家族や友人との思い出シェアにGoogleフォトがおすすめ!写真の共有方法
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家族との旅行や友人との飲み会など、楽しい思い出はなるべく写真に残しておきたいものです。デジカメやスマホで撮った写真はそのまま見返すだけでも楽しめますが、誰かと共有すればさらに思い出深くなります。
画像データから紙製のアルバムを作るのも1つの手ですが、有料のうえ手間がかかってしまいます。また業者に依頼する場合は、データを見られることに抵抗を感じる人もいるでしょう。そのようなときは、ネット上で簡単にアルバム作成やSNSへの共有ができる「Googleフォト」が便利です。
「Googleフォト」とは?
「Googleフォト」は、画像や動画をネット上に保存して管理できるクラウドストレージサービスです。もともとは「Google+」の機能の1つでしたが、独立して提供されるようになりました。
「Googleフォト」にバックアップされたデータは日付やラベルによって自動的に整理されるため、手間をかけずにデータ管理が可能です。共有も簡単にできるので、特定のユーザーと共同で管理したいときにも丁度良いでしょう。
利用するメリット
ネット上にはさまざまなストレージサービスがあるため、すでにほかのサービスを利用している人もいるかもしれません。ここではまだ「Googleフォト」を利用したことがない人に向けて、「Googleフォト」ならではの魅力やメリットを紹介します。
無料で利用可能
「Googleフォト」はGoogleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。GoogleはAndroid、YouTube、Gmail、Googleドライブなどさまざまなサービスを提供しているため、多くの人が1度は利用しているでしょう。
これらのサービスで利用しているアカウントがあれば「Googleフォト」をそのまま利用できます。もしアカウントを持っていなければ、これを機に作成してみることをおすすめします。Googleアカウントは無料ですぐに作成可能なので、作成後から「Googleフォト」が使えます。
容量は無制限
クラウドサービスの多くは容量制限がありますが、「Googleフォト」は容量無制限で使えます。1ファイルにつき写真は最大1600万画素、動画は1080pまでで、その範囲内ならいくらでもデータを保存できます。そのため、A4版サイズの写真やフルHD動画でも問題なくバックアップ可能です。
このサイズを超えるデータもアップロードできますが、その場合は容量が最大15GBまでとなり、足りなくなった分は購入する必要があります。なお、この容量は「Googleフォト」「Googleドライブ」「Gmail」の合算となります。
さまざまなデバイス、OSで利用可能
「Googleフォト」はPCだけではなくスマホでも利用可能です。iOS、Android、Windows、Macと幅広く対応しているので重宝するでしょう。バックアップされたデータはアプリやブラウザからいつでもアクセスできます。
スマホの容量を消費したくないときなどは、撮影した写真や動画を「Googleフォト」にバックアップしておけば、スマホ本体から削除しても問題なく見られます。PCとスマホの間で画像データのやりとりをしたいときや、スマホの機種変更時のデータ移動にも便利でしょう。
自動バックアップ機能
スマホで撮影した写真や動画はスマホ本体に保存されますが、バックアップを取っていないと突然のアクシデントでデータが見られなくなる可能性があります。バックアップ方法はいろいろありますが、microSDのような記憶媒体だとスマホと一緒に紛失した場合に困るでしょう。
「Googleフォト」の自動バックアップ機能を利用すると、このようなトラブルが起こった場合も安心です。スマホで撮影した写真はスマホ本体だけではなく自動的に「Googleフォト」にもバックアップされるので、データ移動する手間もかかりません。
複数のユーザーでデータ共有ができる
「Googleフォト」では複数のユーザーで簡単にデータ共有できます。さまざまなデバイスやOSに対応しているため、自分の環境やライフスタイルに合った使い方ができるでしょう。
データは1つだけでも共有できますが、複数のデータをまとめたアルバムも共有可能です。たとえば家族や友人と共有アルバムを作成した場合、それぞれが画像や動画をアップロードし、1つのアルバムを作り上げていくという使い方もできます。
共有方法も簡単!
