コスパ抜群!多機能すぎる音楽プレイヤー「Poweramp」の使い方を大公開

コスパ抜群!多機能すぎる音楽プレイヤー「Poweramp」の使い方を大公開

ドットアップス編集部
最終更新日 2018/8/27 18:15
  • この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もおすすめ!

音楽・音声のヘッダー画像
2024/4/26 05:00

    目次

  1. 多機能音楽プレイヤー「Poweramp」とは?
  2. Powerampの主な機能と使い方
  3. 多機能すぎるけど利用料金はいくら?
  4. とにかく音質にこだわりたい人におすすめ

最近のスマホはとても高機能になってきているので、日常生活で使う機能はたいていそろっています。
音楽を聴く機能もそなわっていて、たいていのスマホにはなんらかの音楽アプリが標準で搭載されています。
それを使って音楽を聴いている人は多いでしょう。
しかし、購入したCDやネットからダウンロードした音楽ファイルをスマホに移行して、ただ単にそれを再生して聴くだけでは、つまらなくなってきたりしないでしょうか。
もっと積極的に“音づくり”をして、繊細な高音やずっしりした音量の低音を楽しみたい、などと思うようになるのではないでしょうか。
そんな時、単に音楽を再生するだけでなく、トーンブーストやイコライザー機能を持ったアプリを使うと、もっと積極的に音楽を楽しめるようになります。
そこで今回は、そんな機能をフルにそなえた音楽アプリ「Poweramp」を詳しく紹介します。

(画像:著者撮影)

多機能音楽プレイヤー「Poweramp」とは?

(画像:著者撮影)

「Poweramp」はAndroid端末用の音楽再生プレイヤーです。
アプリ名からはこれが音楽プレイヤーであると、すぐに連想できる人は少ないでしょう。
Amp(アンプ)というと“増幅器”というイメージがあるので、これはなにかユーティリティツールだと思ってしまうでしょう。
Powerampは音楽の再生プレイヤー、それも多彩で高度な機能を持った音楽プレイヤーアプリなのです。
ウィジェットによる操作、ロック画面からの操作、イヤホンの着脱によるプレイヤーのオン・オフなどができる他、グラフィックイコライザーやバスブーストなどの多彩な音質調整ができることが特長です。
一般の音楽アプリにも、3~5バンドのグラフィックイコライザーを持ったものはありますが、Powerampのイコライザーは10バンドのイコライザーです。
帯域ごとにさらに細かい調整ができ、これとバス・トレブルコントロールを組み合わせることで、いっそう細かい音質調整ができます。
この機能がPowerampの大きな特徴で、音にうるさい音楽ファンにはぜひおすすめしたいアプリとなっています。

Powerampの主な機能と使い方

まず初めに、本アプリを初めて使う時のための基本的注意事項を書いておきます。
本アプリは多言語に対応していますが、デフォルトのままでは日本語ファイル名(曲名)が文字化けすることがあります。
これはアプリの不具合ではなく、言語表示に関するテキストエンコードの問題です。
そこで以下の操作を行うことで、日本語ファイル名を正しく表示できるようになります。

(画像:著者撮影)

メニューを開き「設定」をタップします。

(画像:著者撮影)

「フォルダとライブラリ」をタップし、次いで「高度な設定」中の「フォルダ/ライブラリ スキャナ」をタップします。

(画像:著者撮影)

「その他」中の「タグエンコーディング」をタップし、表示の中から「Japanese(Shift_Jis)」を選択してタップします。

以上の操作で、曲名は正しく日本語で表示されます。

抽出したい音楽ファイルのフォルダ設定

Powerampは、起動すると端末内のすべての“サウンド形式ファイル”を読み込むので、デフォルト状態では携帯電話の着信音や種々の通知音等、すべてのサウンドファイルを読み込んで画面に表示します。
これでは音楽を楽しむためには使いにくいので、あらかじめ以下のようにして音楽ファイルを読み込むフォルダを指定しておくと便利です。
通常、Android端末には「Music」フォルダが作成されており、音楽ファイルはここに保存されるので、このフォルダを指定します。
PCなどから音楽ファイルを端末に追加するときは、このフォルダを選んで転送するようにします。

