- YouTubeは広告収入が基本
- 再生回数が多ければ、企業タイアップという方法も
- YouTube広告の種類
- YouTubeで収入を得る上で必要なこととは?
- 得られる金額は?
- 何を配信すれば収入になるのか?
- 簡単ではないが、夢のある職業「YouTuber」
目次
最近「YouTuber」という単語がよく聞かれるようになりました。2018年に行われた小学生のなりたい職業アンケートにもランクインするなど、現在若者の間で大注目の職業です。
ここでは、YouTubeで収入を得るにはどのようにすればいいのかを紹介していきます。誰でも簡単に参入できるため、コツをつかんで収入に繋げましょう。
YouTubeは広告収入が基本
YouTubeは無料で動画を閲覧できるサービスのため、一般の人にはどこから収入を得ているのかよく分かりにくいのではないでしょうか?
複数の収入源はありますが、大半は広告によるものです。
YouTubeの動画を何気なく見ていると広告が表示されますが、広告がクリックされるか、再生回数が多ければ多いほど収入が得られるという仕組みです。
話題のネタを扱っていたり面白い内容のYouTube動画は再生回数が増え、それに比例して広告収入も多くなります。
YouTuberの収入となるまでのお金の流れ
ここでは、YouTubeで広告収入を得るまでのお金の流れを紹介します。収入を得るためには一定の手続きが必要なため、ぜひチェックしておきましょう。YouTubeに動画をアップして、実際に収益を手にするまでの手順は以下の通りです。
- YouTubeパートナープログラムに申し込む。
- Google Adsenseに申し込み、銀行口座を登録しておく。
- YouTubeパートナープログラムとGoogle Adsenseを連携させる。
- YouTubeに自分で作成した動画を投稿する。
- YouTube動画再生回数が1万回を超えた段階で、広告掲載の審査が行われる。
- 広告審査に合格すると広告の掲載がスタートできる。
- YouTube動画で広告が再生・クリックされると収益が発生し、8000円を超えると翌月の25日前後に振り込まれる。
これらの手続きは多少面倒ですが、広告収入には欠かせないためマスターしておきましょう。
再生回数が多ければ、企業タイアップという方法も
YouTuberデビューをしたばかりの時期はひたすら再生回数の高い動画を作成することが重要ですが、実績が認められれば企業とのタイアップ広告を出すことも可能です。
そもそもYouTuberの企業タイアップとは、企業の商品やサービスをYouTube動画を通して宣伝する新たな広告スタイルのことを指します。
最近では、SNSの口コミよりもYouTuberの商品おすすめ動画を信用して購入するという人も多いです。若者から絶大な人気を誇っているYouTuberは影響力も大きいため、企業の方から声が掛かることも少なくありません。
YouTube広告の種類
ここでは、YouTube広告の種類を紹介していきます。一口に広告と言ってもさまざまな種類があり、代表的なものは「インストリーム広告」「オーバーレイ広告」「サイドバー広告」の3種類です。
YouTube動画に表示される広告は動画の種類によって異なります。また、広告を出す商品の特徴や対象とするユーザーによっても、使用する広告の形態を変えるのが一般的です。
広告の種類を使い分けて、より多くの広告収入につなげましょう。
インストリーム広告とは?
まず紹介するのは「インストリーム広告」です。これはTVコマーシャルのように表示される動画広告です。動画本編を見る前に表示されるケースが多いですが、本編が10分を超える動画であれば、動画の途中や視聴後に組み込むことも可能です。
さらに、インストリーム広告にはスキップできる「スキッパブル広告」と、スキップできない「ノンスキッパブル広告」の2種類があります。
スキッパブル広告は、最初の5秒間見るとスキップして本編に進めるタイプです。ただし、スキップされてしまった場合や、広告が30秒以内しか視聴されなければ広告収入は発生しないという仕組みです。
一方、ノンスキッパブル広告はスキップできないため、早く動画が見たい視聴者は不快に感じるケースも少なくありません。
そのため、インストリーム広告を導入する際にはスキッパブル広告の方が視聴者に優しいと言えるでしょう。
しかし、商品を紹介するのが目的の動画をアップしている場合には関連商品の広告に興味を持ってくれる視聴者も多いため、動画の種類によって使い分けるのがおすすめです。
オーバーレイ広告とは?
