ChromeでFlashを有効化する2つの設定方法とできない場合の対策
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- ChromeではデフォルトでFlashが無効化されている
- Flashを有効化する2つの方法
- 追加したサイトの管理方法
- 有効化する際の注意点
- 正常に再生されない場合の対処法
- Flashは慎重に有効化しよう
目次
Flash形式の動画が埋め込まれているサイトにたどり着いたとき、その動画を視聴したいのに再生できずに困ったという経験はないでしょうか。
2019年5月現在、Flashを利用したサイトはかなり少なくなりましたが、目にする機会がまったくなくなったわけではないでしょう。
そこでここでは、ChromeでFlashコンテンツが利用できるよう、有効化するときの設定方法について紹介していきます。
動画が見られずに困っている人はもちろん、Flashがどんなものなのかよくわからないという人も、ぜひ参考にしてみてください。
ChromeではデフォルトでFlashが無効化されている

この脆弱性が悪用されると、利用者の個人情報が流出したり、PCがウィルスに感染したりするリスクが高まるため、ほとんどのブラウザでFlashの利用は推奨されていません。
Chromeでも、Flashコンテンツがデフォルトで無効化されており、利用するためには、ユーザー自身の判断で再生機能の使用を許可する必要があります。
2020年末にFlashのサポートが終了
かつてはさまざまなサイトに取り入れられていたFlashですが、上記の問題点やHTML5プレーヤーの登場の影響を受け、利用者が大幅に減少しました。そのためFlashを開発・提供しているAdobe(アドビ)社は、2020年にサービスの提供を終了することを発表しています。
これに伴いChromeでは、2019年7月にリリース予定の「Chrome 76」で、Flashを利用しようとするユーザーにバナー警告を表示する機能を追加し、2020年12月をもってFlashのサポートを終了することを公表しました。
Flashを有効化する2つの方法

1.特定ページのFlashムービーをすぐに再生する方法





2.Flashの有効化を毎回確認して設定する方法

設定を変更したいときは、はじめにウィンドウの右上にあるChromeの設定アイコンをクリックしましょう。





設定画面を転々とするのが面倒な場合は、Chromeのアドレスバーに「chrome://settings/content/flash」と入力するだけでもFlashの設定画面が開けます。

追加したサイトの管理方法


以前はFlash設定画面に「追加」アイコンがありました。URLを入力するだけでサイトの追加が可能でしたが、現在では直接サイト画面を開き、手動で許可・ブロックしたサイトのみが追加される仕様になっています。
Flashを有効化した際は、1度Flashの設定画面を開き、指定したサイトが正しく追加されているかチェックしておきましょう。
有効化する際の注意点

1.Chromeを再起動するたびにFlash設定がリセットされる
サイトごとにFlashの有効化を完了させても、その有効化がChromeに保存されるわけではありません。パソコンを閉じるたびに設定はリセットされるので、Chromeを起動するときには、毎回Flashの設定をはじめからやり直す必要があります。
これまでは「chrome://flags」にアクセスして、有効化を継続できるよう設定変更する方法もありましたが、現在ではその許可設定も廃止されています。Flashを利用するときには、必ず有効化する作業が必要なことを覚えておきましょう。
専門的な知識がある場合は、Windowsのレジストリを書き換えるという対処法もあります。「レジストリエディター」を開いたあと、決められたキーを新規に作成していき、有効化したいサイトのURLを書き込み設定しますが、レジストリの取り扱いに不慣れな人が実行するのは避けたほうが良いでしょう。
操作方法を誤ると、PCが起動しなくなる恐れもあるので、特別不便を感じないのであれば、その都度サイトごとにFlashを有効化するようにしてください。
2.信頼できるサイトのみFlashを有効化する

サービスの終了が発表されているソフトウェアとはいえ、どうしても動画を閲覧しなければいけなかったり、懐かしのFlashゲームで遊びたくなったりする人もいることでしょう。
利用するときには、そのサイトの内容やサイト管理者の情報をしっかりとチェックするなどして、信頼できると判断したサイトのみ有効化するようにしてください。
3.Flash Playerは常に最新バージョンにアップデートする
Chromeには、Flashコンテンツの利用に欠かせない「Flash Player」が、はじめから標準機能として組み込まれています。そのため、ユーザー自身がFlash Playerをインストールする必要はなく、通常Adobe社によって最新バージョンがリリースされれば、Chrome内のFlash Playerも自動でアップデートされる仕組みになっています。
とはいえ、放っておいても常に正常にアップデートが反映されているとは限らないでしょう。ときにはアップデートがエラーになることもあるかもしれないので、Flashを有効化するときには、念の為手動でのアップデートをしておくと安心です。
常に最新バージョンにしておくことを心掛ければ、危険な脆弱性が発見され、急遽Adobe社のアップデートが実行されたときにも、いち早く対応することができるでしょう。
正常に再生されない場合の対処法

1.Flashのアップデートを確認して更新する

まずはChromeのアドレスバーに「chrome://components」と入力します。


「更新完了」と表示された場合は、アップデートが実行されたということなので、サイトに戻り動画が再生できるようになったか確認してみましょう。
2.Chromeが最新版に更新されているか確認する

ウィンドウ右上の設定アイコンをクリックしたら、「ヘルプ」メニューを開いて「Google Chromeについて」を選択してください。

3.Flash Playerを再インストールする

はじめに、 Chromeのアドレスバーに「adobe.com/go/chrome」と入力してアクセスします。



Flashは慎重に有効化しよう
PCでFlashコンテンツを利用するときの、設定方法について紹介しました。操作自体は簡単なので、必要なときは有効化して利用してみてください。
Flashを動作させるときには、なぜこれほどさまざまな設定が必要なのかを、正しく把握した上で慎重に判断しながら使っていくようにしましょう。
記事画像:著者撮影