【初心者向け】LINE Keepの基本的な使い方と保存できない場合の対処法
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- LINE Keepとは
- よく似た機能、LINEノートとの違い
- 使ってみよう!
- 使用可能な容量と確認方法
- 保存できない場合の主な原因と対処法
- 保存したかどうかほかの人に通知はいくの?
- LINE Keepを上手に使いこなそう
目次
男女問わず幅広い年齢層に利用されているLINEは、アクティブユーザー数累計2億人を誇るソーシャル・ネットワーキング・サービスです。無料電話やトーク、タイムラインやニュースなども利用できるLINEですが、LINE Keepという機能があることを知っていますか?
LINE Keepは、iCloudやGoogleドキュメントのような自分専用のストレージ(倉庫)機能のことで、画像や動画、テキストや音声メッセージ、トーク内容、さらにWordやExcelなどのファイルも保存できます。
今回は、仕事でも私生活でも活用できるLINE Keepの基本的な使い方などを紹介します。
LINE Keepとは
LINEは、私生活で関わりのある人だけでなく、さまざまな人と手軽にコミュニケーションが図れるツールです。友人と待ち合わせするときに地図を送受信したり、仕事の打ち合わせで動画やWordなどのファイルを共有したりすることもできます。さらに、さまざまな企業のおすすめや新商品なども受信できます。
多くの情報を送受信するトークのなかには、時間が経過してから保存したくなるデータもあるでしょう。しかし、短文やスタンプを多く使用したり、グループLINEをしたりすると、以前のトーク内に添付された画像や動画などのデータをさかのぼって探すのが大変です。また、時間をかけて探しだした画像や動画などのデータが、保存期限が過ぎていて読み込めないこともあるでしょう。
そうした場合に活用すると便利なのが、LINE Keepです。LINE Keepは、LINEのサーバー内に情報を保存できる機能で、最大容量に上限はあるものの、保存期限は基本的にありません。さらに、送信者がデータを削除したあともLINE Keepに保存した情報は削除されないメリットもあります。
LINEには、LINE Keepと同様に、画像や動画などを保存できる「LINEノート」機能があります。双方とも画像や動画などを保存する機能ですが、根本的な違いがあります。それぞれの違いを確認すると、LINE Keepの活用方法がさらに広がるでしょう。
よく似た機能、LINEノートとの違い
LINE KeepとLINEノートはよく似た機能ですが、異なる部分もあります。LINE Keepを利用する前に、まずは双方の違いを確認してみましょう。
LINE KeepとLINEノートは、どちらもトーク内のデータを保存できる機能です。しかし、保存したときの公開範囲が異なります。
機能 | 公開範囲 |
LINE Keep | 自分だけのストレージなので、ほかの人に共有するための設定をしない限り公開されない。 |
LINEノート | トークルームに参加している人に公開され、タイムラインにも自動的に投稿される。ただし、トークルームに参加している人以外のタイムラインには表示されない。 |
さらに、保存期間にも違いがあります。どちらの機能も保存期間は無期限ですが、一定条件下では保存できないものや期限が設けられるものもあります。
機能 | 保存期間・保存条件 |
LINE Keep | 保存期間は無期限だが、1ファイルが50MBを超えた場合のみ30日間保存後、自動的に削除される。また、5分以上の動画は送信できない(端末のデータをKeepに保存するときに5分を超えた部分は自動的に削除されるため、ほかの人に送信するときには5分以上の動画にならない。Keepから直接動画撮影する場合は、5分を超えると動画撮影が自動的に停止する) |
LINEノート | 保存期間は無期限だが、5分以上の動画は投稿できない(5分以上の動画を投稿した場合、5分を超えた部分は自動的に削除される) |
保存できるデータの種類も異なります。
機能 | 保存できるデータの種類 |
LINE Keep | トーク、画像、動画、音声メッセージ、テキスト、リンク、Word、Excel、PDFなどのファイル |
LINEノート | トーク、画像、動画、音声メッセージ、テキスト、リンク、スタンプ、位置情報、音楽 |
2つの機能は似た部分もありますが、保存したときの公開範囲や保存できるデータの種類などに違いがあるので、保存データによって使い分けるとよいでしょう。
使ってみよう!
