これでOK!「この接続ではプライバシーが保護されません」の対処法
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- Chromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示!
- 表示される原因は何?
- デバイスに問題がある場合の対処法
- Chrome側に問題がある場合の対処法
- フリーWi-Fiなどのネット環境に問題がある場合の対処法
- サイト側に問題がある場合の対処法
- 表示が消えなかったときの対処法
- 「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示されても大丈夫
目次
Chromeでサイトを閲覧しようとした際、「この接続ではプライバシーが保護されません」というエラーが出てしまい、サイトにアクセスできなかった経験はないでしょうか。なぜこんなエラーが出るのかわからず、不安や焦りを感じたことがある人もいることでしょう。
そこでここでは、Chromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されたときの対処法について紹介していきます。きちんと対応さえすれば、それほど危険のある警告ではないので、ぜひ参考にしながら操作してみてください。
Chromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示!
これまで普通にアクセスできていたサイトページに、「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告が出される現象は、なにが原因で起こるのでしょうか。初めてこの表示を見た人にとっては、どうすれば良いのか混乱する事態でしょう。
この表示の意味は?
この警告画面が表示されたということは、そのサイトを開くにあたって、何かしらセキュリティ上の問題が発生した可能性があるということです。
このままの状態でインターネットを利用するのは危険だ、という意味の警告文になるので、放置せずに問題を解決しておく必要があるでしょう。
表示されるとどうなる?
警告が表示されたサイトは、基本的には開くことができませんが、ちょっとした設定変更で簡単に元に戻ることもあります。
エラーが出たからといって、そのまま利用中の端末が故障してしまうようなことはないので、落ち着いて対処するようにしましょう。
表示される原因は何?
警告が出る場合にはいくつかの原因が考えられ、なぜ表示されているのかによって対処法も変わってきます。
主な原因を以下に記載していくので、まずはどこに問題があると今回のようなエラーが出るのか把握していきましょう。理由がわかれば、具体的に何をすれば良いのかも自然とわかってくるはずです。
デバイスに問題がある
第一に考えられるのは、利用中のデバイス、つまり自身のスマホやPCに問題が発生しているということです。この警告が表示される原因の多くは、端末の一時的な不具合や設定上の問題である可能性が高いでしょう。
ウィルス対策をしたり、複雑化するネット犯罪を防いだりするため、スマホやPCのセキュリティ機能には高度なプログラムが組み込まれています。それらが何かの拍子に不具合を起こし、エラーを表示させているのかもしれません。
Chrome側に問題がある
ブラウザであるChromeに不具合が起きている可能性も考えられます。アップデートが正常に実行されていなかったり、キャッシュが放置されたままになっていたりすると、インターネットの利用時にエラーが発生しやすくなるでしょう。
また、Googleではセキュリティ強化の一環として、以前からWebサイトの「HTTPS」化を推進してきましたが、その過程で見られなくなったサイトも少なからず存在しています。
HTTPSとは、通信内容が暗号化されているサイトのことで、認証局の審査を受けた「セキュリティ証明書(SSLサーバ証明書)」が発行されています。サイトの安全性が高いことを表すものですが、Googleはそのセキュリティ証明書の中で、問題のあるいくつかの認証局から発行された証明書を信頼せず無効にすると発表しました。
これにより、該当する認証局のシステムから証明書が発行されたHTTPSのWebサイトは、警告が表示されChromeで閲覧できないようになっています。
フリーWi-Fiなどのネット環境に問題がある
カフェやコンビニなどでフリーWi-Fiを利用しようとしたときにも、同様の警告を受けることがあるでしょう。フリーWi-Fiを利用するために必要な、認証作業が正しく完了していないと、アクセスする際にエラーが表示されることがあります。
暗号化されていないフリーWi-Fiに接続したときなどにも、セキュリティ対策に引っ掛かりエラーが出ることがあるので注意しましょう。
サイト側に問題がある
もちろん警告文の内容通り、アクセスしようとしているサイトが、本当に危険なサイトの場合もあります。不正なソフトウェアがインストールされていたり、個人情報を盗むための詐欺サイトだったりする可能性がまったくないわけではないので、そのことを頭に置きながら対処していくようにしましょう。
また、セキュリティ証明書が正しく発行されていないサイトの場合、とくに不正なサイトでなくてもこの警告が表示されてしまいます。
原因の見分け方は?
