Google Chrome(クローム)が重い?原因/対処と高速化を解説
-
この記事をシェア
-
- 「Chrome」が重い・遅い・固まる!その原因は?
- 【パソコン】「Chrome」が重い時にやるべき対処法
- 【パソコン】それでも重い人向けの対処法
- 【スマホ版】Android/iPhoneの「Chrome」が重い時の対処法
- こんな時は「Chrome」が原因ではない
- 「Chrome」をさらに軽くする方法
- 【このサイトが重い!】主要サイト別重い時の対処法
- 重い「Chrome」から解放されて快適にネットサーフィンしよう!
目次

ここでは、Googleが提供するブラウザ「Chrome」が重いときの原因と対処法、また高速化について紹介します。
「Chrome」が重い・遅い・固まる!その原因は?

あなたのブラウザはこんな現象になっていませんか?

タブを削除してもすぐに消えないといったトラブルも、ブラウザが重い場合の症状です。ネットを多く使う人ほど、このようなトラブルに見舞われた経験が多いでしょう。
高画質の画像や動画といった大容量コンテンツは動作が重くなりがちですが、通常のネット閲覧でもこのような症状が現れたら危険信号です。そのままではトラブルが解決しないので、なるべく早めに対処したほうが良いでしょう。
「Chrome」が重くなる5つの主な原因

- 使っている「Chrome」が最新版ではない
- 「Chrome」に使っているメモリがいっぱいになっている
- ブラウザにキャッシュが溜まっている
- 過去の検索履歴が溜まっている
- 「Chrome」にたくさん拡張機能がついている
ブラウザはトラブルを解消するために定期的にアップデートしています。そのため、古いブラウザを使い続けるとうまく動かなくなる場合があります。また長時間ネットを閲覧すると、ブラウザにその履歴が蓄積されます。
再度訪問するときは「履歴から訪問」ができるため便利ですが、その分ブラウザに負荷を与えることになります。
【パソコン】「Chrome」が重い時にやるべき対処法
実際に「Chrome」が重い場合はどのように対処したら良いのでしょうか。PCに詳しい人なら、不調を感じた時点でさまざまな対策をとるかもしれません。しかし、なかにはPCに詳しくないのでわからないという人もいるでしょう。
ここでは、先ほど挙げた5つの原因の対処法について紹介します。どれも簡単なので、こまめにチェックしてみることをおすすめします。
使っている「Chrome」が最新版か確認する



「Chrome」に使っているメモリを解放する
「Chrome」は、PCのメモリ消費量を多くして軽快な動作を実現しています。しかし、メモリ消費が大きくなりすぎると動きが重くなる場合があります。このようなときはメモリの消費量を下げてトラブルを解決しましょう。


ブラウザに溜まっているキャッシュを削除する

ブラウザの右上にある「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」をクリックします。

過去の検索履歴を削除する

まずはGoogleアカウントにアクセスし、画面上部のナビゲーションから「データとカスタマイズ」をクリックします。

アクティビティのページに移ったら、画面左上の「メニュー」アイコンをタップし、「アクティビティを削除する基準」 をクリックします。

「Chrome」についている拡張機能を減らす

ブラウザの右上にある「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「その他のツール」→「拡張機能」を選択します。

【パソコン】それでも重い人向けの対処法
キャッシュや閲覧履歴を削除したり、拡張機能を減らしたりすると、多くの場合は「Chrome」の動作が軽くなります。先ほど紹介した5つの対処法については、定期的にチェックしてみることをおすすめします。
場合によってはそれでもまだブラウザの動作が重いという人もいるかもしれません。そのような場合は、さらに以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
登録しているブックマークを減らす
大量のブックマークがある場合はこれも重さの原因になります。使わなくなったブックマークがあるかチェックしてみましょう。
ブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「ブックマーク」→「ブックマークマネージャ」をクリックします。


プライバシー設定を変更する
「Chrome」のプライバシー設定を見直すと、動作が軽くなる可能性があります。見たことがない人は1度チェックしてみると良いかもしれません。
設定をチェックする場合は、まずブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「設定」をクリックします。


32bit版→64bit版に変更する
32bit版の「Chrome」を利用している場合は、64bit版に変更すると動作が速くなります。bit数の変更も軽量化に有効なので、確認しておくことをおすすめします。まずは自分がどちらのbit数のバージョンを使用しているか確かめます。これは「使っているChromeが最新版か確認する」の項目で紹介した手順と一緒です。
ブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、「設定」を選択します。次画面で左上の「メニュー」アイコンをクリックし、「Chromeについて」を選択すると確認できます。ここに「64bit」と書かれていれば大丈夫です。


プロキシ設定の自動検出設定をオフにする

ブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「設定」をクリックします。




グラフィックドライバーを更新する

Windowsを利用している場合は、「Windows Update」の更新プログラムに最新グラフィックドライバーの一部が含まれます。まずはこれを利用すると良いでしょう。この場合はPC画面左下の「スタートボタン」をクリックし、「すべてのプログラム」を選択します。


