Firefoxが重い/遅い?5つの原因と高速化の方法
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- 「Firefox」の動作が重い?原因はこれだ!
- 重いときに役立つ5つの対処法
- 「Firefox」を軽くする5つの設定
- 「Firefox」を高速化する5つのアドオン
- どうしても重いならリフレッシュ機能でリセット
- 【1問1答解説】こんなときはどうしたらいい?
- 重くしないためのポイント
- フリーソフト「Speedyfox」を使ってさらに高速化
- 開発者なら「Firefox Developer Edition」を使おう
- 「Firefox」で快適なネットサーフィンを楽しもう
目次
「Firefox」は多彩な機能を備えたブラウザですが、使い方によっては動作が重くなることがあります。
サイトの読み込みが遅い、動きが重いと感じたら、原因や対処法を探ってみましょう。「Firefox」が重くなる原因や、高速化に役立つ方法を紹介します。
「Firefox」の動作が重い?原因はこれだ!
「Firefox」は無料で使えるブラウザとして親しまれており、たくさんの機能を備えています。しかし、本来はユーザーを助けるはずの機能も、使い方や環境によっては動きを妨げる要因になってしまいます。
なかなかページを読み込まない、起動自体に時間がかかるといった現象は、ネットサーフィンに多大な影響を及ぼします。「Firefox」が重いときには状況に合った対処法を探り、改善を目指しましょう。
徐々に重くなってきた時はこれらが原因の可能性大
なにげなく訪れただけのサイトであっても、データや履歴、キャッシュなどが残り、IDやパスワードはcookieに保存されます。インストール直後は軽快に動く「Firefox」ですが、使い続けるうちにこれらのデータが少しずつ溜まっていきます。
ブラウザにバラエティ豊かな機能を加えるアドオン(拡張機能)や「Firefox」の特徴であるタブもまた、動作が重い原因として考えられるでしょう。
重い原因として、以下の項目などが影響している可能性があります。
- サイトの閲覧データ、履歴、キャッシュ
- IDやパスワードなどを保存するcookie
- 溜まったメモリ
- 環境と相性の悪いアドオン
- 開きすぎたタブ
- スムーズスクロールやプロキシ設定などのデフォルト機能
特に頻繁にタブを開く人や、ネットサーフィンを長時間続ける人は、快適に使い続けるために定期的なメンテナンスをおすすめします。
重いときに役立つ5つの対処法
ここでは動作を改善するために役立つ方法を確認します。重いと感じたら以下の方法を試してみてください。
履歴やブックマークの削除など、手軽に試せる方法は定期的に実行すると良いでしょう。
1.履歴やCookie、キャッシュを削除する
履歴やキャッシュはいつの間にか溜まり、動作を圧迫します。
まずはブラウザの上部から「ツール」→「オプション」へと進み、オプションメニューを表示しましょう。
オプションメニュー内の「プライバシーとセキュリティ」へと進みます。
下部にある「履歴」から「履歴を消去」をクリックしてください。
履歴消去メニューが表示されます。ここで選択できるのは「消去できる履歴の範囲」と「消去項目」です。
プルダウンで期間を選び、消去項目にチェックを入れたら「今すぐ実行」をクリックすれば完了です。1度消去した項目は元に戻せません。必要な情報まで消さないように期間と項目をしっかりチェックしましょう。
好みに合わせて以下の期間を選択できます。
- すべての履歴
- 今日の履歴
- 4時間以内の履歴
- 2時間以内の履歴
- 1時間以内の履歴
また、ここで選択可能な項目は以下となります。
- 表示したページとダウンロードの履歴
- cookie
- 現在のログイン情報
- キャッシュ
- 検索フォームの入力履歴
2.再起動してメモリを解放する
難しい方法を使わなくても、単純に「Firefox」を再起動すれば、現在アクセス中のウィンドウが閉じてメモリが解放されます。
ブラウザの右上にある「×」ボタンをクリックしてください。
タブを複数出している場合は確認のダイアログが表示されます。「タブを閉じる」をクリックして終了させましょう。
「Firefox」が完全に終了してから再び起動させれば、メモリが解放された状態からスタートできます。