昨日までは何の支障もなくアクセスできていたサイトで、突然警告が表示されるようになったというときには、デバイスに何らかの問題が発生していることが考えられます。
フリーWi-Fiなどを利用して、それまでとは違うネット環境でアクセスしようとしている場合には、そのWi-Fiが原因になっている可能性が高いでしょう。
予想される原因に合わせて、これから紹介する対処法を実践していけば、問題が解決してアクセスできるようになるはずです。何が原因なのかまったくわからないというときには、記載されている対処法を順番に実践していくと良いかもしれません。
デバイスに問題がある場合の対処法
自身のスマホやPC側の問題なら、ちょっとした操作をするだけでサイトが正常に見られるようになります。深刻なトラブルではない場合がほとんどなので、以下の方法を試してみてください。
端末の一時的な不具合
利用中の端末が一時的な不具合を起こして警告が表示されている場合は、端末の再起動をするのが単純かつ効果的な手段です。
今回のようなエラーに限らず、原因不明の不具合が発生したときには、動作不順が起きている部分をリセットするため、端末の再起動をしてみましょう。
スマホの解消法
スマホを再起動する際の操作手順は、使っている機種によって異なります。iPhone Xを利用している人は、はじめに端末のサイドにある、スリープボタンと音量ボタンを同時に長押ししましょう。
「スライドで電源オフ」と書かれたスライダが表示されるので、右にスライドして電源を切ります。電源が切れたら、同じサイドボタンを再び長押しして電源を入れてください。
iPhone 8以前の機種では、端末の右側にあるサイドボタンを長押しすると、同様のスライダが表示されます。右にスライドして電源を切ったら、再びサイドボタンを長押しして電源を入れ直しましょう。
ios11以降であれば、「設定」から電源を切ることも可能です。設定画面の「一般」を選択し、画面最下部にある「システム終了」をタップすると、電源オフのスライダが表示されます。
Androidの場合は、電源ボタンを長押しするとメニューが表示されるので、「再起動」をタップして自動で実行されるのを待ちましょう。
Wi-Fiを繋ぎ直すだけでも、問題が解決する場合があります。iPhone・Android共にやることはほぼ同じで、「設定」から「Wi-Fi」を選択したあとに、1度Wi-Fiをオフにして、再度オンに切り替えれば繋ぎ直せるでしょう。問題が解消されない場合は、利用中のルーターを再起動してみるのも良いかもしれません。
なお、Android6.0以前の機種を利用している人は、Google Playから「AndroidシステムのWebView」を更新すると、エラーが表示されなくことがあります。
PCの解消法
Macを再起動するときは、ウィンドウ左上のAppleマークをクリックして、表示されたメニューの中から再起動を選択しましょう。
Windowsの場合は、ウィンドウ左下にあるWindowsのロゴをクリックします。表示されたスタートメニューの中から、「電源」ボタン→「再起動」の順にクリックしてください。
日付と時刻の設定不備
端末で設定されている日付と時刻が、実際のものとあまりにもずれているとエラーが表示される原因になります。
スマホやPCの時計は、通常インターネットを通じて自動設定されていますが、その自動設定がオフになっていると、ずれが生じても修正してくれません。日付と時刻が正しく設定されているかチェックし、ずれている場合は設定変更をしてみましょう。
スマホの設定方法
iPhoneで設定するときは、「設定」画面の「一般」を選択し、続いて「日付と時刻」をタップします。
「自動設定」の欄を確認して、オフになっている場合はオンに切り替えてください。
Androidの場合は、「設定」画面の最下部にある「システム」を選択し、「日付と時刻」をタップします。「日付と時刻の自動設定」がオンになっているかをチェックし、「タイムゾーンの選択」が「日本標準時」になっていない場合は、タップして設定変更をしてみてください。
PCの設定方法
Macで設定するときには、「システム環境設定」画面にある「日付と時刻」をクリックします。