Windows Updateは状況によってかなり時間がかかるため、時間に余裕のあるときに実行すると良いかもしれません。

【スマホ版】Android/iPhoneの「Chrome」が重い時の対処法
「Chrome」はスマホでも利用できますが、この場合もデータが蓄積されるため動作が重くなりやすいです。もし動きが遅いと感じたら、PC同様にデータを削除したり設定を見直したりする必要があります。
確認する項目は基本的にPCと同じです。スマホからの操作方法がわからない場合は、以下の手順を参考にしてみてください。
アプリが最新版か確認する
まずはアプリが最新か確認してみましょう。Google playストア、App Storeを開き、画面上部にある「メニュー」アイコンをタップします。


現在使用しているバージョンを調べる場合は、「Chrome」を起動し、右上の「メニュー」アイコンをタップして「設定」を選択します。


端末を再起動してみよう
動作が重い場合は、端末を再起動するのも有効です。手軽にできる方法なので、1度試してみると良いでしょう。
再起動するには、端末の電源ボタンを長押しします。ウィンドウが表示されたら、メニューの中から「再起動」を選択します。シャットダウン後に起動するので、ブラウザの動作をチェックしてみましょう。
iPhoneの場合はスライダが表示されるまでサイドボタン(iPhoneXの場合は音量調節も同時に)を長押しします。スライダをドラッグして電源を切ったら、Appleロゴが表示されるまで再びサイドボタンを押し続けましょう。
ブラウザ履歴を削除しよう
閲覧履歴を削除する場合は、「Chrome」起動後、右上の「メニュー」アイコンをタップして「履歴」を選択します。
履歴メニューが表示されるので、「閲覧データを削除」の文字をタップしましょう。


キャッシュの削除をしよう

キャッシュの削除を行う場合は、まず「設定」アプリから「ストレージ」を選択します。


「Chrome」のキャッシュだけ削除したい場合は、履歴の削除と同じ手順で消せます。その場合は削除項目で「キャッシュされた画像とファイル」にチェックしましょう。
プライバシーの設定を変更してみよう
「Chrome」は快適にブラウジングできるようにデフォルトで便利な機能が動いています。これらの設定を変更することでも動作の改善が見込まれます。
設定を確認するには、「Chrome」起動後、右上の「メニュー」アイコンをタップして「設定」を選択します。


こんな時は「Chrome」が原因ではない
「Chrome」の設定を確認したり不要データを削除したりしても動作が遅い場合は、ほかの部分に原因があるかもしれません。そのような場合は、なにが原因なのかハッキリさせておくと良いでしょう。ここでは、「Chrome」の原因以外で動きが重くなるパターンを紹介します。
特定のサイトが重い

原因を切り分けるには、まずいくつかのサイトを表示させます。ほかのサイトが問題なく快適に表示された場合は、そのサイトに問題があるとわかります。
「Chrome」以外のブラウザを使っても重い

ネット上のサイトはどんどんアップデートされて表現幅が広がっていくため、表示する際のデータ量も多くなります。古い端末だとそれについていけない場合もあるので注意しましょう。このような場合は、端末の買い替えを検討すると良いかもしれません。
「Chrome」をさらに軽くする方法

「Fastr」を使ってリロード速度を上げる
拡張機能「Fastr」を使用すると、サイトをリロードする際に余分なデータをやり取りせずにページが読み込めます。高速化がはかれるので、時短したいときにおすすめです。
まずは「Chromeウェブストア」にいき、「Fastr」を検索します。「Fastr」が表示されたら「Chromeに追加」をクリックしましょう。
無事にインストールされると、ブラウザの右上にロケット型のアイコンが表示されます。この状態でページを表示させると、読み込みが早くなり便利です。
タブを一つにまとめる「OneTab」を使う
拡張機能「OneTab」を使うと、複数のタブをリストにまとめられます。公式のアナウンスによれば、95%のメモリ使用量が減少できます。軽量化をはかりたい人におすすめです。
こちらを利用する場合は、「Chromeウェブストア」にいき「One Tab」を検索します。「One Tab」が表示されたら、「Chromeに追加」をクリックしましょう。
ブラウザの検索窓の右隣にアイコンが表示されます。無事に表示されたらたらインストール完了です。

