Facebookに足跡の機能はあるのか?「知り合いかも」との違いも解説
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- mixiやGREEとの大きな違い
- Facebookで足跡機能の代わりにあるものは?
- 足跡機能と「知り合いかも」の違い
- 「知り合いかも」に自分が表示されないようにする方法
- Facebookは安心して利用できるSNS
目次
SNSはいまや日常に欠かせないコミュニケーションツールの1つです。さまざまな種類のSNSがありますが、そのなかでも世界的に支持されているのがFacebookでしょう。
日本ではmixiやGREEより後発ですが、ニュースサイトと連動してコメントできたりFacebookアカウントでほかのサービスが利用できたりと、今ではSNSの主流といえます。ここではFacebookの足跡機能の有無や、「知り合いかも」の機能について紹介します。
mixiやGREEとの大きな違い
Facebookが普及する前は、mixiやGREEといった国内製のSNSが人気でした。mixiはもともと招待制のクローズドコミュニティで、GREEはゲームが楽しめるコミュニティでしたが、どちらも共通しているのは匿名登録できることです。Facebookとの大きな違いはこの点だといえるでしょう。
Facebookは実名主義
多くのSNSは匿名登録が可能ですが、Facebookは実名主義です。そのため、利用の際には本名を登録する必要があります。匿名参加が普通だったそれまでのSNSからすれば、ネット上に本名をアップするのは考えられないことでしょう。
しかし実名主義のFacebookが普及し始めたことで、それまでネット上での繋がりに消極的だった人もSNSを利用するようになりました。このような流れにより、Facebookは国内でも利用者の多いSNSとして親しまれるようになったといえます。
Facebookでは実名を登録するため、オフラインで親交のある知人を簡単に探せます。久しぶりに昔の友人と再会したといったはなしが聞かれるのもそのためです。
実名主義だから足跡機能なし、そのメリットは?
匿名参加できるSNSでは、足跡機能が用意されているものもあります。足跡とは、どのようなユーザーが自分のページに訪れたか確認できる機能です。設定によって「残す」「残さない」を変更できることもありますが、サービスによっては否応なく足跡が残るので注意が必要です。
足跡が必須になっているサービスでは、ひそかに相手のプロフィールを確認しようと思ってもなかなかできません。そのため、目立ちたくないという人はサービスの利用をためらってしまうでしょう。
その点、Facebookには足跡機能がないので安心です。自分の閲覧した履歴が相手にわからないため、問題なく気になる相手のプロフィールや投稿をチェックできます。実名登録は不安だと感じる人もいるかもしれませんが、自分の閲覧履歴を知られたくない場合はFacebookのほうが重宝するでしょう。
Facebookで足跡機能の代わりにあるものは?
足跡機能が搭載されていないFacebookですが、それに近いものは用意されています。ほかのSNSの足跡とどのように違うのか、その内容を紹介します。
グループ内の閲覧人数表示機能あり
Facebookにはグループというコミュニティ機能があり、条件や好みが合えばさまざまなグループに参加して楽しめます。Facebookの場合はオフラインでの交流を目的としたグループも多いので、グループを介して知り合った人と仲の良い友達となることもあるでしょう。場合によってはその関係が仕事に活かせるかもしれません。
グループに入ると専用のタイムラインが表示され、グループメンバーによるさまざまな投稿やレスポンスが見られます。その際、メンバーが250人未満であれば、どれだけの人数がその投稿を閲覧したか、どのメンバーが閲覧したかがわかります。
投稿者にとってはどれだけの人数が閲覧したか確認できるため便利ですが、閲覧者側にとってはレスポンスを急かされているような気分になるかもしれません。Facebookには足跡機能はありませんが、強いていえば、このグループ内閲覧人数表示がそれに相当するでしょう。
閲覧人数表示機能は足跡機能とは違うが注意も必要
ほかのSNSで提供されている足跡機能のほとんどは、自分のプロフィールや日記に、いつ誰が訪問したかがわかるものです。基本的には自分のページへの訪問者を知るものなので、どのような相手が自分に興味をもってくれたかがわかるでしょう。
足跡からは相手のプロフィールにとべるようになっており、もし気が合えばそこから交流が生まれます。そのため、足跡は交流の幅を広げる便利機能といえます。
Facebookのグループ内閲覧人数表示機能は、グループ内の投稿について、メンバーの閲覧状況を知るものです。グループにはすでに同じ趣向の人が集まっているので、足跡のように交流の可能性を広げるものとは違う機能といえるでしょう。
ただし、自分が閲覧したという履歴を残したく場合は注意が必要です。グループ内閲覧人数表示機能では、投稿を閲覧した人数とメンバーがわかります。とくに少人数のグループの場合、閲覧したことがすぐにわかってしまいます。閲覧したけれどレスポンスはしない場合など、状況によっては気まずくなる可能性もあるので注意しましょう。
足跡機能と「知り合いかも」の違い
Facebookには「知り合いかも」という機能があります。これは文字通り、知り合いかもしれないと思われるユーザーを表示する機能です。SNSのなかにはユーザーの好みを解析しておすすめユーザーを表示するものもありますが、Facebookの場合は実際の知人が表示される可能性が高いです。
「知り合いかも」の基準とは?
