ストリーミングとダウンロードの違いは?音楽アプリを上手に使い分ける方法

ストリーミングとダウンロードの違いは?音楽アプリを上手に使い分ける方法

ドットアップス編集部
最終更新日 2018/6/4 10:57
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    目次

  1. 1.ストリーミングとダウンロードの違いとは?
  2. 2.音楽アプリのストリーミングとダウンロードの違いは?
  3. 3.ストリーミングとダウンロードを賢く使い分ける方法
  4. 4.ストリーミング型配信でおすすめの音楽アプリ
  5. 5.ダウンロード型配信でおすすめの音楽アプリ
  6. 6.上手に使い分けて音楽を楽しもう!

スマホがすっかり生活の中に定着して、スマホで音楽を楽しむ人が増えてきました。
またパソコンが普及してインターネットにつながるようになって以来、「ダウンロード」という言葉はすでに耳慣れたものになっているでしょう。
しかし「ストリーミング」と聞くと、「何それ?」と思う人がまだまだ多いのではないでしょうか。
そこで今回は、音楽アプリのストリーミングとダウンロードの違いを解説し、あわせてその賢い使い方とおすすめのアプリを紹介します。

(画像:著者撮影)

1.ストリーミングとダウンロードの違いとは?

音楽や動画の配信サービスには「ストリーミング型」と「ダウンロード型」というふたつのタイプがあります。
ストリーミング型(ストリーミング方式ともいう)とは、音楽・動画ファイルを端末に“ダウンロードしながら同時に再生する”方式です。
YouTubeで動画を見る時、動画が再生されながら、画面の下でスライドバーが横に伸びていく様子に気づきませんか?
あの様子がダウンロードしながら再生されている様子なのです。
いっぽうダウンロード型(ダウンロード方式ともいう)とは、音楽・動画ファイルを端末に“ダウンロードし終えてから再生する”方式です。
ダウンロードが終わってから再生が始まるので、再生開始までに少し時間がかかることがあります。
両者とも“ダウンロード”という動作がある点は共通していますが、ストリーミング型では端末にファイルは“保存されず”、ダウンロード型では“保存される” という点が異なります。
ストリーミング型には動画のようにファイル容量の大きなものでも、ダウンロードしながら再生できるという利点があり、ダウンロード型にはファイルが端末に保存されるので、ネット接続がない時でも再生できるという利点があります。

2.音楽アプリのストリーミングとダウンロードの違いは?

音楽アプリにもストリーミング型とダウンロード型がありますが、実際の使用において両者の違いを意識して音楽を聴いている人はさほど多くないことでしょう。
スマホで音楽を楽しむという目的に対して、両者の違いを意識する必要はありませんから当然のことです。
しかし場合によっては、違いを理解していないと音楽をスムーズに聴けないなどの他、思わぬコストが発生してしまうことがあります。
以下に両者の特徴を整理してみましょう。

音楽(ファイル)が端末に保存されないストリーミング型サービス

ストリーミング型サービス(アプリ)は、数ある音楽アプリの中で、現在主流になりつつあるサービスです。
月額1,000円前後の定額料金(980円という例が多い)を支払うことで、何千万曲もの中から好きな曲を好きな時に聴けるのが、ストリーミング型の最大のメリットです。
ほとんどの例でファミリープラン(1,480円という例が多い)という、家族内最大6人で使えるサービスがあり、家族ぐるみで音楽ファンの方にはお得になっています。
またほとんどの例で1~3カ月間の無料トライアル期間があり、この期間中はサービスの全機能が使えるので、音楽ファンの方はぜひこの無料期間を利用しましょう。
この期間の試用でどれだけ満足できるかが、アプリ選びの最大のポイントになります。
ただしトライアル期間が終了すると、自動的に有料に切り替わる例があるので注意しておきましょう。
ストリーミング型はいつでも好きな時に音楽を聴ける反面、ダウンロードしながら再生する方式なので、ネット接続がない時は再生できない点がデメリットとなります。
しかし最近の定額サービスでは、料金を支払っている限り音楽のダウンロードも可能なので、この点は使い方でカバーすることができます。
ストリーミング型サービスには無料プランがある例もありますが、その場合は音楽のダウンロードはできない仕様になっています。