(画像:著者撮影)

メニューを開き「設定」をタップします。

(画像:著者撮影)

「フォルダとライブラリ」をタップし、次いで「音楽フォルダ」をタップします。

(画像:著者撮影)

デフォルトでは端末内のフォルダすべてが選択されているので、一番上のフォルダ右横のチェックマークをタップして、いったんすべてをクリアします。

下へスクロールして「Music」フォルダを選び、これにチェックマークを付けます。
(SDカードを使用しているときは、SDカード上のMusicフォルダを選択します。)

画面右下の「フォルダを選択」ボタンをタップします。

以上でPowerampは、Musicフォルダにある音楽ファイルのみを抽出して画面に表示するようになります。
別のフォルダを新たに作成して、それを選択することもできますから、必要に応じて工夫しましょう。
なお本アプリはMP4形式の動画ファイルも“音源”として読み込めます。
つまり映像は再生できませんが、音楽動画の音楽は再生できるということです。

楽曲の再生

(画像:著者撮影)

起動時の初期画面は「プレイヤー」が表示されます。
画面上部のアイコンは左から「フォルダ・ライブラリ表示の切り替え(ト音記号アイコン)」「グラフィックイコライザー」「トーンコントロール」「メニュー」です。
ト音記号アイコンの左には、作成したグラフィックイコライザーパターンが表示されます。
プレイヤーの操作アイコン中に「停止」ボタンがありませんが、再生・一時停止ボタンを長押しすると停止できます。
早送り・巻き戻しボタンはワンタップで次・前の曲、長押しで早送り・逆早送り再生となり、一番外側のボタンは次・前のフォルダに移行します。
押し方によって動作が変わりますので、いろいろ確かめてみてください。

起動時の画面は「プレイヤー」ですが、聴きたい曲を選んで再生したい時は、起動画面を「フォルダ」または「ライブラリ」表示にしておくと便利です。

(画像:著者撮影)

メニューを開き「設定」をタップします。

(画像:著者撮影)

「インターフェース」をタップし、さらに「一般設定」をタップします。

(画像:著者撮影)

「起動時の画面」から「フォルダ」または「ライブラリ」を選んでタップします。

これで起動画面を変更できます。
使用スタイルにもよりますが「ライブラリ」表示が使いやすいでしょう。
またこうしておくと、画面上から「フォルダ」「ライブラリ」表示に切り替えやすくなります。
プレイヤー画面から「フォルダ」「ライブラリ」表示に切り替える場合は、画面上部の「ト音記号」のアイコンをタップすると切り替えられます。

(画像:著者撮影)

「ライブラリ」表示では「すべての音楽」「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「プレイリスト」「キュー」「評価の高い曲」「最近追加された曲」の8ライブラリが表示されます。

(画像:著者撮影)

「プレイリスト」は、これらのライブラリから選んだ曲を登録することで自分だけのお気に入りプレイリストを作ることができ、リストに名前を付けることができます。
好きな時に好きな曲を、好きな順序で聴くことができるので、プレイリストを活用すると便利です。

(画像:著者撮影)

「キュー」機能は、わざわざプレイリストを作ることなく、聴きたい曲をとりあえず何曲でもキューに登録しておくと、ここから好きな時に好きな曲を聴くことができます。
曲名の右側に表示されている“下向きの三角”マークをタップし、「キュー追加」をタップするとキューに楽曲が追加されます。
(この画面で「プレイリスト」を作ることもできます。)
こうしてライブラリの「キュー」を開くと、キューに登録した曲をすぐに聴くことができます。

豊富な音量調整機能

トーンコントロールやイコライザーなど、さまざまな音量・音質調整機能がそなわっていることが、Powerampの大きな特徴のひとつです。
特にグラフィックイコラーザーは、31Hz~16Khzまで10バンドの調整周波数ポイントを持ち、細かい音質調整が可能です。
これだけ細かく帯域ごとに調節できると、高音をさらに艶のあるハイトーンにしたり、ブーミーでない引き締まった低音にすることができます。
たとえば女性ボーカルを澄み切ったヌケのよい歌声にしたり、ロックバンドの演奏を迫力のある低音のベースやバスドラムで聴くことができます。
またイコライザーは、耳障りなノイズを目立たなくすることにも利用できます。