「日付と時刻を自動的に設定」にチェックがついていない場合は、設定を変更するため鍵マークをクリックしましょう。続いてパスワードを入力し、ロックを解除します。
クリックでチェックをつけたら、地域が「Appleアジア」に設定されていることを確認し「保存」をクリックしてください。最後に再び鍵マークをクリックして、ロックをかければ設定は完了です。
Windowsの場合は、スタートメニューから「設定」を開き「時計と言語」を選択します。
日付と時刻の設定画面で、「時刻を自動的に設定する」をオンにしてください。タイムゾーンが「大阪、札幌、東京」に設定されているのも、忘れずにチェックしておきましょう。
Chrome側に問題がある場合の対処法
Chrome側の問題で警告が表示されてしまうときには、違うブラウザからサイトを閲覧するのも1つの手です。とはいえ、ブラウザはできればChromeを使いたいという人もいるでしょう。
そんなときは、Chromeの自動アップデートがきちんと実行されているか、キャッシュが溜まって動作の妨げになっていないかの2つをチェックしてみてください。
Chromeのバージョンアップ
古いバージョンのままChromeを使い続けていると、エラーが発生する可能性が高まります。最新バージョンになっていない場合は、Chromeのアップデートをしておきましょう。
スマホの操作方法
スマホで操作するときは、まずアプリストアを開きます。次に、iPhoneでは画面下部の「アップデート」をタップしましょう。
Androidでは検索バーの左端にあるメニューボタンをタップしたあとに、「マイアプリ&ゲーム」を選択してください。
するとどちらの機種の場合でも、アップデートが保留中になっているアプリが表示されるはずです。その中からChromeアプリを探し、見つかったら「アップデート」をタップして最新バージョンをインストールしましょう。
PCの操作方法
PCの場合は、ウィンドウの右上にあるChromeの設定ボタンをクリックします。続いてメニューの1番下にあるヘルプ→「Google Chromeについて」の順にクリックしましょう。
「アップデートの確認」が実行され、更新が必要な場合は最新版の Chromeに自動でバージョンアップしてくれます。
Chromeのキャッシュ削除
キャッシュとは、ブラウザで1度表示したページのデータを、一時的に保存するシステムのことです。これにより再度同じサイトを開く際、より速くページを表示できるようになりますが、放置しておくとキャッシュが溜まりエラーを発生させる原因になってしまいます。
キャッシュをクリアすれば、重くなったブラウザが正常に動作するようになるかもしれません。
スマホの削除方法
スマホの場合は、 Chromeアプリを開いたあと、メニューボタンをタップし「履歴」を選択しましょう。
続いて「閲覧履歴データを削除」をタップしたら、削除したい項目にチェックを付けます。最後に赤く表示された「閲覧履歴データの削除」をタップすれば、キャッシュが削除されます。
PCの削除方法
PCではChromeの設定ボタンをクリックしたあと、メニューにある「設定」を選択します。
次に設定画面最下部にある「詳細設定」をクリックし、「プライバシーとセキュリティ」の欄から「閲覧履歴データの削除」を選択しましょう。
「期間」と削除する項目にチェックを付け、「データを削除」をクリックすればキャッシュの削除は完了です。
フリーWi-Fiなどのネット環境に問題がある場合の対処法
フリーWi-Fiを利用しようとして警告が表示されたときには、以下に記載する操作を試してみてください。
ただし、カフェやコンビニなどで自由に接続できるフリーWi-Fiには、セキュリティ対策(暗号化)がされていないものも多いため、利用の際には、通信内容が第三者に見られる可能性があることを意識しておく必要があるでしょう。
ポータルにログインする
フリーWi-Fiには、ポータルサイトにログインして、認証手続きをしなければいけないものがあります。
利用したいWi-Fiを選択しブラウザを立ち上げると、「HTTPリダイレクト」によって認証画面が表示される仕組みになっていますが、起動時のページがHTTPSサイトの場合は警告が表示されます。
