカスタマイズすることが可能なアプリです。SMSに関して、興味がない人もぜひ、チェックしてみてください。
画像:著者撮影
SMSとは?LINEと何が違う?
SMSとは、「Short Message Service(ショートメッセージサービス)」の略です。
メールアドレスでメッセージのやり取りをする一般的なメールとは違い、SMSは携帯電話同士であれば電話番号だけでメッセージを送受信できる機能です。
しかし、メールと違い送信可能文字数が決められており、全角で70文字程度しか送ることができないため、使ったことがないという方も少なくありません。また、最大文字数は携帯電話の会社によって異なります。
特に、最近はスマートフォン利用者が増え、LINEの方が便利なのではないかと言われることもあります。
SMSとLINEには次のような違いがあります。SMSは最初から携帯電話に搭載されている機能で、ほぼ世界中の携帯電話に標準搭載されています。やりとりはメッセージのみで、絵文字は利用できません。LINEはアプリを利用しているユーザー同士であれば無料でメッセージのやり取りが可能です。スタンプを使ったやりとりが可能で、人気の高いメッセージサービスです。
このようなショートメッセージを送受信できるという点はLINEと似ています。
しかし、SMSにはLINEではできないことができるといったメリットも多く存在します。LINEができないことの1つが、本人確認などの認証サービスの利用です。
いらないようでないと困るSMS
最近では特に、「LINEがあるからSMSは不要ではないか」という声を聞きますが、LINEではできないこともまだまだあります。
SMSは、使い道がわかりにくいものの、なくては困るサービスです。
SMS認証利用
SMS認証とは、本人確認システムの1つです。
不正ログインやなりすましを防止する目的で使われています。会員登録の際に、本人認証の方法として携帯電話番号を入力してSMSを使って確認ができるサービスです。提供するサービスのセキュリティ向上目的で、取り入れられている認証方法です。
電話端末1台につき1つしか割り振られない電話番号を確認することで、多重登録などを防ぐ目的があります。IDとパスワードだけでの認証は他人になりすましてログインすることもできるため、SMSではそのような不正を防いでくれます。
その高い安全性から、多くの企業や、金融機関のWebサービスで利用されています。LINEでは、利用することができません。
IVR連携利用
IVRとは、自動音声応答装置のことです。
電話をかけると、音声ガイダンスと連携させることによって、人件費の節約や必要な手間を削減することができます。電話ではなかなか伝えにくい情報も、IVRを使うことでスムーズにやり取りできるようになります。
このサービスも、SMSだからこそ実現できたサービスです。
一斉・個別送信
企業がSMSを使う理由は、セキュリティ面の向上と人件費の削減、そして顧客にまとめてメッセージ送信ができるという点です。
一斉送信でアンケートなどをまとめて集めることが可能です。また、一斉送信以外の個別送信でも、手軽に携帯電話番号だけでやりとりできるため手軽で簡潔なメッセージ交換ができます。
シンプルなSMSをカスタマイズして使えるアプリ
SMSよりもLINEを使いたいと言う方は、やはりSMSのシンプルさが気になるという方がほとんどです。SMSをカスタマイズすることができるアプリがあれば嬉しいでしょう。そこで、今回は3つのSMSカスタマイズアプリを紹介します。
+メッセージ(プラスメッセージ)
画像:著者撮影
「+メッセージ(プラスメッセージ)」は、無料でダウンロードができるアプリです。提供元は、「NIHON SYNCHRONOSS K.K.」で2018年5月にリリースされました。
使い方
+メッセージは、Android4.4以上・iOS9.0以降の機種であれば利用できます(2018年7月現在)。使いかたは、SMSと同じで、電話番号だけでメッセージを送受信することが可能です。連絡先は、端末本体に登録されている連絡先と同期するため、面倒な登録も必要ありません。
自分のプロフィールを作成して、好きな画像ファイルをプロフィールアイコンに登録できます。新しい友達を招待する時は、招待機能を使って+メッセージのアプリダウンロードページを簡単に紹介することができます。
LINEと同じように、既読機能を付けることもできますが、オフにすれば既読機能は無効になるので、安心して使用できます。
メッセージ送信以外の機能(スタンプ/画像/動画の送受信)
+メッセージでは、送受信できるデータのサイズは、最大で100MBまでです。送受信が可能な動画ファイルはH.264形式のみです。
+メッセージでは、スタンプ、画像ファイル、動画ファイル、音声メッセージ、位置情報、連絡先、スケッチを送受信することが可能です。メッセージアプリLINEのように、スタンプだけで気軽に自分の気持ちを伝えることも可能です。
ダウンロードできるスタンプの種類は、現時点では500種類が配信されていますが、順次さらに追加される予定です(2018年7月時点)。
送信可能な文字数・料金
送信することが可能な文字数は、最大で全角2730文字です。「+メッセージ」同士であれば、NTTドコモ、ソフトバンク、auなど使用する携帯電話会社が違っていてもお互いにメッセージが送受信できます。
月額利用料は無料で、会員登録も必要ありません。メッセージの送受信には、別途パケット通信料が発生します。
グループでのやり取り
+メッセージでは、グループメッセージの利用が可能です。グループは、最大で100人まで登録することができます。グループメッセージは、複数人でメッセージのやりとりが同時にできるので、ぜひ利用してみてください。
カスタマイズのやり方
