Twitterの乗っ取りやスパムにはこれで対処!アプリの連携解除方法
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- Twitterのアプリ連携とは?
- 危険性は?
- 連携しているアプリの確認方法
- 連携アプリを一覧で表示する方法
- アプリの連携解除の方法~スマホ~
- アプリ連携解除の方法~PC/ブラウザ~
- 注意点は?
- Twitterのアプリ連携は注意が必要!怪しいときは連携解除
目次
「Twitter」はサードパーティー製アプリとの連携によって、公式にはない機能を追加できます。ざまざまな機能を持つアプリは、ツイートやタイムラインの閲覧をより楽しく、豊かにしてくれます。
しかし、一部のアプリは乗っ取りやスパムなどの被害を引き起こす可能性があります。安全を装って連携させるアプリの存在に注意し、危険なものは解除して「Twitter」を楽しく使いましょう。
Twitterのアプリ連携とは?
「Twitter」はアプリやWEBサービスと連携することで、たくさんの機能を利用できます。
タイムラインの閲覧や手軽なツイートを可能にするクライアント、画像の投稿や保存に便利なイメージストレージ、長いURLを短縮して見やすくするツールなど、その種類は多彩です。各種アプリに興味を持ち、連携を許可したことがある人も多いでしょう。
アプリの機能を使うためには連携が必要となり、要求に応じて「Twitter」内に影響を与える権限を付与します。権限の許可自体は簡単ですが、危険なアプリに付与してしまうとスパムツイートなどの思わぬ被害を受ける可能性があります。
アプリ連携を解除するのはどんな時?
知らないうちに投稿した覚えのないツイートが増えている、いつの間にか興味のないアカウントをフォローしていたといったトラブルは、何気なく連携したアプリが引き起こしたものかもしれません。怪しい動きをするアプリや不審なアプリを発見したら、連携を解除してアカウントを守りましょう。
アプリは与えられた権限の範囲内で動きます。アカウントの持ち主であるユーザーがアプリに付与できる権限は、以下の3種類のうちどれか1つです。
- 読み取り専用
- 読み取りと書き込み
- 読み取りと書き込みとDM
アプリの連携時には上記の権限に加え、以下の「Twitter」内の機能を組み合わせて許可します。パスワードの閲覧、ID変更といったアカウント自体に影響を与えるものは含まれません。
- ツイートを見る
- ツイートする
- フォローしている人を見る
- 新しくフォローする
- プロフィールを更新する
- ダイレクトメッセージを見る
連携の許可はボタンをクリックするだけで完了するため、気軽に権限を付与しがちです。しかし、要求された権限に納得できない場合は、どれほどおもしろそうなアプリであっても連携しないことが大切です。
連携画面は定期的にチェックして、見覚えのないアプリを解除することをおすすめします。
危険性は?
ここでは不審なアプリの危険性についてチェックします。配布されているすべてのアプリが危険なわけではありません。
しかし、なかには連携でアカウントに被害を与えるアプリも存在します。アプリを連携する際は、付与する権限と影響についてよく考えましょう。
乗っ取りなどの危険性がある
危険なアプリはアカウント自体ではなく、ツイートやタイムライン、プロフィールを乗っ取ります。
ツイートに記載された外部URLを踏むことで個人情報を取られたり、スパムアカウントと連携させられたりといった被害が挙げられるでしょう。スパムツイートの連投でタイムラインが乗っ取られた状態になるかもしれません。
プロフィールを勝手に書き換える、いつの間にか怪しいアカウントをフォローしているといった被害も挙げられます。
勝手にDMやツイートされる
勝手にツイートやDMを送信するのが、危険なアプリの特徴です。
身に覚えのないツイートが増えていたら、アプリが投稿したものかもしれません。
また、危険な動作をするアプリの一部は、送信したツイートやDMを一定時間の経過後に自動で削除します。知らないうちにツイートを投稿され、確認できないまま削除されると、アカウントのユーザー本人はなかなか気づけないといった特徴があります。
アプリが不愉快なツイートやDMをフォロワーに送りつけた場合、周囲との関係に支障が出てしまいます。フォロワーから問い合わせがあったら、自分のツイートなどを確認してみてください。
不正アクセスなどのトラブル
アプリ自体は「Twitter」のパスワードを変更する権限を付与されません。
しかし、ツイートする権限を付与された場合、投稿にURLを記載して外部サイトにフォロワーを誘導する可能性があります。
外部サイトでパスワードが漏洩すると、次はフォロワーのアカウントが不正アクセスや乗っ取りの被害を受けるかもしれません。「Twitter」だけではなく複数のサイトでパスワードを使い回している人は、さらに大きな危険に晒されるでしょう。