こんなときには、ポータルにログインするため、どのサイトでも構わないのでHTTPサイトにアクセスするようにしてみてください。あらかじめ「http」からはじまるURLを用意しておくと、スムーズに作業が進められるでしょう。
認証画面が表示されたら、指示に従って手続きを完了させてください。
使用しているウィルスソフトを一時的に無効にする
端末で利用しているウィルス対策ソフトが、「HTTPSスキャン」機能を搭載していると、Chromeのセキュリティが適用されなくなりエラーが出てしまう場合があります。
警告が表示されたときは、試しにそのウィルス対策ソフトを無効にしてみましょう。これで警告が消えるようであれば、そのサイトにアクセスする際、毎回ソフトウェアを無効にして対応するようにしてください。
サイトを閉じたあとは、ソフトウェアを有効に戻すことを忘れないようにしましょう。
サイト側に問題がある場合の対処法
Chrome以外のブラウザでアクセスしても、そのページだけはなぜか見られないという場合は、サイト側の問題である可能性が高いでしょう。セキュリティ上、アクセスするのは好ましくないと見なされたサイトなので、閲覧する側にできることはそれほどありません。
セキュリティ証明書の期限切れの場合が多い
HTTPSのWebサイトに、セキュリティ証明書が発行されていることについては前項でも触れましたが、各サイトの証明書には有効期限が設けられており、サーバー管理者は定期的に更新をする必要があります。
更新がされておらず期限切れの状態になっているサイトは、Chromeに限らずほとんどのブラウザで危険なサイトと判断され、エラーが表示されてしまいます。
サーバー管理者に問い合わせるという方法もありますが、それが無理な場合は、管理者が証明書を更新し、エラーが出なくなるまで待つのが無難な対応でしょう。
閲覧する方法もある
どんな原因で警告が出ている場合でも、そのサイトが Chromeによって完全にブロックされているわけではありません。操作方法は以下の項目で説明しますが、どうしてもそのサイトを閲覧したいときは、警告を無視してアクセスを続行させることも可能です。
ただし、そのアクセスはあくまでも自己責任になるので、危険が伴うことも頭に置きながらながら、慎重に利用する必要があるでしょう。
表示が消えなかったときの対処法
紹介してきたすべての対処法を実行しても、警告の表示が一向に消えずアクセスできない場合は、そのサイトに無理やりにでもアクセスしてしまうか、 Chromeでアドバイスを求めるかの、2つの選択肢が選べるでしょう。
強制的にアクセスする
何かしらの問題があるのを承知の上で、それでもそのサイトにアクセスしたいというときは、警告画面の下部に表示されている「詳細設定」を選択してください。
続いて表示されている「○○○にアクセスする(安全ではありません)」を選択すると、警告が出ているサイトページに強制的にアクセスできます。信用できるサイトだと確信のある場合のみに利用し、トラブルに巻き込まれないようくれぐれも注意しましょう。
Chromeのサポートに連絡
サイトは利用したいけど、警告を無視するのはやっぱり不安だという場合は、Chromeの「ヘルプセンター」を開きサポートを依頼してみましょう。
Chromeでは「コミュニティ」に質問を投稿すると、Chromeに詳しいほかのユーザーたちからアドバイスが受けられます。
ヘルプセンター画面を開いたら、メニューから「コミュニティ」を選択してください。
画面最下部にある「質問する」を選択すると、「コミュニティで質問する」という画面に移動します。
必要事項を入力して質問を投稿し、ほかのユーザーが応答してくれるのを待ちましょう。
「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示されても大丈夫
突然見たこともない警告文が表示されてしまうと、どうしたら良いのかわからなくなってしまうかもしれませんが、正しい対処法を把握していれば落ち着いた対応ができるようになります。
Chromeでは目にする機会の多いエラーなので、あまり心配せずに、必要な操作をしていくようにしましょう。
記事画像:著者撮影