オーバーレイ広告とは、動画を視聴している最中に画面下部に表示されている広告のことです。この広告は細長い画像かテキストで表示される形式となっており、動画のすぐ下に表示されるため目に入る確率が高いです。
オーバーレイ広告は、クリックすると広告商品の外部サイトリンクに移動するという仕組みです。
広告収入が発生するのは、クリック数ではなく表示された回数に比例します。1000回表示されるごとに料金が発生するため、クリック型よりもより多くの再生回数が必要となります。
オーバーレイ広告のメリットとしては、バナー形式となっていて視聴者のストレスになりにくいという点です。また、動画の画面下部に常に表示されているためクリックされる機会が多いのも特徴です。
デメリットは、オーバーレイ広告は右上の×印をクリックすると広告を閉じることができるため、慣れている視聴者には効果が薄い広告である点です。
また、全体的な傾向としては、視聴者の動画への興味が低下したときにクリックされるケースが多いです。動画とは直接関係のない広告でもクリックされれば広告収入としてカウントされるため、表示しておくのがおすすめです。
サイドバー広告とは?
サイドバー広告は、動画の右側の「サイドバー」と呼ばれる領域に表示される広告のことです。縦長の形式で、画像やテキストで構成されています。動画の再生時に常に表示されているため、視聴者の目につきやすいのが特徴です。
サイドバー広告の収入は、クリックされた数に応じて報酬が発生するという仕組みです。そのため、再生回数の少ない動画でも、クリック数を稼げれば高収入を狙えます。
たとえば、商品を紹介する動画に関連商品の広告がされているとクリックされる確率が上がります。また、オーバーレイ広告と同様に、動画への注意や興味が薄れてきたときにクリックされる確率が上がるため、表示させておいて損はないでしょう。
サイドバー広告を導入する際の注意点としては、広告へのクリックを誘導するような発言はNGということです。動画の本編に「クリックをお願いします」などの案内を入れてしまうと、YouTubeからペナルティが課せられる場合もあるため注意しましょう。
また、もちろん自分自身での広告のクリックも禁止です。誤ってクリックしてしまうこともありますが、何度もクリックすると ペナルティを受けてしまいます。
YouTubeで収入を得る上で必要なこととは?
YouTubeパートナープログラムへの申請が必要、審査あり
ここまでYouTubeで広告収入を得るための仕組みについて説明してきましたが、実際に収入を得るためにはさまざまな手続きをする必要があります。ここでは、申請や審査について紹介していきます。
まず、YouTuberとしてのスタートはYouTubeパートナープログラムに申請することから始まります。
Webサイトから申請を済ませると、審査を待つ必要があります。審査期間は1か月以上とされており、申請者にとってはやきもきしてしまう時間です。
審査期間中であっても、通常通りYouTube動画をアップすることは可能です。審査に通るまで継続してアップし、再生回数を増やして実績を作っておくのがおすすめです。
YouTubeパートナープログラム審査基準
YouTubeパートナープログラムには誰でも申請できますが、審査に通るためには一定の基準が設けられています。最短で審査に合格したいなら、審査基準をクリアしているかどうかセルフチェックしてから申請するのをおすすめします。
YouTubeパートナープログラムでは、以下の条件が「最小限の参加資格要件」として公開されています。
- すべての YouTube パートナー プログラムのポリシーに準拠している。
- YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
- 公開動画の総再生時間が過去 12 か月以内で 4,000 時間以上である。
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
- リンクされている AdSense アカウントを持っている。
これらの条件をクリアして初めて審査の土俵に上がれるため、YouTuberとして成功するには一定の実績が不可欠ということになります。
特に、チャンネル登録数や再生回数は一般人ではなかなか達成できないレベルとなっており、申請するまでのこれらの準備に時間がかかる人も多いです。
しかし、毎日こつこつと続けて動画をアップしていれば初心者でも達成できない数字ではないため、諦めずに続けてみましょう。
得られる金額は?