フォロワーからすれば親しい相手が投稿したツイートだからこそ、疑問を持たずにURLを開いてしまいます。危険なアプリは自分だけではなく、周りのフォロワーを巻き込んで被害を広げていきます。
連携しているアプリの確認方法
「Twitter」公式サイト・アプリからは、連携中のサードパーティー製アプリを簡単に確認できます。
連携しているアプリのなかでどれが怪しいかわからない、そんな時には提供元の情報を検索してみましょう。
「Google Play」や「App Store」といった各OSの公式アプリストアには、使用者のレビューが寄せられています。悪いレビューが多いものは連携の解除を考えてみてください。インストール当初は評判が良かったアプリでも、しばらく経ってから改悪されることもあり得ます。シンプルなのに求める権限が多い場合は注意が必要です。
ただし、クライアントアプリなど多くの権限が必要なアプリも存在しており、要求が多いから即危険とは限りません。また、権限の形式上、実際には使わなくても要求せざるを得ない場合もあります。アプリごとに情報を収集し、判断しましょう。
連携アプリを一覧で表示する方法
ここでは連携アプリの具体的な表示方法を紹介します。どんなアプリと連携しているのかわからなくなったら、一覧表示で確認しましょう。
スマホから「Twitter」公式アプリで見る場合は、まずホーム画面の左上に表示されている自分のアイコンをタップします。
表示されたメニューから「設定とプライバシー」を選びます。
「設定とプライバシー」にはアカウントや通知、コンテンツ関連の項目がまとめられています。
タップで「アカウント」へ進んでください。
「アカウント」内の「データと許可」項目から「アプリとセッション」をタップします。
連携中のアプリが一覧表示されます。
見覚えのないアプリが表示されていないかチェックしてみましょう。
PCのブラウザからも連携アプリ一覧を表示可能です。
公式サイトでアカウントにログインし、画面右上のアイコンをクリックしてメニューを展開しましょう。
スマホアプリ版と同じく、「設定とプライバシー」を選んで進みます。
次に「アプリと端末」を選びます。
アカウントと連携中のアプリが表示されます。
PCブラウザ版の場合、アプリの説明文や連携日時、付与したアクセス権なども一覧画面で同時にチェックできます。
アプリの連携解除の方法~スマホ~
ここではアプリの連携解除を紹介します。
スマホで「Twitter」公式アプリを使っている場合、まずは前述の方法で連携アプリを一覧表示してください。「設定とプライバシー」→「アカウント」と進み、「アプリとセッション」を開きます。
なお、記事内で連携を解除したアプリはあくまで手順紹介の例として取り上げたものであり、危険なアプリではありません。
次の画面では連携中のアプリが一覧表示されます。
連携を解除したいアプリを選び、タップします。
アクセス権や承認日などの詳細が表示されます。付与したアクセス権を確認したいだけなら、このまま画面を戻しましょう。
連携を解除する場合は、画面下部の「アクセス権を取り消す」をタップしてください。
「アクセス権の取り消しを元に戻す」に表示が変わったら解除成功です。そのままアプリを閉じるか、元の画面に戻って構いません。
誤って操作した場合は、「アクセス権の取り消しを元に戻す」をすぐにタップすれば連携解除を取り消せます。
スマホのブラウザから「Twitter」を使っている人も、公式アプリとほぼ同じ順序で連携を解除できます。
ブラウザで「Twitter」公式サイトにログインしたら、メニューで「設定とプライバシー」→「アカウント」→「アプリとセッション」と開き、アプリ一覧を表示します。
連携を解除したいアプリをタップし、詳細を確認しましょう。
あとは「アクセス権を取り消す」をタップするだけで連携を解除できます。
スマホから「Twitter」にアクセスする場合、公式アプリ版とブラウザ版の操作手順はほぼ同じです。思いついたらその場ですぐに連携中のアプリをチェックして、怪しいものは解除できるのがスマホの利点でしょう。
なお、連携解除が完了したアプリを再び使いたい場合は、最初から連携をやり直す必要があります。
アプリ連携解除の方法~PC/ブラウザ~
PCでアプリの連携を解除したいときは、まずは公式サイトをブラウザで開き、「Twitter」にログインします。
ホーム画面で「メニュー」→「アプリと端末」をクリックしてください。
連携中のアプリ一覧が表示されます。
許可した日時などの内容を確認し、連携を解除したいアプリの「許可と取り消す」ボタンをクリックします。
「許可の取り消しを止める」にボタンが変わったら解除成功です。そのままブラウザを閉じるか、ホーム画面に戻りましょう。
いったん画面を閉じると、「許可の取り消しを止める」ボタンは再表示されません。また、連携を解除したアプリは一覧から消えます。
注意点は?
