Chromeが文字化けしたときの対処方法とは?PC版・スマホ版の解決策を紹介
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Google Chromeを使用中に、文字化けした経験がある人は多いのではないでしょうか。初めて文字化けに遭遇し、一体何が起きたのかパニックに陥る人もいるでしょう。
文字化けには原因と対処方法があります。どうすれば文字化けを防ぎ、起きたときは何をすればいいのか把握しておけば、もう焦ることはありません。
今回はChromeの文字化けについて、PC・スマホ両方の解決策を紹介します。
「文字化け」とは
文字化けとは、Webサイト閲覧時に本来表示されるべき内容とは異なる記号やカタカナ、見たことがない難しい漢字の羅列で画面が埋め尽くされた状態を示します。
元々の内容を推測することは困難で、それ以上Webサイトを閲覧することはほぼ不可能です。
また、文字化けが起きるのはWebサイト閲覧時だけではありません。受信したメールを開くと文字化けしていたという経験はありませんか?
メールが文字化けしてしまうと、ウイルスに感染したのではと心配になる人もいるでしょう。
このように、文字化けはインターネットを利用していると遭遇する可能性があります。PC・スマホの端末に関係なく起こるため、文字化けに困った経験がある人は多いと考えられます。
Chromeが文字化けする原因は?
Chromeでの文字化けは、文字コードが原因であることが大半です。文字コードとは、数値と文字の対比表のことです。
わたしたち人間は文字を、パソコンは数値を理解しています。対比表では1文字ずつ数値が割り当てられ、符号化されます。つまり文字コードは、人間とパソコンがやり取りする上で重要な役割を担っているのです。
例えばパソコン上で「あいうえお」と文字を打つと、画面には「あいうえお」と表示されます。しかし、パソコンがひらがなをはじめとする日本語や文字を理解しているのではありません。
文字を打ったとき、パソコン内ではこれらのひらがなを表示するために、対応する数値を探し出す処理をしています。処理が成功すれば「あいうえお」と表示します。
もし対比表に対応する数値がない場合は正しい文字を表示させることができません。その場合、文字コードが正しくないため、文字化けという形でエラーを教えてくれるのです。
このように、日本語に対応する文字コードが何らかの原因で設定されていない場合に文字化けが起きると考えられます。
文字コードの種類を簡単に解説
主要な文字コードの種類を表にしました。
文字コード名 | 特徴 |
JISコード | 日本語対応の基本的なコード。主に電子メール用の日本語文字コードとして普及している。 |
シフトJISコード | JISコードを改良したマイクロソフト策定の日本語用文字コード。ほとんどのパソコンで標準的な文字コードとして使用されている。 |
Unicode | 世界中の文字に対応している文字コード。現在世界中で主流になっている。 |
ASCIIコード | アルファベット、数字、記号に対応した文字コード。世界的な文字コードだが、日本語には対応していない。 |
EUC | UNIX系のOSで使用される日本語対応の文字コード。 |
ISOコード | ASCIIを元にした英数字対応の文字コード。日本語には未対応。 |
EBCDICコード | 米IBM社策定の汎用コンピュータ用文字コード。日本語には未対応。 |
インターネット上でこれらの文字コード名を見たことがある人も多いでしょう。
表からわかるように、使用言語やパソコンの機種によって対応しない文字コードがあります。
そのため、メール送信側では文字化けしていないのに受信側では文字化けするということもあるのです。
Chromeの文字化け対処法
Chromeで文字化けする原因が文字コードの場合は、日本語に対応していない文字コードが設定されているため正しく変換できません。主な対処法として、文字コードを設定し直すことで正しい文字に変換させることが可能です。
以前はChromeのメニューにエンコード機能があり、文字コードの設定を変更することができました。そのため簡単に文字化けを直せましたが、現在はエンコード機能を搭載していません。その代わり、Chromeの拡張機能を使って文字化けに対処します。
また、スマホでChromeが文字化けする場合は、使用するブラウザをChrome以外に変更してみるのも1つの方法です。
ここからは文字化けの具体的な対処法について説明します。
まずはブラウザキャッシュをクリアしてみる
文字化けした場合にまず試したいのが、ブラウザキャッシュをクリアしてみることです。ブラウザキャッシュとは、閲覧したことがあるWebサイトのデータをパソコンが一時保存している状態のことです。