Chrome Flagsの開発者向け機能を使う
「Chrome」ではまだテスト段階の「flags」という開発者向け機能が公開されています。正式実装されているわけではありませんが、ユーザーであれば誰でもお試しで使えます。これらの機能を有効化すれば症状が改善する可能性が高いです。ただし不具合が起きた場合は自己責任となるので注意しましょう。
「flags」の機能を利用するには、アドレスバーに「chrome://flags」と入力します。テスト機能一覧が表示されたら、使いたい機能の「Enabled(有効化)」「Disabled(無効化)」を選択しましょう。なお、この設定はPCだけでなくアプリ版でも利用可能です。
「Chrome」のタブのメモリを自動開放する機能を使う
「Automatic Tab Discarding」を使うと、使用していないタブのメモリを開放できます。タブは同時にいくつも利用できて便利ですが、開いただけメモリを使用するため動作が重くなります。軽量化するにはこの機能が有効です。
この機能を使う場合は、一覧から「Automatic Tab Discarding」を探して、右側のプルダウンメニューから「Enabled」を選択します。探すのが大変な場合は、画面上部の検索窓から検索も可能です。
タブを閉じる速度を速くする
「Fast Tab/Window Close」を使用すると、タブを閉じる処理が速くなります。細かい部分ですが、少しでも効率良く使用したい場合に重宝するでしょう。
機能一覧から「Fast Tab/Window Close」を探し、右側のプルダウンメニューから「Enabled」を選択しましょう。
シンプルキャッシュを利用する
「Simple Cache for HTTP」を有効化すると、従来のキャッシュシステムとは違う開発中のキャッシュシステムを利用できます。気になる場合は試してみると良いでしょう。
利用する場合は「Simple Cache for HTTP」を探し、右側のプルダウンメニューから「Enabled」を選択します。
使っていないタブの自動読み込みを行わないようにする
「Only Auto-Reload Visible Tabs」を使うと、使用していないタブを自動読み込みしないように設定できます。「Chrome」は読み込みに失敗した際に自動的にリロードします。そのため、いつの間にか動作に負荷がかかっていることがあります。この機能を使うと、開いているタブだけ読み込まれるようになります。
この機能を有効にするには、機能一覧から「Only Auto-Reload Visible Tabs」を探し、右側のプルダウンメニューを「Enabled」にします。
GPUを使用する

まず画像処理をグラフィックボードのGPUに行わせるには、「Override software rendering list」を有効化します。機能一覧から「Only Auto-Reload Visible Tabs」を探すか、画面上部の検索窓から検索し、右側のプルダウンメニューから「Enabled」を選択しましょう。
画像変換のラスタライズをGPUで処理するには、「GPU rasterization」を利用します。こちらも試したい場合は一覧から探して「Enable」にします。

【このサイトが重い!】主要サイト別重い時の対処法
たまたま訪問したサイトが重い場合はそれほど困りませんが、よく利用するサイトの表示が遅い場合はストレスを感じるでしょう。特に毎日使うサイトは、快適に利用できるようにしておきたいものです。
ここではよく利用されている主要サイトが重い場合の対処法を紹介します。再起動やメモリ、キャッシュの開放でも直らない場合はこれらの方法を試してみてください。
YouTubeが重い

ブラウザのメモリを開放する
バックグラウンドで別のプログラムが働いている場合、動画の動きが重くなります。「Chrome」の設定を変更すると、バックグラウンドでの動きを停止してメモリ解放できます。このように設定を変えたい場合は、ブラウザの右上にある「メニュー」アイコンをクリックし、「設定」をクリックします。


ネットスピードが遅くないか確認する

電波の良い場所に移動したり、ルーターとの距離が遠い場合は中継器を利用したりすると良いでしょう。また、周辺機器の対応速度が遅い場合もスピードは低下してしまいます。ルーターやPCのLANポートの設定もあわせて確認してみることをおすすめします。
動画の解像度を下げる
PCの設定やネット回線に問題がない場合は、YouTube動画の解像度を下げることでも動作を軽くできます。低解像度に変更したい場合は、動画の右下にある歯車型の「設定」アイコンをクリックしましょう。ポップアップが表示されたら、その中から「画質」を選択します。
さまざまな画質が表示されるので、なるべく低い数字のものを選びます。画質の種類は視聴する動画によってさまざまです。自分にとって1番見やすいものを選ぶと良いでしょう。
Twitterが重い

プライバシー設定を変更


「設定」アプリから「アプリ」の項目を探してタップします。


ブラウザ上のFlashが重い

プライバシー設定を変更


しっかり設定されているか気になる場合は、設定メニューから確認しておくと安心です。その場合はブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「設定」をクリックします。


次画面のコンテンツ一覧から「Flash」を選択します。

「許可」の欄にURLがあるにもかかわらず動作がおかしい場合は、別の問題が原因になっている可能性があります。ほかの対処法もあわせてチェックしてみると良いかもしれません。
Google Mapが重い

アクセラレーションの設定を変更する
アクセラレーションの設定を変更すると、描画に関する問題を解決できる可能性があります。まずはブラウザの右上の「メニュー」アイコンをクリックし、ウィンドウから「設定」をクリックしましょう。
画面左上の「メニュー」アイコンをタップし、「詳細設定」→「システム」を選択します。

QUICプロトコルを無効にする


重い「Chrome」から解放されて快適にネットサーフィンしよう!

快適なブラウジングには、設定の見直しやこまめな不要データの削除が欠かせません。定期的にチェックしながら、さくさく快適なネットサーフィンを楽しみましょう。
記事画像:著者撮影


