Facebookによれば、「知り合いかも」は友達を見つけるためのサポート機能です。どのようなメカニズムで表示されるのか、その詳細は明らかにされていませんが、現状では以下のような基準で表示されることがわかっています。
- 共通の友達がいる人
- 同じグループに参加している人
- 同じ写真にタグ付けされている人
- 同じネットワークに所属している人(学校や職場など)
- インポートした連絡先に登録されている人
「知り合いかも」は足跡ではない
「知り合いかも」の仕組みについてはすべて明らかにされていないため、足跡が関係しているのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。しかし「知り合いかも」は、mixiやGREEに搭載されているような足跡機能とは異なります。
mixiで提供されている足跡機能は、マイページやほかのユーザーページへの訪問履歴を確認するものです。最大件数が決まっており、特定の繋がりがあるユーザーからの履歴だけが表示されます。GREEの足跡もユーザーの訪問を表示するもので、自分の閲覧履歴も相手側に残ります。
Facebookには、ほかのSNSに搭載されているような訪問履歴の確認機能はありません。「知り合いかも」は、おすすめユーザーに近いものだと考えるとわかりやすいでしょう。
名前を検索してもバレることはない
Facebookではユーザーの名前を検索できます。昔の知り合いに連絡を取りたいときは便利ですが、ひそかに検索したい場合は相手に見つかるのではないかと心配になるかもしれません。
特定のユーザーを検索したあとは、その相手が自分のページの「知り合いかも」に表示されることがあります。しかし、相手のページの「知り合いかも」には自分の名前は表示されません。名前を検索しても、基本的には「知り合いかも」の対象外となるので安心でしょう。
もちろんこの仕組みはいつ変更になるかわからないため、確実とは言い切れません。相手を検索する際は、後述する「知り合いかも」に表示されないようにする方法を確認しておくことをおすすめします。
「知り合いかも」に自分が表示されないようにする方法
Facebookを利用したいけれど、友達や知り合いにはアカウントを知られたくないという人もいるでしょう。そのような場合、相手のページに自分が「知り合いかも」と表示されるのは、なるべくなら避けたいものです。
ほかのユーザーの「知り合いかも」に表示されないようにするためには、設定を変更する必要があります。アカウント作成後、まずはこの設定を確認しておきましょう。なお、この設定変更はPCからでもスマホからでも可能です。
(1)自分を検索できるユーザーの制限
まずは自分を検索できるユーザーを制限します。これは検索されてもよい範囲となるので、状況に応じて変更していきましょう。PCから設定する場合は、ログイン後、画面右上のアイコンをタップしメニューから「設定」を選択します。
設定画面が表示されたら、左側のメニューから「プライバシー」を選びます。
「プライバシー設定とツール」の画面が現れるので、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「メールアドレスを使って私を検索できる人」「電話番号を使って私を検索できる人」の「編集する」をクリックします。
現在の検索可能範囲が「全員」になっている場合は、「友達の友達」「友達」「自分のみ」のどれかに変更します。
スマホアプリから設定する場合は、ログイン後、まずは右上のメニューアイコンをタップします。
メニューのなかから「設定とプライバシー」をタップします。
「設定とプライバシー」内のメニューから「設定」をタップします。
次画面で、プライバシーの項目から「プライバシー設定」を選択します。
「プライバシー設定」の画面に変わったら、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「メールアドレスを使って私を検索できる人」「電話番号を使って私を検索できる人」をそれぞれタップしましょう。
自分を検索できる人の範囲を、「友達の友達」「友達」「自分のみ」から選択します。
(2)自分への友達リクエストの制限
Facebook上での繋がりを制限したいときは、自分への友達リクエストを制限するのも1つの手です。申請を受けたら断りにくくなってしまう場合は、事前にこの設定を確認しておきましょう。PCの場合は、さきほどと同じく画面右上のアイコンをクリックし、メニューから「設定」をクリックします。