たくさんのデータを抱えていると、パソコンは正しい処理ができません。そこで、ブラウザキャッシュをクリアすることで処理能力の改善を試みます。
まず上の図の部分をクリックし、メニューを開きます。
メニューを開いたら、「履歴」を開くと新たなウィンドウが表示されます。再び「履歴」の項目が表示されるのでクリックしましょう。
「閲覧履歴データの削除」を選択します。
期間は「全期間」を選択します。
「キャッシュされた画像とファイル」の項目にチェックを入れたら、右下の「データを削除」をクリックします。
これでブラウザキャッシュがクリアできます。
PCはChromeの拡張機能をインストールしよう
PCでの文字化け対処として、Chromeの拡張機能を活用するのがおすすめです。拡張機能とは、Chromeにさまざまな機能を追加することです。自分の使い方に合うようにカスタマイズでき、追加方法も簡単です。
「Chromeウェブストア」で追加したい機能を検索し、「Chromeに追加」ボタンを押すだけで完了です。
拡張機能を用いて文字化けを解消するには、ウェブストアで「テキストエンコーディング」を検索します。なお、「テキストエンコーディング」は無料で使用できます。
それでは手順をみていきましょう。
Chromeに「テキストエンコーディング」を追加する
まずはChromeウェブストアにアクセスします。ブラウザ画面の右上にあるメニューを開き、「設定」をクリックしましょう。
「Chromeウェブストアを開く」を押すと、新しいタブでウェブストアが開きます。
「ストアを検索」と表示された検索窓に「テキストエンコーディング」と入力します。
キーボードのEnterを押して先へ進みましょう。テキストエンコーディングに該当する拡張機能一覧が表示されます。
今回は、1番上に表示された「テキストエンコーディング」を追加します。「Chromeに追加」ボタンをクリックしましょう。
上のように、ポップアップ画面で確認メッセージが表示されました。「拡張機能を追加」をクリックします。
これで拡張機能としてテキストエンコーディングをChromeへ追加できました。
それでは、「ウィンドウ」メニューの「拡張機能」を見てみましょう。
追加済みの拡張機能一覧のなかに「テキストエンコーディング」があります。
右下のバーが青くなっていれば、機能がオン状態ということです。もし機能をオフにしたければ、バーをクリックして灰色の表示に変更しましょう。
テキストエンコーディングの設定をする
それでは、追加したChromeの拡張機能・テキストエンコーディングの設定をしましょう。
上の画像は「テキストエンコーディング」と検索したら文字化けしたという例です。
まずGoogle Chromeで文字化けした画面を開き、右クリックします。
「テキストエンコーディング」にカーソルを合わせましょう。カーソルを合わせると、文字コード一覧が表示されました。
「繁体字中国語(Big5)」という文字コードにチェックが入っています。これでは日本語を読み取ることができません。
一覧から日本語に対応している文字コードを選択しましょう。
「Unicode(UTF-8)」は世界標準の文字コードで、日本語にも対応しているので選択します。
文字化けが解消され、正しく日本語でウェブページが表示されました。このように、Chromeの拡張機能・テキストエンコーディングを使うと文字化けを瞬時に解消できます。
Webサイトによっては文字コードの設定が異なることがあります。もし訪問先のページが文字化けしていた場合には現在の文字コードを確認し、必要に応じて表示を変更しましょう。
スマホで文字化けする場合、ブラウザを変更しよう
スマホでChromeを使用していたら文字化けした、という人もいるでしょう。PCではブラウザキャッシュをクリアしたり拡張機能を追加したりと対処法がありました。
スマホでも、ブラウザキャッシュのクリアをPCと同じ手順で行うことができます。しかし拡張機能がないため、文字コードの変更ができません。
ブラウザキャッシュをクリアしても文字化けが解消しない場合は、Chrome以外のブラウザを使用することをおすすめします。
Chromeを使い慣れている人にとって他のブラウザは使いにくく感じるかもしれませんが、各ブラウザにはメリットや特徴があります。
iPhoneならSafariがおすすめ
SafariはApple社が開発したブラウザで、iPhoneやMacなどApple社製品に標準搭載されています。そのため、iPhoneユーザーの多くがSafariを利用しています。
SafariにはChromeと同じように、ブックマークやお気に入り機能、履歴機能があります。また、履歴に残さないプライベートブラウズモードも使えます。