(画像:著者撮影)

グラフィックイコライザーは、10バンドの帯域スライダーを上下させて調整します。
スライダーを動かすと、下に帯域の様子が“波状”に表示され、調整状態が視覚的にわかります。
一番左の「プリアンプ」というスライダーを上げると音量が大きくなりますが、イコライザーで持ち上げた帯域の音量も大きくなるので、クリップして音が歪んでしまうことがあります。
元の音源音量が極端に小さいとき以外、通常は使用しない方がよいでしょう。
イコライザー画面では低音・高音をさらに調整できます。

トーン/ボリューム コントロールは、一番大きいダイヤルが“メインボリューム”です。
左の「Stereo X」という少し小さいダイヤルは、ステレオ効果を強調して臨場感を上げる効果があり、これはヘッドフォンで聴くときに非常に効果的です。
一番上の「バランス」はステレオ音声の左右バランスで、「モノラル」という部分をタップするとワンタップでステレオがモノラルになります。

いずれの画面でも「EQ」「トーン」「制限」という部分をタップすると、機能がオン・オフされます。
イコライザーで音質を変化させたときは、EQをタップして効果を確かめてみるとよいでしょう。
「制限」というのは“リミッター”のことで、不意に大きな音が再生された時に一時的に音量を抑えることができます。
この機能は急な大音量で耳を傷めることを防げるほか、ヘッドフォンそのものを壊してしまうことも防げますから、常時「オン」にしておくことをおすすめします。

(画像:著者撮影)

グラフィックイコライザーには「クラシック」「ロック」などの“プリセット”が用意されており、これらが聴感上の好みに合えばそのまま使ってもよいでしょう。
合わない場合は、プリセットを基に自分で好みに調整していく方法がわかりやすいでしょう。
写真の例は、J-Popの女性ボーカルを“ヌケ”のよいクリヤーな音声にした上で、中域を少し持ち上げてメリハリを出しています。
女性ボーカルは2Khz~8Khzあたりにピークを持つ例が多く、このあたりを中心に調整しますが、“息継ぎ音”が耳障りなことがあるので2Khzを下げています。
同時に低音の“アバレ”を抑えつつ、締まったバスドラムとベース音を得るために、250Hzを少し下げ62Hzを上げています。
500Hz~1Khzの中域を少し持ち上げると、ボーカルにメリハリが出ることが多いです。
この例が最もよいというわけではなく、人によって聴感上の違いがあるので、あくまで参考としていろいろやってみてください。
(写真は全バンドを表示するために横表示にしてあります。)

アートワークと歌詞の自動ダウンロード

(画像:著者撮影)

Powerampにはアートワーク(アルバムアート・ジャケット画像)や歌詞などを自動的に表示する機能があります。
通常、MP3等のサウンドファイルには「ID3タグ」というタグ情報があり、アーティスト名やアルバム名、アートワークや歌詞などがそこに含まれています。
ID3タグを持ったサウンドファイルなら、Powerampに読み込んで再生すれば自動的にそれらが表示されます。
メニューから「設定」を選び、「アルバムアート」を開いて「アルバムアートを表示」をオンにしておきましょう。
同時に「アルバムアートをダウンロード」もオンにしておくと、不足しているアルバムアートをネットからダウンロードして表示できます。

(画像:著者撮影)

アートワークの表示方法にはもうひとつの方法があります。
プレイヤー画面で楽曲を再生中に「POWERAMP」ロゴ部分を長押しします。
するとダウンロード可能なアートワークが表示されるので、曲名と一致する好みのものを選びます。
この画面ではタグ情報の編集もできます。

(画像:著者撮影)

「この楽曲には歌詞タグがありません」と表示されて歌詞が表示されないとき。
GooglePlayから「musixmatch lyricsplugin」(Musixmatch 歌詞付き音楽プレイヤー)をダウンロードしてインストールします。(無料)
インストールしたらいったんこのアプリを起動します。
登録もサインインも一切不要です。
無料版なので広告が出ますが、キャンセルしてホーム画面が立ち上がったらアプリは終了してしまいます。
これでPowerampで楽曲を再生すれば歌詞が表示されるようになります。
もし表示されないときは、メニューから「歌詞」をタップすると表示されます。

