日陰しか通らない「日よけルート」検索アプリiShadeで、お肌にやさしい道をみつけましょう

日陰しか通らない「日よけルート」検索アプリiShadeで、お肌にやさしい道をみつけましょう

ドットアップス編集部
最終更新日 2018/6/15 20:05
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    目次

  1. 日影を探すアルゴリズム
  2. 現在は都内23区に対応
  3. inShadeの使い方
  4. ルート検索の新しい視点

一般的なルート検索アプリは、基本的に短時間で目的地に到達することを目的に作られていますが、inShade(インシェイド)は、できるだけ日陰しか通らない経路を教えてくれる「日よけルート」を検索するアプリです。真夏のカンカン照りの中を、汗だくで長時間歩くのは、苦痛ですよね。女性であれば、もちろん、紫外線や日焼けは避けたいものです。紫外線は夏がピークですが、春や秋にも結構強いので、一年中気にする人も少なくありません。熱中症対策にも利用できるinShadeは、その名の通り、目的地まで、なるべく日影を中心に歩くルートを探し出すナビゲーションアプリです。

日影を探すアルゴリズム

inShadeはどんな方法で、日影を探しているのでしょうか?実はかなり難しい計算方式で、短い文章では簡単には説明できません。大枠で整理すると、まず、緯度と経度の情報から、「太陽の高さ」と、「太陽の方位角」を算出します。次に、行き先までのルート周辺の建物の高さから、日影の状況をシミュレーションし、日影の長さ、面積を計算して、最適ルートを検出ます。建物の高さは航空写真測量技術を応用した「日陰考慮経路システム(特許取得)」を利用し、建物や街路樹などの、標高から海面高度を引いた値を「建物の高さ」として設定しています。このような複雑な計算をしているため、inShadeは、一般的なナビゲーションよりは、計算している時間が少しだけ長くかかります。

iPad版スクリーンショット:筆者撮影

現在は都内23区に対応

inShadeの課題は、アプリの適用地域が23区内限定ということです。通常の地図情報や国土地理院の等高線などのデータは、必要があれば手に入れる事ができます。それに対し、建物の高さや面積などのオープン情報は存在していません。そのため、inShadeは、それらの情報を独自の方法で収集しているのです。日夜新しい建物が建設される東京では、常に状況を把握するのも難しく、当面は東京23区のみの対応となっていますが、それ以外の地区も利用者のニーズがあれば、拡大していきたいと表明しています。また、ドローンなどを利用した、新しい測定技術の進歩によって、これらの課題も次第に解決していくものと思われます。

iPad版スクリーンショット:筆者撮影

inShadeの使い方

使い方はシンプルです。上部の検索窓を活用し、行き先を決定し、地図上の目的の場所にピンマークをセットします。そこでルート検索ボタンを押すと、現在地から目的地までの「日よけルート」が表示されます。その際、「日よけルート」と「最短ルート」による、到達までの時間が表示されるので、その時の状況に応じて、ルートを選択することができます。なお、歩いていく距離ではない場合(感覚的には3km以上か?)は、ルートは表示しません。さらに、話題のソフトなので、テレビなどで取り上げられると、一時的に遅くなることもあるようです。

iPad版スクリーンショット:筆者撮影

ルート検索の新しい視点

ルート検索はgoogle mapをはじめ、人気アプリが沢山存在します。アプリの解説をしている「Appliv」によれば、「google map」「Yahoo マップ」「キョリ測」などが代表的なルート検索アプリです。また、カーナビに特化した、「Yahooカーナビ」なども、沈滞情報を取り込むなどの付加価値を組み込んでいます。ルート検索はスマホの必需品ですが、まだまだ、発展の可能性を持っています。inShadeの「日よけルート」は、その意味では画期的なルート検索システムです。是非、全国への展開、あるいは、既存のメジャーなルート検索アプリへの機能移植で、ルート検索に新たな付加価値を提供して欲しいものです。

iPad版スクリーンショット:筆者撮影

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