3.必要ないブックマークを削除する
気になるサイトを片っ端からチェックしていたらブックマークが増えてしまった、ブックマークの整理をしたことがない、そんな人におすすめの方法です。
ブックマークもデータであり、大量になるとブラウザの動きを重くします。必要のないブックマークは定期的に削除して、フォルダ分けなどでわかりやすく管理しましょう。
まずはブラウザ上部の「ブックマーク」メニューから「すべてのブックマークを表示」をクリックし、「ブラウジングライブラリー」を表示します。
ブックマークは「ブラウジングライブラリー」で管理されています。これは「Firefox」独自の機能で、収納されたブックマークを追加・削除しても「Google chrome」などほかのブラウザには影響しません。
フォルダ分けしたサイトやブックマークツールバー、モバイルのブックマーク、タグなども、ブラウジングライブラリーから簡単にアクセスできます。不要なブックマークを右クリックで削除しましょう。フォルダごとの削除も可能です。
4.使っていない・重いアドオンを削除する
多彩な機能を与えてくれるアドオンは便利な存在ですが、ときとして「Firefox」に大きな負担をかけます。重いアドオンのインストールはできるだけ避け、動作が重くなることを防ぎましょう。
インストールしたアドオンが重い場合は、「ツール」→「アドオン」メニューで削除します。
「アドオン」メニュー内の「拡張機能の管理」では、インストール済みのアドオンが一覧表示されます。不要なものを選び、「削除」をクリックしてください。
なお、更新できずに無効となっているアドオンもまとめて表示されます。アドオンは世界各国の製作者が無料で配布しているため、都合によって更新が停止されたり、「Firefox」のバージョンが合わずに更新不能になったりといった事態が頻繁に起こります。使えなくなったものは定期的に削除して、アドオンを管理してください。
セーフモードを使って重いアドオンを発見する
アドオンをインストールしてから動きが重くなった場合は、セーフモードで原因を探ります。
「ヘルプ」→「アドオンを無効にして再起動」へと進みましょう。
「セーフモードで起動」をクリックすると、いったん「Firefox」が終了し、自動的に再起動します。
「Firefox」のセーフモードはOSとは関係せず、あくまでブラウザ内のトラブルシューティングに限定したものです。セーフモードを選んで起動すると、インストールしたアドオンやテーマは一時的に無効になるのが特徴でしょう。
まずはセーフモードのままサイトを表示して、重さやカクつきなどが出ないか試してみましょう。セーフモードで動作が軽くなったら、アドオン由来の障害である可能性が高くなります。原因なっているアドオンを1つずつ削除してください。一方、重さが解消されない場合は、原因はアドオンやテーマ以外に存在します。
なお、セーフモードは通常モードと同じく、ブラウザ右上の「×」ボタンをクリックすると終了します。再度「Firefox」を立ち上げれば、自動で通常モードに切り替わります。
5.最新バージョンに更新する
バージョンの古い「Firefox」は動きが重い可能性があります。新しい機能を備えた最新バージョンにアップデートすれば、悩みが解消されるかもしれません。
「オプション」→「一般」でバージョンアップが配布されていないかチェックしてみましょう。
「Firefoxの更新」ではバージョン情報や履歴、更新動作の設定などを確認できます。新しいバージョンが配布されている場合は「再起動してFirefoxを更新」と表示されます。
更新動作は好みで設定可能ですが、自動的にインストールするように設定しておくといつでも最新のものを使えます。セキュリティの修正やブラウザの不具合の解消でもバージョンアップが配布されるため、最新版を常にチェックしておきましょう。
なお、「ヘルプ」→「Firefoxについて」でも使用中のバージョンを確認可能です。
「Firefox」最新バージョンの「Quantum」を使おう
「Quantum」は、「Firefox」の次世代ブラウザとしてMozillaから提供されています。
従来と比べて処理速度が大幅に向上し、省メモリー化により複数のタブを開いても素早く動作可能です。ネットサーフィンをさらに楽しむための機能が用意され、プライベートブラウジング機能やトラッキング防止、広告やスクリプトのブロック機能などが充実しているのも特徴でしょう。