イヤホン着脱による自動再生・停止機能

(画像:著者撮影)

イヤホンを着脱することで、音楽再生をオン・オフする機能があります。
「メニュー」から「設定」→「ヘッドセット/Bluetooth」と進み、「ヘッドセット取り外し時一時停止」と「有線ヘッドセットでの再生再開」にチェックを入れておきます。
こうすると、イヤホンを外すと楽曲再生が“一時停止”され、イヤホンを接続すると再生が“再開”されます。
これにより、電車の中などで不意にイヤホンが外れた時、音楽が大きな音で流れてしまい、周囲に迷惑をかけることが防げます。

スリープタイマーや着信設定

(画像:著者撮影)

Powerampには楽曲再生のための基本機能の他にも便利な機能があります。
そのひとつは「スリープタイマー」です。
音楽を聴きながら就寝する人にとっては、就寝後も音楽が鳴りっぱなしというのは気になるところですし、スマホのバッテリー節約にもなります。
何か楽曲を再生し、「プレイヤー」画面からメニューを開き、「スリープタイマー」をタップします。
表示される“スライダー”で時間を設定し、「OK」ボタンを押します。
タイマーは最短5分から最大2時間まで設定できます。
「再生中の曲は最後まで演奏する」は、設定時間になった時に再生中の曲については、その曲が終了してからプレイヤーが停止します。

(画像:著者撮影)

もうひとつは「着信音設定」です。
楽曲を再生中にメニューから「着信音に設定」を選ぶと、その楽曲を携帯電話の着信音に設定できます。
デフォルトの着信音に飽きてしまった人は、お気に入りの曲を着信音にしてみてはいかがでしょうか。

多機能すぎるけど利用料金はいくら?

Powerampは、インストール後15日間のお試し期間があり、その間は無料ですべての機能が使えますが、15日を過ぎると「使用不可」になります。
よくあるように自動的に有料版になって課金が生じたり機能制限がかかったりするのではなく、全く使えなくなります。
お試し期間を過ぎると期間が過ぎている旨の“アラート”が表示されるようになるので、継続使用を希望する場合は指示に従って購入を行ってください。
GooglePlayから「Poweramp Full Version Unlocker」をダウンロード購入することになりますが、価格は450円です。
いったんこれを購入すると、アプリのバージョンアップがあった場合でも、追加料金なしでずっと使用を続けられます。
もちろん途中で使用端末を変更しても、購入(課金)はGoogleアカウントに対する課金なので、アプリもデータも新しい端末で継続使用できます。
これらの点が最も大きな利点なので、ぜひ購入することをおすすめします。

とにかく音質にこだわりたい人におすすめ

Powerampは、特に音質の調整に重点を持った仕様になっています。
グラフィックイコラーザーとトーンコントロールをうまく組み合わせて使うことによって、あらゆる音源に最適な音質を得ることができます。
CPUに負荷がかかって音飛びが発生するようなときは、バッファーサイズを変更して音飛びを防ぐ機能までそなわっています。
これは「設定」から「オーディオ」の「高度な微調整」を呼び出すことで、バッファーサイズの変更ができます。
加えてアルバムアートや歌詞表示など、音楽を聴くことの楽しさにつながる機能も持っています。
プレイヤーデザインに飽きた時は、ネットから有料・無料の多くの「スキン」を導入して、プレイヤーの外観をすっかり別のデザインに変えることもできます。
高度な音質調整機能に加えて、これだけ多くの付加機能をもった音楽アプリは他に例を見ません。
本当に音楽の好きな、音質にこだわりを持った音楽ファンに、ぜひおすすめしたいアプリです。
Powerampで、1日中音楽にのめり込んでみるのはいかがでしょうか。

Poweramp 公式サイト
(Forum中に日本語版FAQがあるので参照してください。)

 

こちらの記事もおすすめ!

音楽・音声のヘッダー画像
2024/4/26 05:00

人気カテゴリ

ストアに接続中...