SMSアプリをすでに利用している方は、+メッセージへのアップデートが必要です。アップデートは、以下の手順ですることが可能です。アップデートが完了すると、SMSアプリが自動的に+メッセージアプリという表示に切り替わります。
「SMS」アプリを起動して、アップデートします。 auを利用している方は、au Marketからアップデートが可能です。ドコモを利用している方は、設定の中にある「ドコモサービス」からアプリのアップデートをしてください。ソフトバンクの場合は、アプリのダウンロードページからそれぞれアップデートができます。万が一アップデートができない場合は、携帯電話会社に相談してみましょう。
「+メッセージ」にアップデートすると、アプリアイコンと新規作成画面の表示が変わります。
アップデートの際には、SMSアプリ内のデータは引継がれますが、万が一のためにもバックアップをとっておくことがおすすめです。
これで、SMSをさらに便利にオシャレに使うことができるようになります。ぜひ、試してみてください。
ハングアウト
画像:著者撮影
「ハングアウト」は、Googleが提供するサービスです。Googleアカウントが必要ですが、ダウンロードは無料です。
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
使い方
「ハングアウト」では、SMSのようにメッセージを送受信することが可能です。メッセージのやり取りに限らず、「ビデオハングアウト」という機能を使えば、音声通話でいつでも連絡ができます。ハングアウトのメリットは、Android端末やiOS端末などを使って、インターネット上のどこからでも利用できる点です。複数のスマートフォン端末を同期させることが可能なため、同期した端末からチャットを継続できます。
メインメニューは、「ビデオハングアウト」「通話」「メッセージ」です。
SMSと同様に使用するのであれば、メッセージ機能を使って新規メッセージを作成しましょう。
メッセージ送信以外の機能(スタンプ/画像/動画の送受信)
文字でのメッセージはもちろんですが、写真・地図・絵文字・ステッカー・GIFファイルのやりとりもできます。
送信可能な文字数・料金
料金は、無料です。受信する端末の受信可能な文字数以上は送ることができません。受信する側で、何を利用しているのかが重要になるため、注意してください。
グループでのやり取り
「ハングアウト」は、グループ機能を使うことができます。グループ登録した友達と、会話をすることも可能です。
グループは、1対1でのやりとりだけではなく、最大で100人までのグループメンバー同士のチャットが可能です。音声通話では、最大で10人までのグループメンバーと同時に通話をすることができます。
カスタマイズのやり方
ハングアウトではLINEのようにやり取りができる「ステッカー」があります。また、画像ファイルや動画ファイルを添付して送信することができるためデータのやり取りも便利です。
カスタマイズするには、ハングアウトを「SMS/MMSの送受信用アプリ」として登録する必要があります。登録方法は、スマートフォンの中の設定を開き、「無線とネットワーク」というメニューを選択しましょう。その中にある「標準のメッセージアプリ」をタップしてハングアウトを選択してください。
設定方法は、機種によって表示が異なるため、携帯電話メーカーに確認してください。これで、今後はSMSが送信された場合にもハングアウトからSMSをチェックすることが可能になります。
ハングアウトを起動したらあとはメッセージをタップして、送信先の電話番号を入力して、メッセージを送信しましょう。
Viber Messenger
画像:著者撮影
「Viber Messenger」は、楽天グループが提供するメッセージアプリです。世界中で10億人以上が使っているといわれるほど多くの方に利用されています。
使い方
「Viber Messenger」は、メッセージの送受信だけではなく同じアプリを使用しているユーザー同士であれば、ビデオ通話も可能です。その際の通話料金は0円です。これが、「Viber Messenger」の人気の理由です。
また、ビデオ通話だけではなく音声通話も可能です。
メッセージ送信以外の機能(スタンプ/画像/動画の送受信)
「Viber Messenger」では、メッセージの送受信以外にも自分の手書き文字で思いを伝えることが可能です。また、文字だけではなく、手書きのイラストも送信できます。
さらに、画像ファイル、動画ファイル、音声ファイルも送信可能です。LINEと同じようにステッカー機能で、スタンプを送信することもできるので、SMSよりさらに手軽に送信ができるアプリです。
送信可能な文字数・料金
Viberは、WiFiでの利用は無料です。しかしデータ回線利用時には、音声通話時にデータ通信料が発生する可能性があります。契約内容を確認してみてください。
グループでのやり取り
グループ機能も搭載されています。Viberでは、簡単にグループチャットに招待ができるため、友達の追加も気軽にできます。グループに登録している友達は、グループチャットで同時にグループチャットが可能です。
グループチャットは最大で250人まで登録が可能です。
カスタマイズのやり方
アプリ「Viber」をダウンロードしたら、まず必要なのが使用している端末と、アプリの連絡先の同期です。
同期の方法は、スマートフォンの中の設定から進めていきましょう。設定から「連絡先の管理」または「連絡先の同期」を選んで、Viberにチェックマークをつけるだけで、同期が完了です。
進化したSMSを使ってみよう!
いかがでしょうか。今回は、SMSを使いやすくできるアプリを紹介しました。どのアプリも、SMSをさらに便利に使いやすくカスタマイズすることが可能です。ぜひ、使ってみてください。