使用感自体は旧「Firefox」とそれほど変わらないため、まだインストールしていない場合は「Quantum」を試してみることをおすすめします。なお、「Quantum」では一部のアドオンは使用不可となります。
「Firefox」を軽くする5つの設定
ここでは動作を軽くするためにおすすめの設定を5つ紹介します。
不要な機能はオフにして使い勝手を良くしましょう。下記では一般的にはあまり使わない機能を挙げていますが、好みで設定してください。
1.スムーズスクロール機能をオフ
スムーズスクロールは、長いページを見やすくする機能です。ページをスクロールした際に滑らかな動きを加え、独自の揺らぎが発生するため、PCによっては動作が遅延します。
デフォルト設定ではオンになっている機能ですが、「オプション」→「一般」に項目が用意されています。
オフにする場合、「ブラウズ」メニューにある「スムーズスクロール機能を使用する」のチェックを外しましょう。
ページのスクロールが重い、マウスが上手く動かない、ページの途中で固まるといった障害の原因になっている可能性があります。
2.システムのプロキシ設定をオフ
「オプション」→「一般」メニューの最下部にある「ネットワーク設定」では、システムのプロキシ設定をオフにできます。
「接続設定」をクリックしてメニューを表示してください。
バージョンによっては「システムのプロキシ設定を利用する」がデフォルト設定になっています。
「プロキシを使用しない」にチェックを入れて保存しましょう。プロキシ設定はIPを変えるときなどに便利な機能ですが、普通のネットサーフィンではあまり使いません。
3.クラッシュリカバリーの保存間隔を長くする
「Firefox」がトラブルで動作を停止した際は、クラッシュリカバリーがそれまで表示していたタブを復元します。
定期的にタブの情報を保存してクラッシュに備え、いざというときに役立ってくれます。非常に便利な機能ではあるものの、初期設定ではタブの保存間隔が10秒または15秒ごとになっており、データを頻繁に溜め込むのが難点です。
クラッシュリカバリー自体を使用しない、複数のタブを開かないといった対策が挙げられますが、予期しない停止に備えて使いたい場合にはタブの保存間隔を長く設定すると良いでしょう。
保存間隔の変更やオンオフは高度な変更に属するため、ワンタッチで使えるわかりやすいメニューが用意されていません。URL欄に半角小文字で「about:config」と入力し、キーボードのエンタ―を押してください。
クラッシュリカバリーの設定変更は「Firefox」の動作保証対象外となり、警告画面が表示されます。
「危険性を承知の上で使用する」をクリックして進みます。
次の画面ではブラウザに設定の一覧が表示されます。
検索欄に半角小文字で「browser.sessionstore.interval」と入力し、クラッシュリカバリーに関係する数値を絞り込みましょう。設定名「browser.sessionstore.interval」が抽出されたら、値欄の上をダブルクリックします。
「整数値を入力してください」と表示されたダイアログに、好みの値を入力します。ダイアログ内の整数値は1秒=1000ミリ秒となります。
保存間隔が頻繁すぎると動作を重くする原因になりますが、長すぎてもクラッシュ時のタブ復元に役立ちません。タブの表示頻度などを考慮し、自分の使い方に合せて調整しましょう。
整数値を入力し「OK」をクリックして保存が完了したら、設定一覧を呼び出したブラウザは閉じてしまってかまいません。
4.アクセシビリティーサービスの設定を変更する
アクセシビリティーサービスは、サードパーティー製アプリケーションとの連携などに利用されます。
画面の読み上げやブラウジング支援などで各種アプリケーションを便利にする一方、セキュリティの隙をついて不正利用される危険性があります。デフォルト設定ではオンになっていますが、「Firefox」のパフォーマンスを低下させる可能性が高い項目として公式が見解を示しているため、使う予定がなければ事前にオフにしておきたい機能です。
「オプション」→「プライバシーとセキュリティ」→「許可設定」に進んでください。