LINE Keepの操作方法は簡単です。まずは、保存方法からデータの確認まで一通り操作してみましょう。
保存方法
保存方法は、以下の3つがあります。
- 送受信したデータをトークから保存する方法
- 端末に保存せず、画像や動画の撮影後やテキストを入力後にそのまま保存する方法
- 端末に保存されているデータを、LINE Keepのサーバーに保存する方法
順番に紹介します。
1つめは、LINEのトーク画面に表示されている画像や動画、テキスト、WordやExcelなどのデータを保存する方法です。トーク画面のなかから保存したいデータを選び、長押しします。
長押ししたデータの処理方法を選択できる画面が表示されるので、「Keep」をタップします。
「Keepに保存しました」と表示され、LINEのサーバーに保存されます。
2つめは、画像や動画、テキストなどを端末に保存せず、撮影後や入力後にそのままLINE Keepに保存する方法です。
まず、LINEのホーム画面にある「Keep」をタップします。
Keep画面が開き、右上に表示された「+」マークをタップします。
LINE Keepするための項目が表示されるので、今回は「テキスト」を選択します。
テキストを開くと投稿ページが表示されるので、空欄に投稿する内容を入力し、右上の「保存」をタップしましょう。
自動的にKeep画面に切り替わり、「すべて」のタブに投稿した内容が表示されます。
3つめは、あらかじめ端末に保存されているカメラロールの写真をLINE Keepに保存する方法です。
「写真/動画」をタップして、カメラロールを開きます。
カメラロールのなかから、LINE Keepに保存したい画像や動画を選択します。
画面右下にある「選択」をタップすると、LINE Keepに保存されます。
また、選択する画像が多い場合は、画面下の中央にある「1件選択中」をタップすると選択している画像一覧が表示されます。選択した画像に間違いがないか確認してから、「選択」をタップするのもよいでしょう。
確認方法
LINE Keepに保存したデータを確認するためには、LINEの左下にある「ホーム」をタップします。
ホーム画面が開いたら、アカウント名の下にある「Keep」をタップしましょう。しかし、アカウント名とKeepの位置が近いため、誤ってアカウント名をタップしてしまうこともあり得ます。
タップしたときにアカウントが大きく表示されたときは、右下にある「Keep」をタップすれば問題なくKeep画面が表示されます。
Keep画面には「すべて」、「写真」、「テキスト」、「ファイル」の4種類のタブがあり、自動保存されます。保存しているデータの種類が明確ならば、該当するタブを開いて確認するのもよいでしょう。
削除方法
LINE Keepを活用していると、不要になったデータを削除したいこともあるでしょう。
削除方法は3種類ありますが、どの方法も簡単です。実際に試して、操作しやすい方法で削除するとよいでしょう。
1つめの方法は、Keep画面の「すべて」のタブを開き、削除したいデータを左にスライドします。「削除」の表示が徐々に大きくなり、左までスライドするとデータが削除されます。
2つめの方法は、Keep画面の右上の「3点リーダ」をタップして編集画面を開きます。
編集一覧から「削除」を選択します。
今までKeepした一覧が表示されるので、削除したいデータをタップし、左側にチェックをつけます。
右下に表示されている「削除」をタップすると、選択したデータが削除されます。
数種類まとめて削除したい場合は、該当するデータにチェックをつけて削除できるのでよいでしょう。
3つめの方法は、削除したいデータをKeep画面から開き、表示されたデータの右下に表示される「ゴミ箱」をタップします。
「このアイテムを削除してもよろしいですか?」と表示されるので「確認」をタップし、データを削除します。
Keep画面にあるタブの「写真」、「テキスト」、「ファイル」からも同様の削除方法で行えるため、操作しやすい方法で削除するとよいでしょう。
保存されているデータをほかの人にトークで送る方法
Keep画面に保存してあるデータをほかの人と共有するために、「トークに送信」したいこともあるでしょう。まず、Keep画面の右上にある「3点リーダ」をタップし、編集画面を開きます。
編集一覧にある「トークに送信」をタップします。
「トークに送信」一覧のなかから、送信したいデータをタップします。
右下にある「決定」をタップします。