音楽(ファイル)が端末に保存されるダウンロード型サービス

1曲あたり2~300円程度の料金を支払って、楽曲を買い取る形のサービスです。
現在、いわゆるハイレゾ音源(再生には対応端末が必要)のほぼすべてはダウンロード型サービスで配信されています。
音楽(ファイル)は端末にダウンロード保存されるので、ネット接続のない時でも音楽を聴ける点が最大のメリットです。
端末を交換したりサービスを解約してしまっても、保存ファイルがある限りいつまでもその音楽を聴くことができます。
音楽ファンで音質にこだわる人や、特定の音楽、特定のジャンルを好んで聴く人にはおすすめしたい方式です。
反面、曲数が増えてくるとその分コストがかかる点と、端末にダウンロードされるので保存媒体に空き容量を確保する必要がある点がデメリットといえるでしょう。

3.ストリーミングとダウンロードを賢く使い分ける方法

3-1.たくさん音楽を聴きたいかどうかで使い分ける

ストリーミング型配信サービスのほとんどは、数千万曲という配信曲数を誇っています。
仮にこれらを1曲ずつダウンロード購入すれば、途方もないコストがかかります。
しかしストリーミング型配信では、1,000円前後という月額で好きなだけ音楽が聴けますから、はるかに低コストでたくさんの曲が聴けます。
また、ストリーミング配信ではネット接続が必要なので通信量がかかることになりますが、ストリーミング型サービスには「キャッシュ」という機能があります。
キャッシュとはデータを“一時保存”する仕組みですが、ストリーミングで一度曲を再生するとそのデータはキャッシュに残ります。
端末を再起動したりサービスを解約したりしない限りこのデータはキャッシュから消えませんから、同じ曲を再生するかぎり新たなデータ通信は起こりません。
機内モード等で接続を切っても、再接続した際には問題なく同じ曲を聴け、新たに通信量は発生しないか、発生してもわずかな量で済みます。

3-2.データ通信量を節約したいかどうかで使い分ける

ストリーミング配信にはキャッシュ機能があるとはいえ、いろいろな曲をたくさん聴けばどうしても通信量はかかってしまいます。
これを抑えるためには、Wi-Fi接続時に聴きたい曲をまとめてダウンロード保存しておけば、新たに通信量を発生させることなく音楽が楽しめます。
ストリーミング型配信サービスのほとんどは、有料プランでは楽曲のダウンロード保存ができるので、あらかじめダウンロードしておけばオフライン再生ができ、新たな通信量は発生しません。
あるいはダウンロード型配信サービスでは、ダウンロード購入時の通信量だけが発生するので、聴きたい曲だけを選ぶのであればダウンロード型サービスを利用するのも手です。

3-3.ハイレゾなど好みの音質で使い分ける

音質にこだわる音楽ファンには、ハイレゾ音源をダウンロード保存できるダウンロード型配信サービスをおすすめします。
ハイレゾとは「ハイ・レゾリューション・オーディオ」の略で、一般のCDよりもさらに高い解像度をもったオーディオデータのことです。
一般のCDは16bit/44.1kHzのリニアPCMデータですが、これよりさらに高い24bit/96kHz以上のリニアPCMデータとなっています。
DVD-Videoの音声トラックが16bit/48kHzなので、これよりさらに高い解像度の音源であり、特に音質にこだわりのある人にはハイレゾをおすすめします。
再生には対応端末と対応アプリが必要になりますが、最新の端末のほとんどはハイレゾに対応しています。