「アクセシビリティーサービスによるブラウザーへのアクセスを止める」にチェックをつけると、「Firefox」の再起動後に有効となります。
再起動時は事前にタブなどを保存しておくことをおすすめします。
5.メモリ使用量をチェック・解放
再起動などの対策をせずに長時間使い続けるとメモリが溜まり、サイトの読み込みや動作に支障が出てきます。
使用中のメモリを確認してみましょう。URL欄に半角小文字で「about:memory」と入力します。
次の画面では「Show memory reports」「save memory reports」などの、メモリに関連したボタンが表示されます。「Show memory reports」内の「Measure」をクリックすると、現在のメモリ状況が下部に展開され、使用量をチェックできます。
単純にメモリを解放したい場合は、「Free memory」内の「Minimize memory usage」をクリックします。
メモリの解放量はブラウザの使用状況やどんなサイトを見ていたかで変わります。定期的なチェックと解放でブラウザの軽さを保ちましょう。
「Firefox」を高速化する5つのアドオン
適切なアドオンのインストールは、ブラウザの高速化に役立ちます。配布されているアドオンのなかから、環境に合ったものを試してみましょう。
ここではおすすめのアドオン5つを紹介します。公式アドオン配布サイト「Firefox Add-ons」でダウンロードしてください。
1.uBlock Originで広告を非表示に
「uBlock Origin」は、コンテンツフィルタリング機能を持つアドオンです。
ネットサーフィン中に頻繁に登場する広告やアフィリエイトリンクを検出し、非表示にします。あらかじめ用意されている外部フィルターに加えて、自分だけのルールで作れるMyフィルターなどの各種機能が充実しています。
自動再生でシステムに負担をかける広告動画も非表示にしてくれるため、快適なブラウジングを楽しめます。
2.NoScript Security Suiteでスクリプトを停止
「NoScript Security Suite」は、JavaScriptやFlashといった各種スクリプトを停止するアドオンです。
ブラウザで実行可能なスクリプトは、さまざまな場所で活用されています。アニメーションの再生、ゲームの実行、訪問者のアクセス解析など幅広い用途で使われ、便利ではあるものの、多大な処理によってブラウザに負担をかける原因になりがちです。
通常では停止できないスクリプトも「NoScript Security Suite」が自動的にブロックしてくれます。
「NoScript Security Suite」配布ページ
3.Disconnectでトラッキング防止
個人の好みや興味を追跡するトラッキングは、当たり前のものとしてサイトや広告に仕掛けられています。
トラッキングに費やされる動作はブラウザの動作を重くします。「Disconnect」は面倒なトラッキングを防止し、「Firefox」の動きを軽くするアドオンです。興味のない広告を表示されたくない人や、個人情報を取られるトラッキング自体を拒否したい人にもおすすめです。
4.Dustmanで自動タブ整理
ついタブを多く開いてしまう人は「Dustman」を使ってみましょう。
「Dustman」では指定数以上のタブが開かれた場合、古いタブを自動的に整理して使いやすい環境を保ってくれます。デフォルト設定は5つ以上のタブが開かれた場合に動作し、20分以上が経過した非アクティブなものを順次閉じて、タブ数が指定を越えないように管理します。
維持するタブの数などは好みで設定可能です。
5.Clear Flash CookiesでFlashCookieを自動削除
FlashCookieは、web上で遊べるFlash製ゲームのセーブデータなどを保持しています。
ブラウザで再生するFlashには個別のアプリをインストールする必要がなく、セーブデータの保存が手軽にできるなどのメリットがあります。しかし、FlashCookieは場合によってはスパイウェアとして悪用される可能性があります。また、それぞれは微小なデータであっても、蓄積された FlashCookieば「Firefox」の動きを重くする原因になりかねません。
通常のcookieと一緒に定期的に掃除するといった面倒な対策をしなくても、「Clear Flash Cookies」が自動的に削除をしてくれます。