ネット上でほかのユーザーとデータ共有する際は、同じソフトやアプリをインストールしなければならないパターンもあります。その場合、共有するまでに準備が必要となり、余計な手間がかかってしまいます。共有するメンバーが多いほどその手間は増えてしまうでしょう。
「Googleフォト」の場合は既存のGoogleアカウントがあればすぐに利用可能なので、画像共有する際の手順が少なくて済みます。新規アカウントを作成する場合は少し手間がかかりますが、Googleが提供するそのほかの多彩なサービスも利用可能となるため、長い目で見れば損はないでしょう。
実際に「Googleフォト」を使ってみよう
「Googleフォト」はPCでもスマホでも利用できますが、スマホでは撮影した画像や動画をそのままバックアップできるので特に便利です。ここではスマホアプリを利用して、実際のバックアップ手順を紹介します。
スマホ内の写真データをバックアップ
まずGoogle PlayストアやApp Storeで「Googleフォト」のアプリをインストールします。
アプリを起動し、画面左上の「メニュー」アイコンをタップします。
メニューが表示されたら、1番上にある「アカウントの選択」をタップし、使用するGoogleアカウントを選択しましょう。
次画面で「バックアップと同期」をオンにし、画面下部の「次へ」をタップします。
バックアップの設定が表示されるので、「高画質(無料、容量無制限)」を選択し、画面下部の「確認」をタップします。これでスマホ内に保存された写真が自動的に「Googleフォト」にバックアップされます。
すでに「Googleフォト」を利用中で、新たにバックアップ機能を利用したい場合は、画面左上の「メニュー」アイコンをタップしメニューから「設定」を選びます。
設定画面で「バックアップと同期」をタップします。
次画面で「バックアップと同期」をオンにします。
アシスタント機能がとても便利!
「Googleフォト」には、撮影した写真を「人物」「場所」「被写体」などで自動分類してくれるアシスタント機能があります。これによりコラージュなどの写真加工、旅行写真をまとめたアルバムの作成や編集が簡単に行えます。また、過去の同日に撮影した写真も知らせてもらえます。
アシスタント機能を使う場合は、画面下部メニューから「アシスタント」を選択しましょう。
アシスタント画面では、「Googleフォト」が自動で作成したものが提案されます。気に入ったものがあれば内容を確認しておきましょう。
自分で作成する場合は、新規作成の「アルバム」「ムービー」「コラージュ」「アニメーション」から好きなものを選びます。ここでは「コラージュ」を選択してみます。
ファイルの選択画面になるので、コラージュしたい画像を所定の枚数の範囲で選び、右上の「作成」をタップします。
自動的にコラージュ写真が作られます。
写真を共有する方法
「Googleフォト」の基本的な使い方がわかったら、次はほかのユーザーと写真を共有してみましょう。共有方法には「データごとに共有」「アルバムを共有」「リンクで共有」の3つがあります。ここでは実際に写真を共有する手順を紹介するので、参考にしてみてください。
データごとに共有する方法
まずはメールアドレスを利用したスタンダードな共有方法です。仕事やプライベートでいくつかのデータを簡単にやりとりしたい場合や、1度だけ共有したい場合などに便利でしょう。
共有したい写真を選択する
誰かとデータ共有する場合は、まず共有したい写真を選びます。選択する際は、該当の写真をロングタップするか、画像の左上にチェックを入れます。
写真は複数選択も可能なので、共有する写真がすべてそろっている場合や時短したいときは、一気に選択しておくと良いでしょう。選択を取り消すときは、もう1度ロングタップするかチェックを外します。
画面右上のアイコンをクリックする
写真を選択したら、右上にある「共有」アイコンをタップします。この時点ではまだ共有は確定ではないため、選び直しも可能です。問題なければ、共有する相手の選択に進みます。
写真を共有したいユーザーのメールアドレスを入力する
「共有」アイコンをタップすると、画面下部に共有先の選択画面が現れます。自動的に共有相手の候補も表示されるので、そのなかに目当ての相手がいた場合はアイコンをタップしましょう。それ以外の相手の場合は、「共有先」の部分をタップします。