設定画面が表示されたら、左側のメニューから「プライバシー」を選びます。
「プライバシー設定とツール」の画面が現れるので、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「私に友達リクエストを送信できる人」の「編集する」をクリックします。
友達リクエストを受け付ける範囲を「全員」「友達の友達」の2つから選びます。ここではより範囲の狭い「友達の友達」に設定しておきましょう。スマホの場合もさきほどと同様に、まずは右上のメニューアイコンをタップします。
メニューのなかから「設定とプライバシー」をタップします。
「設定とプライバシー」内のメニューから「設定」をタップします。
次画面で、プライバシーの項目から「プライバシー設定」を選択します。
「プライバシー設定」の画面に変わったら、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「自分に友達リクエストを送信できる人」をタップしましょう。
自分を検索できる人の範囲を、「友達の友達」に設定します。
(3)検索サイトへの表示制限
Facebook内のプロフィールはGoogleなどの検索エンジンで探せます。検索結果として表示させたくない場合は、検索サイトへの表示制限を行います。PCの場合は、画面右上のアイコンからメニューを表示させて「設定」を選択します。
設定画面になったら、左側メニューから「プライバシー設定」をクリックします。
「プライバシー設定とツール」の画面が現れるので、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可しますか?」の「編集する」をクリックします。
「Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可する」のチェックを外します。スマホの場合は、右上のメニューアイコンをタップし、メニューのなかから「設定とプライバシー」をタップします。
「設定とプライバシー」内のメニューから「設定」をタップします。
次画面で、プライバシーの項目から「プライバシー設定」を選択します。
「プライバシー設定」の画面に変わったら、「検索と連絡に関する設定」の項目のなかの「Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可しますか?」をタップしましょう。
「Facebook外の検索エンジンによるプロフィールへのリンクを許可する」をオフにします。
(4)インポートした連絡先の削除
電話番号やメールアドレスといった連絡先の情報をFacebookにインポートすると、その情報をもとに「知り合いかも」に表示される可能性があります。連絡先が追加されたり変更されたりするたびにアップロードされるので、すでにインポートされたものは削除し、今後はアップロードを行わないように設定しておくことをおすすめします。
すでにインポートされた連絡先は、スマホアプリからは削除できないため、ウェブで行います。「招待とインポートした連絡先を管理」のページを開き、連絡先を個別に選択して削除していきましょう。
今後アップロ-ドされないようにする場合は、PCではなくスマホから設定を行います。まずは右上のメニューアイコンをタップし、メニューのなかから「設定とプライバシー」をタップしましょう。
「設定とプライバシー」内のメニューから「設定」をタップします。
次画面で「メディアと連絡先」を選択します。
「メディアと連絡先」の画面に変わったら、「継続的な連絡先のアップロード」をオフにします。
Facebookは安心して利用できるSNS
実名主義のFacebookは、ほかのSNSのように足跡機能がないため、問題なく気になる人を検索したり相手のページを閲覧したりできます。必要以上に誰かと繋がりたくない場合は設定で調節できるので、先手を打っておけばそれほど困らないでしょう。
Facebookではユーザーが実名や経歴を表示していることもあり、匿名SNSのようにトラブルや炎上が起こりにくくなっています。また利用ユーザーの年齢層が比較的高いため、落ち着いた雰囲気でSNSが楽しめます。
このような点から、Facebookは誰もが安心して利用できるSNSといえるでしょう。どのようなSNSを利用するかは好みによってわかれますが、まだFacebookを利用したことがないという人は、この機会にFacebookの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
記事画像:著者撮影