どうしても重いならリフレッシュ機能でリセット
前述のアドオンをインストールするなど、対策を重ねても動作が改善されない場合はリフレッシュがおすすめです。
リフレッシュ機能は溜め込んだデータをリセットして、特定のデータを保持しつつ初期状態に戻してくれます。セーフモードで探ってみたものの、どこに原因があるのかわからないときにも役立ってくれるでしょう。
ただしリフレッシュではアドオンを含めた以下のデータが消去され、再設定が必要になります。大切なデータがある場合は、よく考えてから実行してください。
- アドオン
- テーマ
- サイトごとの設定
- ユーザースタイル
- ユーザー追加の検索エンジン
- ツールバーのカスタマイズ
- DOMストレージ
- セキュリティ証明書とデバイスの設定
- ダウンロード時の動作
なお、以下の項目はリフレッシュ後もそのまま残ります。
- ブックマーク
- パスワード
- cookie
- ユーザー辞書
- ダウンロード履歴
- 閲覧履歴
- ウェブページ上のフォームの入力補完情報
- 開いているタブ、タブグループ、ウィンドウ
「Firefoxをリフレッシュ」で重要なデータを残しつつリセット
まずは「ヘルプ」→「トラブルシューティング情報」を表示します。
トラブルシューティング情報では、クラッシュ時などに役立つ情報が表示されます。
画面右側にある「Firefoxの性能改善」→「Firefoxをリフレッシュ」ボタンをタップして、リフレッシュを実行してください。ブラウザの再起動後にはアドオンなどの設定が必要になります。
【1問1答解説】こんなときはどうしたらいい?
ここでは愛用の「Firefox」でネットサーフィンを満喫したいのに動きが重い、特定のサイトでいつもカクカクするなど、よくある悩みをチェックします。
解決策や原因は意外なところにあるかもしれません。
毎回ずっと使っていると重くなってくる
長時間連続で起動していると、キャッシュや閲覧履歴などが溜まり、メモリが圧迫されて少しずつ動きが重くなります。
定期的にブラウザを再起動してメモリを解放しましょう。また、ついたくさん開きがちなタブもメモリに影響します。必要な分だけ開く、定期的にタブを閉じるといった工夫も有効です。
特定のサイトが非常に重い
特定のサイトを訪問するとブラウザが極端に重くなる場合は、原因は「Firefox」以外にある可能性が高くなります。
ほかのサイト訪問時の重さと比べてみたり、スマホで開いてみたりと、まずは原因がどこにあるのかを確認してみてください。ほかのブラウザやスマホでも特定サイトだけが重い場合は、サイト自体に問題があるかもしれません。
別のブラウザで見ても重い
「Firefox」に限らず、「Google chrome」や「safari」などのブラウザでネットサーフィンをしても重いなら、PCやスマホのスペックが足りない可能性があるでしょう。
サイトの表示にはリアルタイムでデータのやり取りが発生するため、ある程度のスペックが端末に求められます。動画やゲームを含むサイトではさらに多くの処理が発生し、PCやスマホの負担が重くなります。
また、一部のウィルスはPCやスマホの動きを重くします。動きが鈍い、重いと感じたらウィルスチェックをしてみてください。
「警告:応答のないスクリプト」が頻繁に出でくる
スクリプト処理に時間がかかると、「警告:応答のないスクリプト」と表示されたダイアログが出現します。ダイアログが表示されると処理がいったん止まり、「今すぐスクリプトを停止する」「スクリプトデバッガを開く」「このまま処理を実行させる」の3つから選ぶことになります。
ダイアログが出現してしまうと停止を選んでもそのままブラウザが固まり、場合によってはクラッシュするなどの問題が発生しがちです。
デフォルト設定のスクリプト処理時間は10秒となり、スペックの低いPCでは足りないことがあります。URL欄に「about:config」と入力→「dom.max_script_run_time」の設定を変更で、スクリプトの実行時間を延長しましょう。
なお、実行時間の延長は高度な変更に属し、「Firefox」の動作保証対象外となります。
Youtubeがカクカクして見れない
「YouTube」の動画が停止する、動いてもカクカクしてまともに再生されないときは、まずはブラウザの再起動や履歴の削除を試してみましょう。