共有先の入力画面に移動したら、共有するユーザーのメールアドレスを入力します。相手のメールアドレスがスマホ本体に登録されている場合は、「デバイス本体の連絡先を表示する」をタップすれば、連絡先から簡単に入力できます。
メールアドレスは複数入力も可能です。データ共有する相手がたくさんいる場合は、同時に指定しておくと楽でしょう。
写真を追加可能なユーザーの権限を決定する
共有相手を指定すると、下部に「メッセージの追加」の画面が表示されます。同時にメッセージを送りたい場合はここに内容を入力します。
入力範囲の隣にある「鍵」のマークはユーザーの権限です。鍵がかかっている場合は、自分のみが写真を追加できます。鍵がかかっていない場合はほかのユーザーも追加が可能です。権限を変更するには鍵マークをタップしましょう。
鍵をかけるかかけないか選べるので、どちらかを選択します。
送信ボタンを押す
共有する内容、相手、権限の設定が終わったら、「送信」アイコンをタップして共有相手にメールを送ります。メールにはリンクが記載されており、共有されたユーザーはこのリンクをクリックしてデータを閲覧します。
アルバムとして共有する方法
基本的な共有方法は前述のとおりですが、大量の写真を1度に共有する場合や、旅行やイベントなどシーン別にわかりやすく共有したい場合は、アルバムとして共有するのがおすすめです。
共有のボタンを押した後、「新規共有アルバム」をクリックする
アルバムとして共有する場合も基本的な手順は同じです。まずは共有する写真を選択し、画面右上の「共有」アイコンをタップしましょう。
画面下部にメニューが現れるので、「共有アルバム」をタップします。このとき共有するユーザーのメールアドレスを先に入力すると「共有アルバム」のアイコンが消えてしまうため注意しましょう。
次画面で「新規共有アルバム」をタップします。
アルバム名を入力
アルバム名の入力画面が表示されるので、わかりやすいものを入力します。
タイトル下にある「+」をタップし、アルバムを共有したいユーザーを選択します。
共有先にメールアドレスを入力するか、一覧表示された候補ユーザーから共有相手を選びます。
選択後は、共有相手のアイコンが表示されるので確認しておきましょう。相手に間違いがなければ、「共有」をタップします。
「招待状を送信しました」と表示されたら共有完了です。
リンクで共有する方法
SNSなどで広く知らせたいときはリンクでの共有がおすすめです。特定ユーザーを指定するのではなく、さまざまな人に見てもらいたい場合は、この方法を利用すると良いでしょう。
共有ボタンを押した後、「リンクを作成」をタップする
リンクで共有する場合も、まずは共有する写真を選択し、画面右上の「共有」アイコンをタップします。
画面下部にメニューが現れたら、「リンクを作成」をタップします。
自動的にリンクの作成が行われます。完了後は「リンクをコピーしました」と表示されるので確認しておきましょう。
写真の追加ができるユーザーの権限を選択する
「共有相手に写真の追加を許可する」のタブをオンにすると、ほかのユーザーも写真の追加ができます。自分のみ編集可能にする場合は、デフォルトのままにしておきましょう。
iPhoneの場合は「鍵」アイコンが表示されるので、このアイコンをタップした後、「共有相手に写真の追加を許可」「自分だけが写真を追加可能」のどちらかを選択します。
共有リンクを公開する
共有リンクはすでにコピーされているため、あとは公開するだけです。共有したいSNSやアプリがスマホにインストールされている場合はアイコンが表示されるので、該当アイコンをタップすれば自動的に共有リンクが入力されます。
公開可能なこのURLは、SNSやアプリ以外にもブログや動画などネット上で広く使えます。共有したい相手のメールアドレスを知らない場合にも使えるため重宝するでしょう。
共有する際の注意点
ほかのユーザーと気軽にデータ共有できる「Googleフォト」ですが、不特定多数の人と共有する場合は注意が必要です。ここでは共有の際に気をつけたい4つのポイントを紹介します。
アルバムは共同編集をオフにする
「Googleフォト」は1つのアルバムに複数人で画像をアップロードできるという特徴があります。共同編集したい場合はこの機能が役立ちますが、アルバム作成者のみ編集可能にしたい場合は困るでしょう。
このような場合はアルバムの共同編集をオフにします。その際は、新規アルバム作成後に画面右上の「メニュー」アイコンをタップしましょう。
メニューのなかから「オプション」を選択します。
オプション画面に移ったら、共有の項目にあるタブをオフにします。