トーク一覧が開くので、送信したい人をタップします。送信できる人はトークルームごとに選択できるので、個人でもグループでも可能です。このとき、どちらの一覧(トーク・友だち)からでも送信できるので、探しやすい方を選ぶとよいでしょう。
右上にある「送信」をタップすると、選択した人(トークルーム)にデータが送信されます。
LINE Keepは自分専用のストレージ(倉庫)のため、保管したデータは自分だけしか閲覧できません。しかし、ストレージ内にあるデータをピックアップしてほかの人に送信することもできます。
保存されているデータをほかの人と共有する方法
LINE Keepに保存しているデータは、トークに送信する以外にもほかの人と共有する方法があります。トークはLINEを利用している人へ送信できる方法ですが、メールやほかのツールを利用してデータを共有する「共有リンク」は、LINEに限定せずデータを送信できることが特徴です。さらに、共有を解除するとデータの閲覧ができなくなるのもメリットの1つでしょう。
共有リンクの作成方法
LINEのホームからKeep画面を開き、共有したいデータをタップします。
右下にあるボタンをタップし、編集画面を開きます。
「共有リンクをコピー」をタップすると、選択したデータのリンクがコピーされます。
画面上部の左側にある「<」をタップし、1つ前の画面に戻ります。
選択したデータに「共有マーク」が追加されます。LINEのトーク画面に「共有リンクをコピー」を貼り付けると、選択した人(トークルーム)と自分だけがデータを共有できます。
共有リンクはメールやほかのツールなどにも添付できます。受信したリンクをタップするとデータの共有ができるので、LINEの結びつきがない人ともデータを共有できるメリットがあります。
共有リンクの削除方法
共有したデータが不要になった場合、共有リンクを削除できます。共有が解除されると、ほかの人はリンクを開くことができなくなり、機密性が守られます。共有リンクを削除するためには、まず、Keep画面から「削除したいデータ」をタップします。
右下にあるボタンをタップし、編集画面を開きます。
「リンクを削除」をタップします。
「共有リンクを削除しますか?」と確認画面が表示されるので、「確認」をタップします。
共有リンクの削除が完了すると、「削除しました」と表示されます。左上の「<」をタップして1つ前の画面に戻り、リンクが解除されたことを確認してみましょう。
データに表示されていた「共有マーク」が削除され、共有リンクが削除されたことがわかります。
共有マークは、ほかの人に共有リンクを送信していなくても「共有リンクをコピー」をタップした時点で表示されています。共有マークが表示されている場合は、共有リンクをほかの人に送信したかどうかまでの判断はできません。
しかし、マークが表示されていない場合は共有リンクが削除されていることがわかるので、1つの目安にするとよいでしょう。
使用可能な容量と確認方法
使用可能な容量
LINE Keepを利用したデータは、サーバー内に保存されます。そのため、端末の容量を圧迫することなく利用できるのがメリットです。しかし、サーバー内に保存できる容量には限りがあり、最大1GBまでとされています。
基本的に無期限で保存できるため、LINE Keepに保存したデータはいつでも見返すことができます。
ただし、1ファイルのデータが50MBを超えると、保存期限は30日間に限定されるので注意しましょう。
残容量の確認方法
残容量の確認方法は、Keep画面の右上にある「3点リーダ」をタップし、編集画面を開きます。
編集一覧にある「設定」をタップします。
LINE Keepで使用している全体の容量が赤枠内に表示され、タイプ別の使用量は青枠内に表示されます。容量が多くなりすぎた場合は、使用量を確認しつつ削除することも視野に入れるとよいでしょう。
また、1つのファイルごとの容量の確認もできます。
Keep画面から確認したいデータをタップし、右上にある「3点リーダ」もタップします。
編集画面が表示されるので、「詳細」をタップします。
データの単位は、1B(Bytes)<1KB<1MB<1GBの順番に容量が多くなります。
サイトなどのリンクはさほど容量を要しませんが、画像は容量が多くなります。動画は画像よりもさらに容量が多くなるので、目安にしておくとよいでしょう。
保存できない場合の主な原因と対処法
LINE Keepを利用していると、今までと同じ操作をしていても急に保存できなくなることもあるかもしれません。