YouTubeの広告収入は、かつては「1再生=0.1円」とされていました。しかし、現在では事情が変わっています。
広告表示では、1クリックごとに報酬が得られます。そして、1クリックの価格は条件によって変動する仕組みとなっており、幅広い価格設定がなされています。
例えば、日用品の広告は低単価で、クレジットカードやローンなどの金融系の広告は高単価に設定されている傾向があります。
表示される広告の種類は、ユーザーの検索履歴や閲覧ページによってGoogleが自動で設定してくれます。そのため、高単価の広告を表示させたければ、そういった検索履歴を持つ人が好みそうな動画を作成すれば可能性が高くなります。
また、人気のYouTuberになると月収数百万円~数千万円に到達する人もいます。より多くの人に見てもらえる動画をアップすれば、自動的に収入となります。
YouTubeで得られる広告収入の相場は?
YouTubeでは、広告の視聴回数やクリック回数に応じて収入が得られることを紹介してきました。
人気YouTuberはYouTubeで稼ぐことで生計を立てており、収入は不安定でありながらも高級マンションに住んでいたり、ぜいたくな暮らしをしている様子がよく見られます。実際に、専業YouTuberの平均年収は約800万円と言われています。
ソーシャルブレイドというWebサイトでYouTuberのおおよその広告収入を調べることができるため、興味があれば試してみるのをおすすめします。
しかし、YouTuberにもいろいろなケースがあり、普段は仕事をしながら副業や趣味として行っている人が大半です。
YouTubeではYouTuberの報酬データを明らかにしておらず平均値は不明ですが、100万回の再生回数で5~10万円の収入が目安です。再生回数が増えれば増えるほど報酬も上がるため、夢のある職業と言えるでしょう。
何を配信すれば収入になるのか?
差別化が大切
YouTubeで広告収入を得るためには、差別化を付けてほかの動画との違いを示すことが重要です。
実際に、人気YouTuberの傾向をまとめてみると、自分にしか言えないコメントを付けていたり、ほかの人が思いもよらないような発想力で動画を作成していたりと、その人でなければ作れないような動画が多いです。
よくある動画としては「商品・ガジェット系」「やってみた系」「ゲーム実況系」などが挙げられますが、すでにほかの人がアップしているケースも多く、新規参入しても人気動画にはなれないケースが多いです。
そのため、同じゲーム実況を配信する際にも、自分にしかできないコメントを入れたり、キャプションを付けたりするといったような工夫が求められます。
一貫性も忘れずに
YouTubeにアップする動画には、一貫性があることも重要なポイントです。視聴者は検索流入でピンポイントの動画を見るケースもありますが、気に入ったYouTuberであればチャンネル登録をして定期的にチェックしてくれます。
そういったファンが一定数いれば、安定した広告収入に繋げることができます。視聴者をファン化するためにも、内容に一貫性を持たせることが重要です。
キャンプ動画を配信していたはずなのにある日突然ゲーム実況を始めたりすれば、見ている人が不信感を抱いて離れてしまうことも考えられます。
再生回数を稼ぐことにこだわりすぎず、一貫性を持った動画をアップしていきましょう。
好感度も意識してファン作りを
YouTuberには、好感度も大切です。最近は「炎上商法」というワードも認知されてきており、危険運転や人を傷つける行動をアップしてわざと炎上し、不正に広告収入を得るケースも多いです。
しかし、危険行為などは規約違反で、そもそもアップしてはいけません。長くYouTuberとして収入を得ていきたければ避けた方がよいです。動画を見ている人が不快になるような態度やマナー、法律に抵触するような内容は、最初は興味こそ集めますが好感は得られません。
逆に好感を持ってくれるファンが多ければ、企業からのスポンサー契約にも発展することもあり得ます。YouTubeを通して広告を得るだけでなく、人を楽しませたり役に立ったりしたいという思いを持って活動するように心がけましょう。
簡単ではないが、夢のある職業「YouTuber」
ここまで、YouTubeで収入を得るための方法をまとめてきました。誰でも参入できて人気の職業ですが、大きな収入を得るためにはいくつかのハードルを越える必要があります。
こつこつ努力して人気動画を作れれば、億万長者になることも夢ではありません。ぜひ、人気YouTuberを目指して頑張ってみましょう。