ここではアプリ連携時の注意点を紹介します。タイムラインでは日々さまざまなアプリが話題になり、なかにはユニークで興味深いものがリツイートされることもあるでしょう。
フォロワーに人気のアプリであっても、すぐに飛びつくのはおすすめできません。即連携はせずに、いったん立ち止まって安全かどうか考えることが大切です。
安易なアプリ連携に注意
安易なアプリ連携はスパムツイートや不正アクセスなどの被害を呼び込みます。
有名人や企業などの公式サイトが紹介しているアプリであっても、必ずしも安全とは限りません。連携時には要求される権限やアクセス権、アプリの機能などをしっかりと確認してください。
また、フォロワーや親しい友人がリツイートしたアプリも、怪しくないか考えることをおすすめします。リツイートした人に悪意がなくても、危険なアプリかもしれません。何気ないリツイートや安易な連携が被害を拡大します。
有名アプリに似せた名前のアプリに注意
有名アプリ・ツールにわざと名称を似せたり、公式アプリに見せかけたりといった偽装をする危険なアプリも存在します。
本物であるかのように誤解させ、有名アプリに似せた例として、「ブロックされてるか調べようったー」などが挙げられるでしょう。
「ブロックされてるか調べようったー」は、フォロー・フォロワー管理ツールとして知名度の高い「ひすったー」との関連を見せかけたアプリで、勝手なツイートでフォロワーを外部リンクに誘い込みます。
アプリに付与される権限ではパスワードの読み取りやアカウント自体の乗っ取りは難しいものの、自動投稿されたツイートはタイムラインを荒らし、フォロワーに被害を広げてしまいます。
なお、「ひすったー」公式は「ブロックされてるか調べようったー」との関連を否定し、連携してしまった人へは解除を推奨しています。
連携前に開発元などをチェックしよう
アプリの連携画面では開発元を確認できます。ほとんどの場合、知名度が高い開発元によるアプリはすでに多くの人が使っており、情報を得やすいでしょう。ほかの提供アプリや運営会社についてもわかりやすいはずです。
知名度が高いからといって危険なアプリを提供しないとは限りませんが、使用者の多さが利点となり、被害の発生時にはたくさんの情報を得られます。
しかし、知名度の低い開発元は情報が少なく、被害があったとしても実態がわかりにくいのが特徴です。
アプリの評判は、アプリストアのレビューで簡単に確認できます。連携やダウンロードをする前に、レビューをチェックする癖をつけましょう。提供元や安全性について言及したものが見つかるかもしれません。
対象アプリの評判をチェックしよう
ネット検索でもアプリの評判をチェックできます。
検索エンジンでアプリ名などを入力し、使っている人の感想などを調べてみてください。思いもよらなかった評判や正直な感想が見つかるかもしれません。評判の検索は、スマホからでもブラウザを使えば簡単にできます。被害の発生後に慌てて連携を解除するよりも、事前に評判や情報を調べたほうが負担が少なくなるはずです。
また、「Twitter」内で検索するのも良い方法でしょう。実際に連携している人の評判は、大きな判断材料になります。どれほどユニークでおもしろそうなアプリであっても、ネガティブな感想が多いなら連携は避けたほうが無難です。
連携アプリのアクセス権をしっかり管理しよう
アプリを連携するかどうかは、最終的に自分が判断しなければいけません。
アクセス権の要求が多いアプリがすべて怪しいとは限りませんが、立ち止まって考え、確認することが自分のアカウントを守ります。連携ボタンを押す前に、付与される権限を確認しましょう。シンプルな機能しか備わっていないのに多くの権限を求められたときには、疑ってみることが大切です。
ツイート書き込みなどたくさんの権限を付与したアプリに悪意があった場合、スパムツイートや不正アクセスといった被害が発生しかねません。連携アプリにどんなアクセス権を与えたのか、自分自身でしっかり把握しておきましょう。
Twitterのアプリ連携は注意が必要!怪しいときは連携解除
さまざまな機能を追加できるアプリは、「Twitter」をより楽しくしてくれます。
しかし、危険なアプリと連携すると、スパムツイートや勝手なDM送信などの被害を受けてしまいます。アプリの連携時にはきちんと内容を確認して、必要なものだけを使うことをおすすめします。
また、不要になったアプリはそのままにせず、定期的に一覧をチェックして連携を解除しましょう。自分が被害の拡散元になったり、フォロワーに迷惑をかけたりといった事態を防ぐためにも、どんなアプリを使っているのか把握し、こまめな管理を続けることが大切です。
怪しいと思ったら連携解除しよう
連携アプリの表示方法や解除の仕方を知っておけば、怪しいと感じたらすぐに対処できます。
連携前に提供元や評判を調べる、定期的に一覧をチェックし不審なアプリは解除するなどの基本を守って、楽しく安全に「Twitter」を使いましょう。
記事画像:著者撮影