写真を共有する期間を決める
共有リンクは誰でもアクセスできるため、期間を定めない限りいつまでも閲覧可能です。限定公開したい場合はあらかじめ共有期間を決めておき、期間終了後に共有を解除するのがおすすめです。共有相手には、期間内に写真をダウンロードするよう依頼しておきましょう。
共有を解除するには、画面下部メニューの「共有中」をタップします。
共有一覧が表示されるので、解除したい共有を選択しましょう。
画面右上の「メニュー」アイコンをタップし、「オプション」を選びます。
オプション画面に移ったら、「共有」の項目のタブをオフにします。
「共有停止して削除しますか?」というウィンドウが表示されるので「削除」をタップします。このとき共有写真が未保存の場合は、一旦キャンセルし、保存してから作業し直すと良いでしょう。これで共有が解除されます。
大きなデータをアップロードするときは注意が必要
「Googleフォト」では、16MP以上の高画質な写真は16MPに、解像度が1080pを超える動画は1080pにリサイズされます。オリジナルサイズを仲間と共有したい場合でも、自動的に圧縮されるので注意しましょう。
ただし圧縮された画像はオリジナル画像と比べてもほとんど劣らないクオリティです。スマホやデジカメで撮影した画像を縮小して使いたい場合は、「Googleフォト」の圧縮機能を利用し、あえてリサイズしておくのも1つの手でしょう。
画像消去時も要注意!
オンラインストレージサービスのほとんどは、スマホ内のデータをコピーしクラウドで管理しています。そのため、スマホ側でデータを消去してもクラウドにはデータが残っています。
「Googleフォト」の場合、自動同期設定をオンにしていると、クラウドのデータを消去した際にスマホ本体のデータも同時に消えてしまうので注意しましょう。
これを防ぐには自動同期をオフにするのが1番ですが、それ以外にもいくつかの方法があります。ここでは「Googleフォト」とスマホのデータが同時消去されるのを防ぐ方法を3つ紹介します。
誤って消去しても60日以内なら復元可能
間違って消去した「Googleフォト」上の画像は復元できます。「Googleフォト」で削除したデータは一旦ゴミ箱に移動し、その後60日間保存されます。完全に消去されるまで約2か月あるので安心でしょう。
ただし、60日以内でも「ゴミ箱を空にする」の操作をしていた場合は復元できません。この操作を行う場合はよく確認することをおすすめします。
同時消去を防ぐなら、端末内の非同期フォルダへ
Androidの場合はアルバムのフォルダごとに同期設定が可能です。誤ってデータが消えないようにするためには、「Googleフォト」と同期しないフォルダを作成し、削除したくないデータを移動しておくと良いでしょう。その場合は、まず画面下部メニューの「フォト」を選択します。
次に、画面左上の「メニュー」アイコンをタップします。
メニューが表示されたら、「デバイスのフォルダ」を選択します。
デバイス内の写真がフォルダごとに表示されるので、右下の「雲マーク」をタップして同期するフォルダを選択します。雲マークに斜線が入っているフォルダは非同期を表します。
ブラウザでアクセスする方法も
同時消去を防ぐには、アプリではなくブラウザでデータ消去するのも1つの手です。その場合、まずはブラウザで「Googleフォト」にアクセスし、画面右上の「ログイン」をタップします。
ログインするGoogleアカウントを選択します。
パスワードを入力し、「次へ」をタップします。
ログイン後、画面右上の「メニュー」アイコンをタップします。
メニューから「写真を選択してください」を選択します。
写真一覧が表示されるので、削除するものを選択し、右上の「ゴミ箱」をタップしましょう。
ウィンドウが表示されたら「ゴミ箱に移動」をタップします。これで「Googleフォト」上から該当写真が消えますが、スマホ本体からは消えていないことが確認できます。
家族や仲間とアルバム作りを楽しもう
「Googleフォト」は手軽にデータ共有できるストレージサービスです。さまざまなOSやブラウザから利用でき、便利な機能が満載なので、1度使い始めたら手放せなくなるかもしれません。データを削除する際は注意が必要ですが、使い方をマスターすれば問題ないでしょう。
スマホやデジカメで撮った写真や動画は「Googleフォト」を使えば簡単に編集したり整理したりできます。家族や友人と一緒にアルバムを作って、楽しい思い出を共有しましょう。
記事画像:著者撮影