3-4.端末の容量で使い分ける

端末の保存媒体に既に他の音楽や動画がたくさん保存されているときは、ここにさらに音楽をダウンロード保存するには容量が足らなくなることがあります。
またもともと容量の小さい端末を使っている人は、別のことにも容量を空けておく必要があるので、新たに音楽をダウンロードするのが難しい場合もあります。
そんな時はストリーミング配信を利用すると、新たにファイルをダウンロードすることなく音楽を楽しめるので、ストリーミング型配信サービスをおすすめします。
どうしてもダウンロードしたい時は、PC等にデータを移動して容量を空ければ、ダウンロードが可能になります。

4.ストリーミング型配信でおすすめの音楽アプリ

現在主流になりつつあるストリーミング型配信サービスでは、基本的に有料サービスならダウンロードも可能なので、ストリーミング再生だけしかできないアプリは実質的にほとんどありません。
多くのストリーミング型配信アプリがありますが、その中からおすすめのアプリをふたつ紹介します。

Spotify - 無料版でも1曲丸ごとフルコーラス聴ける定額制音楽配信アプリ

(画像:著者撮影)

世界最大規模といわれる、定額制のストリーミング型音楽配信サービスです。
最大の特徴は、無料版(無料プラン)でも4,000万曲以上といわれる楽曲のほとんどを、1曲丸ごとフル尺(フルコーラス)で聴けるという点でしょう。
通常のストリーミング型配信では、無料版の場合はイントロ部分から数10秒とか、曲の一部しか聴けないものが多いことを考えると、この点は大きなポイントです。
ただし無料版にはやはり制限があり、数曲おきに30秒程度のCMが入ること、音質が高音質(160kbps)までしか設定できないこと、ダウンロード保存ができないことがあげられます。

(画像:著者撮影)

アプリを初めて立ち上げてアカウントを登録すると(Facebookのアカウントでも登録できます)無料プランでアプリがスタートしますが、これらの制限をすべて取り払うにはPremiumプランへのアップグレードが必要です。
音質を含めて音楽に強いこだわりを持っている人にはぜひPremiumプランへのアップグレードをおすすめします。
また無料プランの160kbpsという音質は、Premium版の320kbpsと比べても違いを聞き分けるのがむずかしい良い音質なので、BGM的に音楽が流れているのを好む人には、無料プランでも十分におすすめです。
なおAppStoreのアプリ説明では無料版はシャッフル再生のみであるように記載されていますが、シャッフル再生が可能ということであって、実際にはアルバム等、最初から順番に再生されます。

Spotifyの 料金プラン等は以下のようになっています。
無料プラン:月額0円
有料(Premium)プラン:月額980円(2018年5月25日現在、100円/3カ月のSpotify Premium期間が設定されている)
ファミリープラン:月額1,480円(最大6人)
ストリーミング音質:最大320kbps
標準音質 – 96kbps
高音質 – 160kbps
最高音質 –320kbps(Premiumプランのみ)
自動 – ネットワークの接続状況に合わせて自動調整(デフォルト)

Spotify 公式サイト

 

AWA - 無料版でも無広告でオンデマンド再生が楽しめるストリーミング型アプリ

(画像:著者撮影)

AWA Co. Ltd.が提供するストリーミング型音楽配信アプリです。
Freeプラン(無料)とStandardプラン(有料)があり、登録せずにアプリをスタートするとFreeプランとなります。
Freeプランでも広告なしでオンデマンド再生やプレイリスト作成が可能ですが、再生はハイライト再生(曲の一部90秒間)のみとなり、クロスフェード時間の変更不可、月20時間、楽曲のダウンロード不可という制限がつきます。
しかしこのような制限があっても、BGM的に音楽を流しておきたい時などはとても有効に使えるので、特にこだわりの曲を聴きたい時などを除けば便利に使えるアプリです。
音質もLow(64kbps)Normal(96 kbps・デフォルト)High(128 kbps)から選べ、Wi-Fi接続時には320 kbpsが選べます。
これらの音質を明確に聴き分けられる人は少ないでしょうが、ストリーミング再生時にこれらの音質が選べる点は非常に大きなメリットです。
ただし高音質になるほどファイル容量が大きくなるので、通信量が増える点には注意が必要です。(キャッシュ機能有り)
また10バンドのグラフィックイコライザー機能があり、無料版でも使える点が魅力です。
ポップスやロック等に適したプリセットが用意されているので、簡単に聴感を変えられて便利です。
もちろん、マニュアルでも好みに調整できます。
本アプリは2018年5月25日現在、90日間の無料トライアル期間が設定されています。
有料版の最大の特徴は、フル尺再生とダウンロードが可能になる点ですが、トライアル期間中はアプリの全機能が使えるので、この期間に試用してみることをおすすめします。