動画の設定で解像度を下げれば改善されることがあります。また、再生は通信回線に負担をかけます。使っているネット回線のスピードが充分か、PCのスペックは足りているかなどの基本をチェックしてください。
重くしないためのポイント
1度重くなったブラウザは、再起動やリフレッシュなどの手間が必要になります。
いつものネットサーフィンのなかでブラウザが重くならないように心がけましょう。ここでは軽さを保つためのポイントを確認します。
多くのタブを開きっぱなしにしない
大量のタブはシステムの負担になります。
サイトからサイトへと移動するうちに、いつの間にかたくさんのタブを開いてしまう人も多いはずです。いくつのタブを開いているのか、本当に必要なタブはどれかを確認しながら、不要なものは随時閉じてください。
開きっぱなしのタブを閉じるだけでもブラウザの負担を減らせます。
動作が重いと感じたら再起動する
動作が重いと感じたら、無理に使い続けずに再起動しましょう。画面右上の「×」をクリックするか、「ファイル」→「終了」から手軽に終了できます。大量のタブを開いていなければすぐに再起動できるはずです。
定期的な再起動でメモリの解放を心がけてください。
定期的に履歴・Cookieを削除する
履歴やcookieもまた、いつの間にか大量に溜まるデータです。
削除をする曜日を決めたり、月初や月末を履歴掃除の日にしたりと、習慣化を目指しましょう。少しずつでも削除を実行しておけば、完了までの時間もかからずに済みます。
フリーソフト「Speedyfox」を使ってさらに高速化
「Speedyfox」は、分断されたプロファイルデータを修復し、最適化をするアプリです。「Firefox」はもちろんのこと、「Google chrome」や「Opera」といった各ブラウザにも対応しており、ワンタッチで高速化が実現します。
自力では修復が難しいプロファイルデータを「Speedyfox」に任せて、ブラウザを快適に使いましょう。
「Speedyfox」の導入方法
公式サイトでは「Speedyfox」が無料で配布されています。
PCのOSに合ったバージョンをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルはzip形式になっています。解凍アプリで中身を取り出すと、「Speedyfox.exe」が出現します。
ダブルクリックで起動しましょう。
起動時にはインストール済みのアプリのなかから対応したものを検出し、自動でメニューに表示します。最適化したいアプリにチェックを入れたら、あとは「Optimize!」ボタンをクリックして完了です。
難しい操作は必要なく、すぐに最適化が実行できるアプリとして、定期的に使うことをおすすめします。
開発者なら「Firefox Developer Edition」を使おう
「Firefox Developer Edition」は、「Firefox」のなかでも開発者向けにリリースされているブラウザです。
開発用のツールを多数搭載しており、ロゴマークや外見も通常の「Firefox」とは多少異なります。web構築やアドオンの作成を手掛ける開発者におすすめです。
「Firefox Developer Edition」公式サイト
開発者モードを使えつつ、動作が早い!
あくまで開発者向けとしてリリースされてはいるものの、「Firefox Developer Edition」は普段使いのブラウザとしても優秀です。
インストールや使い方自体は通常版と変わりなく、無料で使えるのも魅力の1つでしょう。最新の新機能としてスタイルエディタやレスポンシブデザインビュー、パフォーマンスツールなどが用意されており、CSSグリッドを使ったサイトデザインにも対応しています。
また、多くの機能を搭載したブラウザでありながら動作が早く、サイトをスムーズに表示します。ブラウザだけでたくさんの楽しみを生み出す「Firefox」の新たな姿として、ぜひ試してみてください。
「Firefox」で快適なネットサーフィンを楽しもう
「Firefox」が重くなる原因や対策をあらかじめチェックしておけば、より快適にネットサーフィンが楽しめます。
それぞれの環境に合わせて工夫を重ね、アドオンやアプリを使い分けて「Firefox」を活用しましょう。弱点や対処法などを知ることで、さらに便利になるはずです。