Safariならではの特徴として、Webサイトの情報をメールやTwitter、Facebookで共有できる機能や、気になるページを後で読むためのリーディング機能があります。
更に、画面の文字を長押しして言葉の意味を調べることもできます。快適にネットサーフィンを楽しむための機能が満載といえるでしょう。
しかし、Chromeと比べると表示速度がやや遅いのが難点です。
Androidのおすすめブラウザアプリ
Androidには使用可能なブラウザアプリがたくさんあります。人とは違うブラウザを使いたい場合や、こだわり抜いてブラウザを選んでいる人も多いです。
ストアではさまざまな無料のブラウザが並んでいるため、Chrome以外ではどれが使いやすいのか分かりにくいこともあるでしょう。
そこで、Chromeに代わるおすすめのブラウザを2つ紹介します。
Opera Mini
Opera Miniは、広告ブロッカーが内蔵されているのが特徴です。広告にわずらわされることなくインターネットを楽しむことができます。
また、データ圧縮や節約量を確認でき、データ量を抑えながらも高速通信が可能です。プライベートタブ機能を使い、履歴を残さずウェブサイトを閲覧することもできます。
画面の輝度を下げて目を保護するナイトモードがあり、ユーザー目線のブラウザといえるでしょう。
Mozilla Firefox
キツネが地球のような球体を抱いているアイコンが目をひくブラウザです。自分好みにカスタマイズが可能な点が好評で、Chromeに次ぐ人気を誇ります。
プライバシー保護が強化されているので、安心して使えるブラウザの1つです。直感的に使える操作性と速い表示速度も人気の理由です。
Firefoxのアカウントがあれば、ほかの端末で閲覧履歴やブックマークだけではなく、開いているタブも同期できるのが特徴です。
PDFが文字化けするときの対処法
文字化けはWebサイト閲覧時だけではなく、PDFでも起きることがあります。例えば、PDFをコピー・ペーストしたときや、PDFに変換したときに文字化けすることがあります。
PDFの文字化け対処法は主に4つあります。
PDFビューアを無効にする
まずはChromeのPDFビューアを無効にする方法です。
「ウィンドウ」から「拡張機能」を選択します。
拡張機能のPDFビューアを追加している場合、下の画像のように拡張機能一覧に表示されます。
この時点ではPDFビューアがオンの状態になっています。右下の青いバーをクリックし、青丸を左へ移動させてオフにします。
最新のChromeにアップデートする
Chromeを最新の状態へアップデートすることで文字化けの解消を試みます。
Chromeの現在のバージョンを確認しましょう。画面右上のメニューから「ヘルプ」にカーソルを合わせ、「Google Chromeについて」をクリックします。
現在のバージョンを確認し、アップデートが必要であれば自動で更新してくれます。
上の画像のように「Google Chromeは最新版です」と表示されたら最新の状態になっているということです。
Adobe ReaderとAcrobatのブラウザでの表示設定を確認する
Adobe ReaderとAcrobatのブラウザでの表示設定を確認します。
Chromeのメニューから「その他のツール」「拡張機能」をクリックします。
「現在のWebページをAdobePDFファイルに変換」と表示され、拡張機能がONになっていれば問題ありません。
注意点として、PCがWIndowsの場合はAdobe AcrobatはChromeに対応していますが、Macの場合は現時点では未対応です。
PDFデータをダウンロードして閲覧する
PDFデータをダウンロードして閲覧するには、次の方法を試しましょう。こちらはMacユーザーでも閲覧可能です。まずChromeのメニューから「設定」を選択します。
1番下までスクロールし「詳細設定」をクリックしたら、「サイトの設定」を開きましょう。
「PDFドキュメント」を開きます。
「PDFファイルをChromeで自動的に開く代わりにダウンロードする」をONにしましょう。
以上の流れで設定をすると、次回からPDFファイルのページを開く際は自動的にファイルがダウンロードされます。
なお、ダウンロードしてもファイルを見れない場合は、アップロード側に問題がある可能性が高いです。
文字化けを対処して快適なネットサーフィンを
今回はChromeの文字化け対処法について説明しました。
ネットサーフィン中に文字化けに遭遇すると最初はとても驚きますが、多くの場合は文字コードを確認、設定することで解決できます。
それでも改善がみられないときは、Chrome以外のブラウザを使うことで文字化けが解消できる可能性があります。
文字化けが起きたときは焦らず、今回紹介した方法をぜひ試してみてください。