AWA 料金プラン等
Freeプラン:月額0円(フル尺再生、オフライン再生は不可)
Standardプラン:月額960円(90日間の無料トライアルあり)

AWA 公式サイト

 

5.ダウンロード型配信でおすすめの音楽アプリ

AACやMP3型式での配信が一般的なストリーミング型に対して、ハイレゾ音源は主にダウンロード型で配信されています。

レコチョクplus+ - ハイレゾ・歌詞対応音楽プレイヤーアプリ

(画像:著者撮影)

レコチョクplus+ は株式会社レコチョクが提供するダウンロード型音楽配信アプリです。
登録しなくても音楽プレイヤーとして使用でき、配信楽曲の試聴(30秒程度)もできますが、実際に楽曲をダウンロード購入するには登録(無料)が必要です。
登録してお好みのアーティストを「Myアーティスト」に追加しておくと、ホーム画面にいつも表示され、新譜情報などを見逃さずに済みます。

(画像:著者撮影)

楽曲をダウンロード購入するには、ホーム画面で「ストア」アイコンをタップし、曲を選んで決済方法を選択します。
ストア画面ではランキングやジャンルから曲を選ぶことができ、ユーザーが選びやすいように工夫されています。
配信曲にハイレゾ版と通常版(AAC 320kbps)がある場合は選択ももちろん可能で、ファイルフォーマットも表示されています。
価格は1曲あたり、通常版で250円前後、ハイレゾ版で500円前後と思えばいいでしょう。
ハイレゾ版は非常に高音質ですが、その分ファイル容量が大きくなります。
一般的なMP3形式で320kbps 4分ほどの音楽ファイルが10MB前後であるのに比べ、ハイレゾ版では数10MBから100MBを超える場合もありますから、保存媒体の容量不足に気をつけましょう。

レコチョクplus+ 公式サイト

 

6.上手に使い分けて音楽を楽しもう!

最後に大切なことを書いてまとめとします。
まず「ダウンロード型の配信サービスで、完全無料なものはない」と考えてください。
そのわけは「著作権法」にあります。
ダウンロード型では“端末にファイルが保存”されます。
ダウンロードしたものが保存されるということは、つまり“コピーが作られる”ということです。
配信業者が不特定多数の使用者(ユーザー)にダウンロードを認めることはコピーを認めることになり、これは著作権法上の複製権の乱用にあたるので違法となります。
したがって配信業者は著作者に許諾料を支払っており、相当額の負担をユーザーに求めているということです。
これが完全無料のダウンロード型配信サービスはないということの理由です。
また著作権法では「私的複製物」といって、使用者自身が“自ら”複製し、自身の目的に“のみ”使用するときに限って複製(コピー)が認められています。(使用目的は自身以外に家族程度は認められる)
ですからユーザー側も、お金を払ったからといって保存したものを再度コピーして友人にあげたり、サイトにアップしたりすることは違法となります。
著作権法は解釈の難しい点もありますが、これらのことに十分注意して音楽を楽しみましょう。
ストリーミング型とダウンロード型にはそれぞれ特徴的な優れたメリットがあります。
メリットを生かして質の高い音楽ライフを送ってみてはいかがでしょうか。

 

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