保存できなくなる原因には、いくつか種類があります。いざというときに慌てないためにも、考えられる原因と対処法を覚えておくとよいでしょう。
原因は4つ考えられる
1.容量オーバー
LINE Keepは保存できる容量が1GBと定められているため、むやみにデータを保存していると残容量が足りず保存できなくなる場合があります。容量を確保するためには、不要になったデータを定期的に削除していくことが大切です。
いざというときに容量が足りなくならないよう、残容量をチェックしつつLINE Keepを活用していくとよいでしょう。
また、スマホ自体の容量が少ない場合もデータを保存できないことがあるので注意しましょう。
2.スマホの通信制限がかかっていないか
スマホの契約は、1ヶ月に利用できるデータ使用量の上限を定めたプランにしている人も多いでしょう。1ヶ月のデータ使用量が上限に達していなければ、快適にサイトや動画などを閲覧できます。しかし、上限に達してしまうと通信制限がかかり、画面の読み込み速度の低下などがみられます。通信速度が遅くなると、サーバーにデータが保存できなくなることもあるので注意しましょう。
LINE Keepを快適に利用するためには、通信制限がかからないようにWi-Fi環境外では動画の視聴を控えたり、データを保存するときにはWi-Fi環境下で行ったりするとよいでしょう。
3.アプリの不具合
LINE Keepはアプリのなかの1つの機能なので、LINE自体に不具合があると使用できないことがあります。アプリは定期的にバージョンアップされていますが、自分でも気づかないうちに自動更新されないように端末設定している場合があります。
LINE Keepで保存できない場合はアプリが最新のバージョンになっているか確認し、必要に応じてアップデートしましょう。最新のバージョンか分からない場合は、App StoreやGoogle Play ストアを確認するとアップデートが必要かわかるので、参考にするとよいでしょう。
4.LINEのサーバー障害
いつもと違う不具合が起きたとき、スマホを再起動してから、もう1度操作してみることも大切です。しかし、それでも不具合が直らない場合は、LINEのサーバーに障害が起こっている可能性もあります。
LINE自体に不具合が起きているかを知るためには、検索サイトで「LINE 障害」など入力すると情報を得ることができます。
また、オンライン・サービスのさまざまな障害情報をリアルタイムに知ることができるサイトに「ダウンディテクター」があります。
ダウンディテクターは過去24時間に受け取った情報数を15分ごとにグラフ化しており、オンライン・サービスを利用している人たちのコメントも閲覧できます。グラフやコメントを確認すると自分と同じ不具合が起きている人がいるか、サービス全体に関わる深刻な障害なのか知ることができるサイトです。
LINE自体の不具合と判明した場合は、個人ではなにもできないためサービスが復旧するまで待ちましょう。
保存したかどうかほかの人に通知はいくの?
自分だけのストレージとして利用できるLINE Keepですが、画像や動画、残しておきたいメッセージなどさまざまなデータを保存したときに、ほかの人に通知されてしまうのか気になることもあるでしょう。
LINE機能のアルバムやノートはLINEを通してほかの人と共有できる機能ですが、トーク以外からのデータも保存できるLINE Keepは、データの内容だけでなく保存したこと自体通知されません。トーク内にあるデータを保存しても同様です。
トークで受信した画像や動画、恋人や家族からの嬉しいメッセージなどもこっそり保存できるLINE Keepは、誰にも気兼ねすることなく自分好みのデータを保存していけるメリットを兼ね備えた機能と言えるでしょう。
LINE Keepを上手に使いこなそう
LINE KeepとLINEノートはよく似た機能ですが、WordやExcel、PDFなど仕事でよく利用するファイルなどを保存する場合は、LINE Keepを利用するのがおすすめです。また、私生活で利用するLINEのトーク内容を保存しておく場合も同様です。共有する必要あるデータはLINEノートに、共有する必要はないけれど保管しておきたいデータはLINE Keepに保存するなど、使い方により活用度が増します。
LINEには、さまざまな機能があります。それぞれの機能のメリットや利用するデータの種類、共有の必要性などを考慮しながらLINEを活用していきましょう。
記事画像:著者撮影